銀砂の楔TRPGリプレイ その4−7
銀砂の楔 TRPGリプレイ 第四話『闇色の雪降る街/鬼人』 | 公開日 |
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(その1)銀砂の楔TRPGリプレイ その4-1 | 2017年7月2日 |
(その2)銀砂の楔TRPGリプレイ その4-2 | 2017年7月9日 |
(その3)銀砂の楔TRPGリプレイ その4-3 | 2017年7月16日 |
(その4)銀砂の楔TRPGリプレイ その4-4 | 2017年7月23日 |
(その5)銀砂の楔TRPGリプレイ その4-5 | 2017年8月21日 |
(その6)銀砂の楔TRPGリプレイ その4-6 | 2017年10月2日 |
(その7)銀砂の楔TRPGリプレイ その4−7 | 2020年5月6日 |
校庭に現れた鬼
GM「時間を迎えると、校庭の端にぼわわわと何かが現れる」
全員『よし、戦闘開始だ!』
GM「そいつはダッタカダッタカ走ってくる。接敵は2ターン目になりそう」
吉野裕也「通常武器は効くのだろうか」
本田黒猫「まずはあの剣を撃ってみようぜ」
吉野裕也「そうするか」
(1ターン)
・曽根崎君香は刀を構えていたため、接敵を待ち「ぼうぎょ」の構え。
・吉野裕也は意気揚々と緋王剣を構える。
GM「では溜めるんですな」
吉野裕也「は?」
GM「その剣は2ターンに一度攻撃できる」
徳川源三郎「始めっから溜っていたことにはならんのか?(笑)」
吉野裕也「溜めます」
・小田切進はアストラルナイフを投げる。アストラルナイフは目標に自動的に命中する。10点のダメージを与える。
本田黒猫「麻痺光線は効かないだろうなあ」
徳川源三郎「効いたら面白くないぞ」
本田黒猫「走ってくるとこに麻痺したらズザーっと(笑)」
・本田黒猫は怪光線を打ち、10点のダメージを与える。
・徳川源三郎は銃撃するが、命中しない。
(2ターン)
・鬼は接敵するなり神業(かみわざ)を使う。
神業<影渡り>を使う。PC達からはいきなり姿が消え、目の前に現れた鬼に殴られることに。
ターゲットは吉野裕也と徳川源三郎の二人。
GM「通常回避はできません」
吉野裕也「神業<空蟬>は?」
GM「使えます。どんな行動に対してもインタラプトできる」
・鬼の<影渡り>を、吉野は<空蟬>で完全回避する。
本田黒猫「空蟬では身代わりに何を残したんだ?」
吉野裕也「ケータイのストラップ人形(笑)」
・徳川源三郎は<影渡り>が直撃し、15点のダメージを受ける。すでに瀕死である。
・曽根崎君香は刀の振るう。
曽根崎君香「ゆけ、菊蔵」
GM「菊一文字ね」
・曽根崎君香は菊一文字による斬撃を大失敗。ファンブルの結果は武器を落とすだけで済んだ。
徳川源三郎「今の所物理攻撃が効くのかどうか全くわからんぞ!(笑)」
・吉野裕也は緋王剣を構え、神業<阿修羅>を使おうとする。
理論上、2ターン溜めた緋王剣が3倍の攻撃力で、更に<阿修羅>で3倍になり、計9倍というインフレが期待できるものに。
GMの設計ミスにより滅茶苦茶な設定になってしまったが、その実力やいかに。
吉野裕也「行くぜ、神業<阿修羅>! ・・・失敗(笑)」
GM(期待に答えてくれるなあ)
本田黒猫「あらぬ方向に撃っているな」
小田切進「溜め直し?」
徳川源三郎「使えねえ〜(笑)」
吉野裕也「小型拳銃扱いなのね、俺は小型拳銃苦手なんだよ」
・本田黒猫は、使用回数残り1回となっている神業<心喰い>で11点のダメージを与える。
(3ターン)
GM「このパーティで初めてアストラル側のダメージで倒せるかもしれん」
曽根崎君香「我々暇だね(笑)」
・鬼は再び神業<影渡り>を使ってくる。小田切に16点のダメージ。
本田黒猫「同じ神業である<心喰い>で<影渡り>を喰わせられないのか?」
徳川源三郎「その場合、<影渡り>ではなく、俺らが一緒に喰われるわ!(笑)」
・吉野裕也は緋王剣のチャージに入る。
・この戦い好調の本田黒猫は、再び怪光線を撃つ。命中するがわずかに5点、鬼にはほとんど効いていない。
本田黒猫「やばい、モルジブが見えてきた(笑)」
(4ターン)
・曽根崎君香は刀を拾い直し斬りかかる。命中し11点。しかしGMは少ししか効果がないことを報告。
全員『ん?』
GM「防御力の問題・・・かな」
本田黒猫「鋼色だから硬いのかな」
・吉野裕也はまたしても緋王剣の攻撃に失敗。
GM「あれ、そろそろマスタリング的にも困る展開になりそうな(笑)」
・鬼は本田黒猫に神業<影渡り>で13点のダメージ。踏ん張る本田。
・小田切進のアストラルナイフが鬼に7点のダメージを与える。
・本田黒猫の怪光線はわずか4点のダメージ。命中させ活躍しているのにトドメまでは至らない。
・徳川源三郎は銃弾をエーテル弾に変更する。
徳川源三郎「エーテル弾はコスパよくないから使いたくないんだけど」
GM「そこそこ性能のいい魔術持ってるのでは?」
徳川源三郎「え?あ、これか(笑)」
・曽根崎君香が刀で切り掛かり11点のダメージを出すが、鬼にはほとんど効いていない。
徳川源三郎「魔化すればいいじゃないのか」
小田切進「アストラルナイフで忙しい」
本田黒猫「必ず命中するからなー」
GM「さて、そこで鬼は君たちの横をすり抜けるとそのまま姿を消す」
全員『は?』
本田黒猫「しまった。神業を使って損した」
GM「戦闘ラウンドも含めて3分くらいいたかな」
本田黒猫「3分?前回はどのくらいだっけ」
GM「1分だね」
吉野裕也「地図の位置関係だと神社か・・・」
徳川源三郎「金・土・日。次は日曜日か。となるとカクテルパーティの方を先にどうにかしないといけないわけだね」
吉野裕也「土曜日まで源さんは意識を保てるのか?」
本田黒猫「そういう問題はあるな」
徳川源三郎「とりあえず手当をしよう」
・各自、医療手当を実施する。
本田黒猫が徳川源三郎に大失敗しダメージを与えてしまうが、曽根崎君香がなんとかフォローする。
小田切進が徳川源三郎をなんとか回復しようとするが5回連続失敗。6回目でなんとか成功し、源さんの傷を癒すことができた。
源さんの危機
徳川源三郎「次も鬼が強くなってたら全滅に危機なのでは」
GM「鬼に対してはアストラル面のダメージが中心だったので、かなり効率的に力を削いでいると思われる」
曽根崎君香「カクテルパーティのことなんだけど、ボスからオーナーを調べろって言われてる」
徳川源三郎「オーナーは見張る必要があるか」
本田黒猫「了解。あとグレッグもどうなったんだ」
吉野裕也「確認してみる。あのオーナーについても調べてもらうか」
GM「とりあえず木曜日はこれで終了。金曜日になります。
金曜日になってグレッグから吉野くんに電話がかかってくる」
吉野裕也「はーい」
GM「グレッグが言うには、マフィア同士の麻薬を巡った抗争があった結果、盗まれたものであるとそうでないとか。
またマフィアと別の組織が動いているらしいが、その組織については実態を掴めないそうだ。
実態を掴めないと言うことは君たちと同じような組織なのかもしれない」
吉野裕也「うーん、わかったようなわからんような。もう一つだけ調べて欲しいんだけど。グラブ・セルヴォーのオーナーについて」
グレッグ『クラブ・セルヴォーの昔の話はご存知ですよね? 最近再調査があったそうなんですが、怪しいところはなかったそうです』
吉野裕也「カクテルについて何か知ってるか?」
グレッグ『それは知りませんねえ』
吉野裕也「わかった。ありがとう」
GM「警察の調査では、怪しい粉も含めて一通り差し押さえて調査を行なったが何も出なかったとのことだ。
君たちが入院&鬼と戦っている間の出来事」
徳川源三郎「進展なしか。とりあえずオーナーに張り込みだな」
GM「では君たちは張り込みをする方針なわけだ。その前に源さんは抵抗力ロールをしてください」
徳川源三郎「わーい、失敗」
GM「では、みんなが木曜深夜に鬼と戦ったあと、別れる時に源さんは急に倒れました(笑)」
吉野裕也「急に酔っ払いか」
本田黒猫「病院に連れて行こう」
GM「源さんは、少し上空に浮かんでいる自分を自覚する」
徳川源三郎「臨死体験!(笑)」
GM「上を見ると、皆や倒れている自分が見える。浮かんでいる源さんのことは皆からは見えない」
徳川源三郎「おーい、みんなーここだよーーー」
GM「だんだん落ちていきます」
徳川源三郎「落ちるって足元に?」
GM「そう。上が地面だから空の方に落ちていく」
徳川源三郎「戻りたいんだけど。泳いだりする(笑)」
GM「あたりの風景がじわじわとモーフィングみたいに変わっていく」
徳川源三郎「まずいなあ」
GM「空は暗買ったのに、だんだん紫色に変わっていく。周りには岩が空高く突き出している」
曽根崎君香「石を積み上げるんか?」
徳川源三郎「みんながいないか周囲を探す」
GM「しばらくすると源さんは自分の体が本当に自分の体なのか違和感を感じる」
徳川源三郎「体が重いとか?」
GM「いや、むしろ軽い。けど関節の動きがギクシャクしているというか、多いと言うか」
全員『多い!?(笑)』
徳川源三郎「ひょっとして違う生物になってしまった?」
GM「認識としては自分自身であるように見える」
徳川源三郎「・・・華奈さんがいるかもしれん、探してみる」
GM「ふむ。源さんはそう言う感じでした」
徳川源三郎「でした?」
GM「皆さんに戻りましょう。源さんが倒れたところ」
本田黒猫「病院に直行しよう」
吉野裕也「ほっといてもいいんだが、とりあえず叩いてみよう。ビシッビシっ!(笑)」
本田黒猫「呼びかけよう」
徳川源三郎「蘇生処置してくれ」
小田切進「ぶっちゅーって感じでか?(笑)」
曽根崎君香「いいから、病院に連れて行こう」
本田黒猫「咲夜ちゃんの力を借りるか?」
曽根崎君香「まずは病院に連れて行って、それから咲夜ちゃんを呼んだら?」
吉野裕也「そうするか。小田切さんに咲夜ちゃんを迎えに行ってもらおう」
本田黒猫「もう一人行った方がいい」
GM「なるほど、襲われる可能性を考慮したのか」
本田黒猫「小田切にな(笑)」
曽根崎君香「では、私も行くわ(笑)」
GM「小田切さんと曽根崎さんが、咲夜ちゃんを迎えにいくことになりました。眠っていた彼女を叩き起こす。
なぜか曽根崎さんだけが恨まれる(笑) 無言で睨まれます」
本田黒猫「俺と吉野で源さんを担いで行くわけだな、病院へ」
GM「源さんが病院に連れ込まれると、医者はまたですか、と言う(笑)
他の患者と同じような症状と言われる。生命活動には支障はないが、意識は戻らない状況。
治療方法があるわけではないようなので、とりあえず点滴」
本田黒猫「それしか方法はないか」
GM「なお、点滴を打っていても、日に日に衰弱して死亡する例もあるそうだ」
徳川源三郎「ほー、へー」
GM「源さんの診察と処置が終わったところで、咲夜ちゃんたちが到着する」
本田黒猫「かくかくしかじかで、他の人と同じような症状になってみたいだ」
小田切進「源さんを見てやって欲しい」
GM「咲夜ちゃんは、やはり他の人と同じようにエーテルが引き剥がされたようだ、と言う」
本田黒猫「引き剥がされたエーテル体がどこにあるのかはわからないか?」
GM「引き剥がされた瞬間を見ていたならわかったかも知れないそうだ」
徳川源三郎「ええー」
GM「源さんが倒れた場所に連れて行って欲しいそうだ」
本田黒猫「よし行ってみよう。源さんも持ってく?(笑)」
吉野裕也「いらないんじゃないか」
徳川源三郎「いらないんだー(笑)」
吉野裕也「ほら、大切なのは中身って言うじゃないか」
本田黒猫「そうだな、荷物は置いておくか(笑)」
GM「源さんが倒れた場所に戻ると、その場にまだ源さんのエーテルがあるらしい」
徳川源三郎「どこだここは!?」
GM「そう、源さんはそう言う状態」
曽根崎君香「え? それなのに咲夜ちゃんには見えているの?」
GM「見えている。塊みたいなのがフヨフヨ浮いているイメージで、ゆっくりとどこかに流れている」
本田黒猫「その流れを追うか? 咲夜ちゃんは源さんと話すことはできるの?」
GM「話はできない」
本田黒猫「そうか。源さんから俺たちは見えてるの?」
GM「見えていない。源さんは謎の紫色空間にいる」
本田黒猫「わかった、エーテルの流れを追おう」
GM「途中まで新橋駅の方に向かっていたんだけど・・・、朝日が出た瞬間にわからなくなってしまう(笑)」
全員『なんだって』
GM「特にこの流れは地図上どうのこうのはありません。金曜日の明け方にかけてそんなことがありました」
徳川源三郎「ええー、俺はどうなるの〜?」
本田黒猫「うーん、誰か一人が源さんと同じように薬飲んで、咲夜ちゃんに追っかけてもらうか?」
徳川源三郎「でも上手い具合にすぐ発症するわけじゃないぜ」
本田黒猫「それもそうか」
GM「さて源さん、時間感覚が全く無くなってしまっているのですが、君が彷徨っていると、その辺でフワッと何かが出てくる」
徳川源三郎「見る!」
GM「いたのは異形の怪物だね」
徳川源三郎「ええー」
GM「一応手足はある。しかし尻尾もあって色々他にも出っ張ってて、目もギョロリとしている。
しかし敵意のようなものは感じられない」
徳川源三郎「どっちかと言うと驚いてたりしない?」
GM「その通り」
徳川源三郎「じゃあ、可愛らしく挨拶してみる」
GM「源さんは源さんなりに可愛らしく挨拶らしきものをしてみるが、どうもこっちを見てくれない」
徳川源三郎「あれ?」
GM「どうもそいつは自分自身を見ているようだ。ブルブル震えていたり」
徳川源三郎「肩らしきところに触れてみよう」
GM「そうするとそいつはビクッと驚いたあと、霧のように消えてしまう」
徳川源三郎「あれれ?」
吉野裕也「その化物が他の人なのかな」
本田黒猫「そうかもな」
徳川源三郎「でも霧になって消えたってどう言うことだろう」
GM「と言うことが、金曜日の朝ぐらいの時間にあったのかな。さて、皆さんはどうするんだっけ?」
クラブオーナーの追跡
吉野裕也「オーナーのことを調べるしかないだろう。囚人のお兄ちゃんか?」
本田黒猫「警察関係の知り合いっていたっけ」
全員『源さんだ〜(笑)』
徳川源三郎「知り合いに頼らず探偵が跡を追えばいいんじゃないか」
吉野裕也「追うしかないか」
徳川源三郎「・・・とゴーストが囁いている(笑)」
本田黒猫「全員で追跡するの?」
徳川源三郎「ここは技能もっている人間だけでいいだろう。失敗したら失敗したで終わりだけど(笑)」
吉野裕也「俺は追跡技能もってる」
曽根崎君香「作家だけど、私も追跡技能を持ってる(笑)」
GM「では、夜中というか朝に近い時間に、クラブ・セルヴォーが閉店します。しばらくするとオーナーの皇奥(かみおく)さんが出てくる」
吉野裕也「追跡開始!」
・追跡は1回目に曽根崎君香が成功し、吉野裕也は大成功する。
・しかし、追跡2回目は曽根崎君香、吉野裕也共に失敗し、対象を見失ってしまう。
GM「彼は結構な距離をフラフラと歩いていたようだ。河内のあたりで見失う」
曽根崎君香「結構歩いてるな。一駅分くらいかな」
吉野裕也「これはマズい」
・プレイヤーたち絵札を使用し、先ほどの失敗を成功に変える。
GM「では、3回目の追跡だ」
徳川源三郎「どちらか一人?」
GM「連絡取り合えるから、二人とも追跡ロールを行っていい」
・追跡3回目はに吉野裕也は失敗するが、曽根崎君香は成功する。
GM「吉野くんが見失ったんだけど、曽根崎さんが『こっち、こっち』と呼んでくれました。探偵はどっちだよ」
本田黒猫「やばかったな」
GM「迦光院の丘の付近で見失うね。丘の内部の方に入っていく。手がかりロールを行ってください」
吉野裕也「失敗」
曽根崎君香「成功。もう少しで大成功だったのに」
GM「(本当にどっちが探偵なんだ)一瞬焼け跡かとも思ったんだけど、足元に黒い草が生えている」
吉野裕也「ああ、黒い草」
GM「さらに草に囲まれた中に、墓があるようだ」
吉野裕也「とくがわげんざぶろう・・・(笑)」
曽根崎君香「誰のお墓か読めるの?」
GM「皇奥蓮司(かみおくれんじ)と書いてある」
全員『え!!?』
曽根崎君香「それって刑務所に入っている人じゃないの?」
GM「そうだね」
本田黒猫「死んでたってこと?」
曽根崎君香「墓はあるけど・・・」
本田黒猫「ダミーの可能性もあるか」
吉野裕也「どういうことなんだ。お墓も調べてみよう。手がかり大成功」
GM「間違いなく何もない(笑) ただ墓には『魂、ここに眠る』とある」
本田黒猫「その頃ワシらは?」
吉野裕也「君たちにも連絡を取るよ」
本田黒猫「よし、そっちに咲夜ちゃんも連れてく」
曽根崎君香「王子さま〜」
小田切進「じゃあ、かくかくしかじかで連れていく」
GM「眠そうだね」
曽根崎君香「小田切くんがおぶっていけばすぐ起きるさ(笑)」
GM「咲夜ちゃんを迦光院の丘に連れて行ったけど、特に何もわからない。エーテル的なものは見えない」
曽根崎君香「でも、ここに人が来たってことは、どこかに入り口みたいなものがあるはず。近くに建物は?」
GM「管理事務所のようなものがある」
小田切進「その黒い草を調べてみたい」
GM「植物系の知識があるなら」
小田切進「ないな」
GM「大学の人なら知ってるかも」
小田切進「ひと束取って調べよう」
本田黒猫「早朝だから大学が開くのを待つより、部下に調べさせた方が早い。もっていく」
GM「調査のためSKSに戻ろうとする途中で、黒い草はしおしおになってしまった」
本田黒猫「あらら。ということはあの場所に何かあるのか」
吉野裕也「もしかして、黒い草自体が魂?」
本田黒猫「まさか」
GM「しおしおになっちゃったけど、別に調査はできるよ」
本田黒猫「では、部下に調査を頼んでおこう」
GM「1日待って欲しい、とのこと」
吉野裕也「そうなると大学の方が早いかもね。この辺りのことに詳しいだろう」
数時間の仮眠を取って土曜日に備えるメンバーたち。
吉野裕也「カクテルパーティーが夜8時からということで朝のうちに大学に行こう」
GM「では、少しの仮眠後に君たちは新橋大学に来ました。」
吉野裕也「このしおしおの草についてわかりますか」
GM「この草はアフリカ原産。属名はブラックマトリクスという草です。黒という色は光のすべてを吸収することから、希望を奪う象徴として悪魔の草とも呼ばれている。
アフリカでは薬草としても用いられているそうだ」
本田黒猫「これを原料にどんな薬品ができるんだ?」
GM「呪術的なものが多く、心を癒すとかそういう効果があるものなのだそうだ」
本田黒猫「神経をどうにかするような効果は?」
GM「それはわからない。非常に珍しい植物で日本には群生地は存在しないと言われている」
本田黒猫「引き続き調査してもらうことはできる?」
GM「難しいだろうね。大学は調査機関ではないし、今の話も学者さんの知識を聞いたようなもの。
ただ、この草を何らかの用途に使用しているとしたら、草がしおしおになる前に加工するような場所が必要なのではないか、と推論を教えてくれる」
吉野裕也「あれ、もしかして丘に何かあったのか」
GM「そして源さん」
徳川源三郎「はい」
GM「フラフラと、不思議な世界を歩いていると何体かモンスターのようなものに出会う」
曽根崎君香「同じようなやつ?」
GM「まあとりあえずぐっちゃぐちゃのぐっちゃぐちゃ」
吉野裕也「きっと源さんもそういう外見になってしまっているのだろうな」
徳川源三郎「多分ね」
GM「いや、源さんは自分を見たときは源さんの姿のまま」
徳川源三郎「自分を認識するときは、ってことか」
吉野裕也「でも関節多いんだろ?」
GM「右手を腕まくりすると、何となく関節が増えてるかな?(笑) それくらい。
出会ったモンスターのほとんどが、自分のことばかり気にしているようだ」
徳川源三郎「他人のことを気にしていないって?」
曽根崎君香「周りは見えているの?」
GM「一応源さんを見てびっくりして、自分の姿を見てさらにびっくりして、という感じ。外見としては君たちが今まで出会った《歪み》より変な形だね」
徳川源三郎「どうしようもないなあ」
GM「そこで源さんには知覚ロールを行ってもらおう」
徳川源三郎「知覚低いんだよね・・・失敗」
GM「一瞬何かを見たような気がした。何を見たかわからない」
徳川源三郎「うむ。何もわからん」
GM「しばし源さんは華奈さんを探し回ってるわけだな」
徳川源三郎「そうなる」
GM「では、ここで運のロールだな」
徳川源三郎「失敗」
GM「最後に知覚ロール」
徳川源三郎「知覚はステータスで一番低いんだってば。・・・失敗」
GM「では、何もありませんでした。何か見たことあるんだけど、そんな良いものじゃなかったような感じ」
徳川源三郎「何を見たんだろうなあ」
GM「源さんの意識は徐々に集中力が切れてくる感じになってきた」
徳川源三郎「拡散するような?」
GM「その通り。では現実のみなさんに戻ろう。
草についてある程度わかったところだね」
吉野裕也「パーティまで待機するしかないのか」
本田黒猫「いや、加工する場所が近くにあるかもしれないから、もう少し調査しよう」
カクテルの正体
徳川源三郎「洞窟があるとか、建物の中とかかも」
吉野裕也「迦光院の丘に戻ろう」
GM「迦光院の丘に来ました。草は相変わらず生えている。黒い草は木の陰に配置されているね」
曽根崎君香「わざとっぽいんだな」
徳川源三郎「昼間だから、さっきよりは探しやすいんじゃないか?」
吉野裕也「よし探してみよう」
GM「また手がかりだな」
吉野裕也「成功」
GM「めぼしいものは、やはり管理事務所しかないようだ」
吉野裕也「そうか、行ってみよう」
曽根崎君香「誰か人はいそう?」
GM「ぱっと見、いない」
本田黒猫「聞き耳する。成功」
GM「風の音が聞こえる(笑)」
本田黒猫「風の音が聞こえるなー」
小田切進「アホだ」
曽根崎君香「入ってみよう」
GM「簡単な鍵はかかってるよ」
本田黒猫「では鍵開けできるわ。成功」
吉野裕也「お前本当は研究者じゃないだろ(笑)」
徳川源三郎「待て待て、鍵開けは本当なら科学者は取得できない技能だぞ。(GMをチラ見)いや、もう技能持っちゃってるしいいか」
GM「はい、いいです。きっとそっち方面に目覚めちゃったんでしょう(笑)」
本田黒猫「ということで自家製のピッキングツールで開けたよ」
吉野裕也「入ろう。中はどうなってる?」
GM「特段変わったところは見られない。普通に事務所」
吉野裕也「手がかりを探ろう。成功」
GM「案の定、机の下に隠し扉がある」
吉野裕也「警戒しながら開けてみよう」
GM「簡単に開いた。地下に降りていく階段だ」
曽根崎君香「カツーン、カツーン」
GM「少し降りると正面に扉がある。鍵がかかっている」
本田黒猫「まずは聞き耳、大成功!」
GM「中に人がいたらおかしいよね、と思った。密室殺人か(笑)」
吉野裕也「鍵開けもよろしく」
本田黒猫「了解。ほい、成功」
GM「科学者やめて、窃盗団にでもなったらいいのに。では簡単な南京錠を開けました」
吉野裕也「南京錠って簡単なんだ?」
本田黒猫「簡単だよ、俺針金で開けたことある」
GM「中に入ると、そこは化学の実験場みたいな感じ。薬品やら、フラスコ、ピベットとか道具がある」
吉野裕也「手がかりをさぐ・・・失敗」
曽根崎君香「どーれ、仕方ない私が・・・失敗(笑)」
吉野裕也「やばいな」
曽根崎君香「誰か薬学持ってない?」
小田切進「持ってる、成功」
GM「ラベルが貼ってある化学物質についてはわかった。何かを保存するための液体を作っているように見える。溶液1、2とか書いてあり、その中に草が浸けてある」
本田黒猫「資料検索はできないのか?」
GM「資料は無いから」
吉野裕也「草はあるわけだ。この草をどう使っていたかってことか」
本田黒猫「サンプル採取」
徳川源三郎「ここは、絵札を使おう」
曽根崎君香「絵札を使って、さっきの手がかりを成功にする」
GM「手がかりに成功すると、保存だけでなく何かを精製していることがわかる。白い粉、かな?」
徳川源三郎「この黒い草は育成したり栽培したりというのは?」
GM「非常に困難だと言われている」
徳川源三郎「法的にはだめなの?」
GM「一般的に知られているものでは無い」
本田黒猫「そうか。できた薬が麻薬に類するものとして認定されてないから、特に何も無いのか」
GM「言い忘れたかもしれないけど、N2、黒い雪、という幻覚剤みたいなのはこれが原料ではないか、と言われている。黒い草からできる白い粉から」
曽根崎君香「黒い雪、か」
GM「その通り」
徳川源三郎「じゃあ、具体的な証拠を掴めば止められるわけだ」
GM「おそらく。そして、あるラベルにN3と書いてあるのを見つける」
本田黒猫「新型なのか」
徳川源三郎「ということはN1ってのは何なんだろう」
GM「そもそもN2というのが、Neige Noire(ネージュノワール)の略語」
徳川源三郎「ふむ、そいううことならN1というのは無いのか」
本田黒猫「新しいN2、ネオネージュノワール?」
GM「正解。フランス語なので新しいは”Nouvelle”(ヌーベル)になる」
本田黒猫「Nouvelle Neige Noire、それでN3か」
吉野裕也「ということで解決だ(笑)」
GM「そして、それは青い液体なのだな」
全員『粉じゃなくて液体のほうだったのか!!』
本田黒猫「しまった、それは全く予想してなかった」
曽根崎君香「ありゃあ。ってことはあの船の粉は何だったんだ」
吉野裕也「本当にただのパウダーだったんじゃないかな。警察も何もないって言ってたし」
曽根崎君香「クリープ(笑)」
GM「では、分析力ロールを・・・」
小田切進「粉が触媒ってことなんじゃ?」
GM「分析力ロール不要になりました(笑)」
吉野裕也「青と白が混ざると、その能力が発揮されるわけか」
徳川源三郎「え、どういうこと、わかんない(笑)」
本田黒猫「青い液体は黒い草からできている。白い粉は何から?」
吉野裕也「そこは問題じゃなさそう。ただの化学物質なんじゃないの?」
GM「その通り。ただ密輸のようなことを行っているので、認可されていないなど何らかの瑣末な問題はあるのかもしれない」
本田黒猫「青い液体は違法じゃない。そして白い粉も違法ではない(かもしれない)。
2つ合わさったら麻薬になる、ということか。うまい方法を考えるねえ。
この因果関係を証明すれば、摘発も可能ということだな」
GM「そうなるね」
曽根崎君香「じゃらそれを証拠として持って行こう」
本田黒猫「押収」
GM「押収してどうする? 源さんはどうするの?(笑)」
吉野裕也「忘れてた、源さんどうしよう」
本田黒猫「そのうち解毒剤作ればいいか」
吉野裕也「まあ、解決ってことで」
曽根崎君香「ブツがあればすぐ解毒剤ってできないのかあ」
小田切進「難しいでしょ」
曽根崎君香「そうだよね、それまでに源さんどっか行ってしまうだろうし」
吉野裕也「拡散していってしまうな。ところでこの地下室に他に何かありそう?」
GM「今ので全部ですね。地下室も事務室も含めて」
本田黒猫「ではまず押収したサンプルを使って、因果関係の調査を依頼しよう。SKSと大学かな。
証拠が出たら警察なり何なりタレこもう」
GM「わかった、調査を依頼した。なお、パーティは今夜(笑)」
本田黒猫「それまでに何とかするのは厳しいなあ」
吉野裕也「パーティには参加するとして」
本田黒猫「飲まなかったら怪しまれそうだ」
吉野裕也「別の飲み物を頼めばいい」
GM「パーティまでにすることはない? あと3時間くらい」
吉野裕也「そうだ、咲夜ちゃんをどうしよう。連れて行く?」
曽根崎君香「ええ?」
小田切進「どうしようかねえ」
GM「源さんがいないと決断力が下がるね(笑)」
曽根崎君香「でもねえ、また鉄仮面がいるかもしれない」
小田切進「鉄仮面がいたらまた連れていかれるかもしれない」
本田黒猫「咲夜ちゃんの特性考えると、いなかったらいなかったで、不都合なことが起きそうだが」
吉野裕也「4人だけだとつらいねえ(笑)」
・決断できないパーティは、サイコロをふって咲夜を連れて行くかどうかを決定することに。
結果、連れていくことになった。
曽根崎君香「そんな小さい娘さんをカクテルパーティなんか連れてってはいかんよ(笑)」
吉野裕也「デートじゃね?」
本田黒猫「で、現場でカクテル飲むかどうかだよ」
吉野裕也「さっきも言ったけど別のものを頼めばいい」
本田黒猫「青いやつしか出てこないんじゃないかなー」
GM「では、この時間は特に何もしないということで、クラブ・セルヴォーにきました。
君たちが到着することにはもう始まっていたようです・・・」
続く
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(その1)銀砂の楔TRPGリプレイ その4-1 | 2017年7月2日 |
(その2)銀砂の楔TRPGリプレイ その4-2 | 2017年7月9日 |
(その3)銀砂の楔TRPGリプレイ その4-3 | 2017年7月16日 |
(その4)銀砂の楔TRPGリプレイ その4-4 | 2017年7月23日 |
(その5)銀砂の楔TRPGリプレイ その4-5 | 2017年8月21日 |
(その6)銀砂の楔TRPGリプレイ その4-6 | 2017年10月2日 |
(その7)銀砂の楔TRPGリプレイ その4−7 | 2020年5月6日 |