J開幕を振り返る。鹿島VS浦和
Jリーグ開幕!
鹿島VS浦和の開幕戦を振り返る。
浦和は柏木の加入が見所だったが、柏木のセンスは浦和の中では浮いていた。
周りの選手は柏木の意図するところに走らないし、パスも返さない。
柏木が広い視野でサッカーを構築しようとしても連動出来ないからどうしても個人技頼み。
浦和は個人技で鹿島を上回っているとはいえ、決定的な突破はしきれないのでは微妙。
最後に止められてしまうから、ボールを持たされている印象すらある。
その中途半端な個人技のおかげで浦和は全員がボールを持てるから、柏木の早いボール回しは更に浮く。
浦和のサッカーは柏木で加速し、その周囲で止まる、を繰り返す。
・・・痛々しい。
以前はとても輝いていたポンテも、最近はたまに光るだけ。
キープできるFWがいないとだめなんだろうか。
浦和はそれもあって浦和は連携が悪くいかにも作りはじめたばかりのチームであった。
浦和のDFは壊滅的だ。
選手交替後DFに下がった阿部はマーキングミスをした。山田だってFWに狙われやすそうな坪井との距離感で危なっかしい。
闘利王が抜けたあと、専門のDF坪井だけでは今後も苦戦するだろう。坪井はスピードだけで戦術眼とフィジカルに欠ける。コーチング能力も高くないから一人分以上の働きは期待できない。・・・堀ノ内はどうしたんだろう。
一方鹿島は過密日程の影響は考えられるものの、中核に変化がないからすでにチームの完成度は高い。
連戦の疲れがいつ頃出て、立て直しにどれだけかかるのかが鹿島の毎年の課題だ。
オリベイラ監督の采配は相変わらず戦略的で見事。今シーズンより先を考えているじゃないかと感じられるのが恐ろしい。
長期的な視野は我が国の代表監督も見習って欲しい。
今シーズンで言えば、ずっと21歳の遠藤を交替出場で使用している。新加入のフェリペ・ガブリエルがスタメンだが、オリベイラ監督はこの二人を一度に使い物になるように試合を組み立てている。フェリペは90分もたなくてもいい勢いで走り、スタミナが切れたら交替だ。遠藤はスーパーサブ的役割をこなしつつ鹿島のサッカーに習熟していく。一定のレベルを越えれば鹿島でスタメン。届かないなら他チームに移籍してスタメン、といういつもの流れだろう。
ジウトンはまだよくわかんね。。。
十代の大迫は去年から少しずつ試合慣れしている。ゆっくりと育成している。試合をクローズさせるようなタイミングでわざわざチェイシングが得意なわけでない十代のFWを使う。これも監督が凄いところだ。
選手交替で鳥肌が立つなんてことがあるなんてねぇ。。。
とはいえ、大迫本人はまだまだ未知数の存在だ。今年あたりブレイクしてほしいところだが。
さて、浦和は柏木のチームになれるかどうかで大勢が決まるだろう。彼がフィットすればもろいDF陣を上回る攻撃力が手に入るだろうから結果的には勝てるチームになりそうだ。はやくリーグを盛り上げる存在に戻ってほしい。
鹿島はチームの完成度は高いものの終盤のスタミナの減少が早いのが気になる。例年よりも試合終盤は厳しい。5節終わった時点で首位だったら幸運だろう。
鹿島からは代表選手は少ない可能性が高いから、Jリーグ4連覇、ぜひ狙ってほしいところだ。