東アジア選手権の閉幕

　東アジア選手権が終了。
　韓国相手に１ー３の敗戦。

　なんとも形容しがたい試合であった。

　両チームともトップコンディションには程遠いのに「こいつらには負けない」という気持ちがおかしな方向で肉体を動かす。
　その結果ラフプレーとして結実した暴力の応酬は見ていて気分を暗鬱とさせるに十分なものだった。

　試合前は香港戦で多少自信を取り戻したところに、韓国という強豪と当たって大会を終えられるということで、勝っても負けてもプラスになるだろうと思っていた。
　だがイエローカードが飛び交い、退場者まで出す内容では、勝っても負けてもプラスになりはしない。

　岡田監督の現実味のない「現時点のベストメンバー」には本当に腹が立つ。
　「この子はやれば本当は出来る子なんですよ」って言ってる。
　親バカだ。
　ベストメンバーというのはその時点で、相手に対しベストなパフォーマンスを発揮できるメンバーということだ。
　過去にベストだったメンバーじゃない。
　交代のカードも勝ちたいと思えない内容が続いた。
　フォーメーションもいじらずにどうやって本番でも戦う気なんだろう。
　このまま本番に行ったら、またしても日本はワールドカップで「やるだけのことはやった」感覚を持てずに終わってしまう気がしてならない。

　岡田監督の言葉と現実がどんどん乖離しているのが謎だ。
　正直、異様だと思う。
　数日でもリフレッシュする休養が必要なのではないだろうか。

　また、選手の談話で「アンラッキーな点」という言葉がある。
　あの失点の重みは「アンラッキー」などという言葉で済ましていいものではないのに。
　韓国の選手はＤＦがいてもシュートを打った。
　だからゴールが生まれた。
　日本の選手はフリーでしか打たない。
　だからスペースが無いとシュートが無くなり、ゴールも無くなる。

　この違いは重い。

　「アンラッキー」と無かったことにしないで、
　せめて
　「日本がああいう形で得点すべきだった」
　とでも言ってほしい。

　意識が低すぎるよ。
　Ｊ開幕してシーズンはじまらないと治らないのだろうか。

　今後頼み綱の中村俊輔は最近試合にすら出ていない。
　錆び付いたファンタジスタが本番でフィジカルに強い三国相手に機能するのだろうか？

　アウェーでのワールドカップ初勝ち点すら遠退いていく・・・。