Perfume 東京ドームライヴ 〜 Perfumeライブ感想(その4)

一塁側スタンドより愛を込めて。

東京ドームライヴ行ってきた。

予想と違ってセンターステージがメインステージ。

確かにPerfumeが音楽以外のものを伝えるには彼女たちの姿が観客に見える必要がある。

センターステージを選択したのは今から思えば必然だ。

それにしたっていきなりセンターステージを選択するとは。さすがというかなんというか。

しかし、とても気になるのはスピーカーの配置。どうみても正面エリアしか意識していない(できないのか?)

一塁方向からでは右側からばかり音圧を受けることになりそうだ。

見えていないところにもスピーカーがあるとよいが。

 

壮観なドーム

五万人の座席が埋まっていく様を見るのはそれだけで壮観だ。

サイゾーウーマンとかで空席必至見たいに書かれてたしな。

PTA会員だけでもこの席数は埋められる気がするけど。

休日だから、自分を含む大きいお友達が参加しやすい。

しかし昔ならCDシングル売上10万枚程度のアーティストが東京ドームでやるのはあり得なかったのだろう。

座席は通路側。飛びまくってもぶつからんな。

隣は割と体格のいい男子。

周辺は女子率高い。

盛り上がる場所それぞれ違いそう。

 

開演:嫁入り

ウェディングドレスのPerfumeが結成からの10年を踏みしめて歩いて行く。

十分にためてためてためたあとに11年目に突入する。

白いベールに包まれたステージの中へ。

それは彼女達の新たなチャレンジを示唆するようだ。

Perfumeの嫁入り・・・。

・・・身震いを覚えた。

そしてオープニング曲はシークレットシークレット!

どこまで意味深なんだ!

変な予感で鳥肌が立つが、音の悪さがそれを打ち消してしまう。

モニターに大写しになる姿をたまに見るのだが、どうしてもリアルの小さな彼女たちのほうが気になる。

あの引力はなんなんだろうな。

 

それにしても本当に音が良くない。

PerfumeのPAでもドームは難しかったんだろう。

ラブい曲セット。 この辺まで音響が気になってた。

Love the world、I still love you は踊る曲ではないので聴くことになる。

すると当然音響が気になるわけで、音の解像度は低いしハウリング気味に聞こえる瞬間もある。

よく考えたら今まで正面方向でしかライヴを見たことがなかったから、比べることが間違っているのかもしれない。

それでも周りの女子の熱に押され、僕自身もじわじわヒートアップ!

 

中盤:次のステージへ

まさかの575生歌。

センターステージが何段ものケーキを重ねたようになり、それぞれが逆方向に回転していく。

全方向に繰り出されるPerfume。

すげえステージだ。

やはり「みんなに見られてこそのPerfume」が徹底されている。

映像も良くて、どっちを向けばいいか迷う。

 

復活した(という表現が妥当かわからないが)Perfumeの掟は凄まじかった。

ステージ正面からでないのから、魅力が全部わかったかと問われればそうではない。

だが完全フロア仕様のヤスタカソングに乗せて展開するショー。

昔のPerfumeの掟は見たことがないが音とダンスの「合い」は当時から凄まじかったのだろう。

Perfumeのフォロワーとの格の違いをまざまざと見せつけてくる。

なぜ唯一無二の存在たりえるのかを、リズムとダンスと映像とで存分に証明してくれる。

舞い降りる10人のかしゆか。

観客のハートごと撃ち抜くブリブリのあ~ちゃんレーザー。

のっちが華麗に舞いながらライヴタイトルの数字オブジェをバックにカウントアップしてゆく。

一秒一秒ヒートアップしながら、オープニングで感じた終末への予感は高まっていく。

彼女たちは、また変わろうとしている。

飛び立とうとしている。

過剰にも感じる過去とのリンク、さりげなく会話にまぜられるサービス、それら全てが飛び立つ前に踏みしめる大地の固さを確かめる作業のようだ。

さようなら、今日のPerfume 。

明日からはまた一段ギアを上げるつもりなんだね。

終盤:旅立ちへ

感心させられたは、あ~ちゃんの言葉が、ライヴ途中から音節音節の合間にベストと思える間を置くようになったことだ。

ドーム独特の残響が消えるタイミングで言葉をのせてくる。

意識してやってるのかは分からない。

ただ、この人はステージの天才だと感じさせられる。

あ~ちゃんの言葉のリズムが変わって、初めてその意味に気づいたから。

不思議にも思えるあ~ちゃんの言葉の選択はさすがと思わせてくれる。

すでに伝説と化したとも言えるしょっぱなの一言「すごく、おおきいです」とか。

みんな笑ったけど、それでもあ~ちゃんの言葉だからただの冗談では済まない。

 

ジェニーはご機嫌斜め。

かしゆか、近! 逆にのっち、あ~ちゃん遠い!遠すぎ!

なんというか二等辺三角形ツアーの時に引き続きかしゆかが至近。

とりあえず、お人形さんの可愛さ(外見)を満喫。

そして、、、 奇跡のポリリズムエンド。

明らかに旅立ちを予感させる選曲に涙がこぼれそうになりながらビートに酔う。

 

どうしてそこまで基本に立ち返らなければならなかったのか。

エンディングをエンディングと思わせない選曲。

だがこの終わった感じがしないという感覚が今回においては有効な気がする。

ライヴ後、メディアを通じて発表された海外への挑戦。 やはり、と思うしかなかった。

通常のグループであったら、解散を選択したと思われるだろう。

だが、旅立ちだからこそ、彼女たちは基本に立ち返った。

過去への感謝を忘れていないことを表明した。

くどいほどに。 「ありがとう!」 自然に溢れてくる言葉だった。

僕は受け取ったよ、彼女達の決意表明を。

 

そして「ねぇ」へと歌詞が続いていく。

君となら、どこも特別に変わるさ!

Voice でひとつになり、ねぇはあたらしい場所へと。

計算ずくのリリース。

スタッフには頭が下がる・・・ 23日のWOWOW放送で改めて振り返ることとしよう。

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