銀砂の楔リプレイ　その３－３

ＧＭ「では曽根崎さんの案内で中に入るわけです。さっき曽根崎さんが感じたように、静かで、暗い感じがする」
曽根崎君香「ここが研究室だよ」
ＧＭ「廊下の奥に研究室はあるね」
曽根崎君香「あれ、間違えちゃった(笑)」
本田黒猫「他大学の研究室が見れるとワクワクしている」
ＧＭ「知覚力で振っている」

本田と曽根崎が成功

ＧＭ「廊下の奥に人が立っている」
本田黒猫「誰だ」
ＧＭ「着物っぽい服を着ている人がいる」
本田黒猫「和服の女性」
ＧＭ「性別は判らないけれど、長髪だから女性っぽい」
吉野裕也「ジャパニーズ美人」
ＧＭ「その人の方でも君たちに気づいたのか、近づいてきた」
本田黒猫「幽霊？」
ＧＭ「いや、普通の人だ」
和服の人『ここから先は進まぬほうがよい』
本田黒猫「古風な喋り方やね」
和服の人『うぬらにはアレが見えぬか？』
ＧＭ「その人が指さす先の、廊下がグニャリと崩れた」
吉野裕也「歪んでるね～」
ＧＭ「おかしな粘性の物体が壁とかにへばりついている」
和服の人『其を「歪み」という。かの人曰く「妖魔」
と。いささかゲーム的表現かな』
徳川源三郎「話しかけてきた女の子に見覚えはないの？」
ＧＭ「見覚えはないね。知覚力－20でふってみて」

小田切が成功

ＧＭ「以前、四条坂家で聞いた人と似てるかな」
小田切進「四条坂家の人…？？」
吉野裕也「行方不明の人か」
ＧＭ「行方不明になってるご当主さん。男か女かゴホゴホゴホ、みたいな人」
小田切進「ああ」
徳川源三郎「俺たちは判るの？」
ＧＭ「いや、小田切さんだけ。その人は、とつとつと廊下の歪んでるものの解説をする」
和服の人『つまりだ、あれはドラクエで言う所のスライムなのだ。驚いたか？』
徳川源三郎「いや、ドラクエわかんないし(笑)」
本田黒猫「とりあえず源さんにをたれる。『ドラクエってのはな…』」
ＧＭ「では源さんは本田くんに蘊蓄をたれられて、すぎやまこういちの音楽がすごかったと知った(笑)」
徳川源三郎「つまり、あれを倒すと経験点がたんさん貰えるんだな(笑)」
本田黒猫「経験点は１だよ。スライムだから」
和服の人『驚かぬとは肝の据わったおのこよの。我が名は久遠。悠久のを生きる旅人よ。……うぬらは逃げよ。スライムとはいえ街の住人では勝てぬがドラクエの道理(笑)』（以下、四条坂久遠）
徳川源三郎「なんでドラクエなんだぁ(笑)」
本田黒猫「もしかしてドラクエにはまった人？」
四条坂久遠『もちろん』
徳川源三郎「あ～、ＳＫＳって知ってる？」
四条坂久遠『ＳＫＳ………(S)すぐ(K)切れる(S)栞璃、だったか(笑)』
徳川源三郎「ちゃうちゃうちゃうちゃう」
四条坂久遠『奴は気が短い。そりが合わぬわ』
曽根崎君香「知ってるの？」
四条坂久遠『知っている。カラオケで我が歌うと怒り出すのだ』
徳川源三郎「知り合いだったのか。あのね、いま俺らはＳＫＳの下っ端なのよ」
四条坂久遠『ほう』
徳川源三郎「だから、多少は『使える』と思うよ」
ＧＭ「そうすると久遠さんはうなづく」
四条坂久遠『我が願いは平穏である、だが事を成すは我が任ではあらぬ。我が任は人に力を与えることよ』
一同「じゃあくれ(笑)」
ＧＭ（なんてやつらだ）
四条坂久遠『うぬらが銃を貸せ。』
一同『はい(笑)』
本田黒猫「銃を持ってる奴は全員差し出してるぞ」
ＧＭ「みんなが銃を持ってるから、ちょっとビビったね(笑)」
本田黒猫「俺はステッキを」
ＧＭ「ステッキは受け取らないね。銃だけだ」
吉野裕也「ストラップつきの銃なんだけど？」
ＧＭ「いやそーな顔で受け取るよ(笑)」
四条坂久遠『うぬらが銃はエーテルを傷つけるに能わず、ただ消え去るのみ。我がで力を持たせよう』
徳川源三郎「弾だけ？」
ＧＭ「うん」
徳川源三郎「装填されてる分か…何発だろう」
ＧＭ「そういえばさ、小田切さんの解説を受けてないから、この人が誰かまだ判ってないんだよな(笑)」
小田切進「でも久遠さんと名乗ったんだよね」
ＧＭ「うん。キミは和服の人が四条坂家の当主の久遠さんだとわかる。けど、他の人たちは鈍いから」
徳川源三郎「親切な人だなー(笑)」
吉野裕也「わーい、力くれる～」
徳川源三郎「ドラクエ好きの奴に悪い奴はいないさ(笑)」
ＧＭ「もうドラクエに洗脳されてるな」
小田切進「みんなに説明しようか」
ＧＭ「説明されました」
小田切進「昔ああいう事件あったよね～」
ＧＭ「昔ってあんた、まだ一週間くらいだぞ」
吉野裕也「あったね～」
徳川源三郎「あったっけ？(爆笑)」
ＧＭ「頭の中は華奈さんオンリー」
曽根崎君香「このじじいが」
ＧＭ「久遠さんは小田切さんに近づくと、『これを』と言って何か手渡してくる」
小田切進「なに？」
ＧＭ「小さい塊だね」
四条坂久遠『知人に科学を使う者がおるなら渡すがよい』
小田切進「科学？」
四条坂久遠『其はマイクロフィルムと申す。映画でよく使われる小道具で、大抵は国家を揺るがす秘密が隠されておるのよ』
本田黒猫「もしかして007にもはまってる人？」
小田切進「…らしいぞ、と本田に渡す」
本田黒猫「どうすればいいんだ、これ」
ＧＭ「マイクロフィルムだからね、家とかＳＫＳとかに戻ればすぐ解析できるよ」
本田黒猫「端末はないの？」
ＧＭ「マイクロフィルムを解析できるようなのはないよ。連絡するくらいだもの」
本田黒猫「ＳＫＳに調べに行くと連絡しておきたいんだけど」
ＧＭ「君はアメリカからゲートの調査の為に来てるんだ、施設の一つや二つは与えられてるぞ」
本田黒猫「じゃあ24時間使わせろ」
ＧＭ「てゆうか使えるっちゅーの。あんたが鍵持ってるっちゅーの(笑)」
本田黒猫「あ、責任者なんだ。いま気づいた～(笑)」
ＧＭ「君たちが力がある事が判って久遠さんは安心したらしい」
吉野裕也「弾はどうなったの？」
ＧＭ「エーテルを傷つけられるようになった」
徳川源三郎「これから打つ弾はずっとそうなるわけ？」
ＧＭ「銃に装填されてる分はね」
徳川源三郎「何発？」
ＧＭ「６発にとしいて。今の銃なら15発とか20発なんだろうけど、そうするとバランス的に厳しいので６発だと思って下さい」
吉野裕也「わかった」
ＧＭ「源さんは知覚力判定をしてくれ」
徳川源三郎「成功」
ＧＭ「アンティークショップの店長さんが話していた仕入れ先ってのは、この久遠さんの事だろうな、と思った」
徳川源三郎「は～ん、なるほどな」
曽根崎君香「めんどくさがりやな人(笑)」
ＧＭ「久遠さんは研究室のある奥を指さして、あそこに何かがいる、と言う」
徳川源三郎「久遠さんはついてきてくれるの？」
ＧＭ「ついてはくるけど『我は何もせぬ』そうだ」
徳川源三郎「え、そうなの？」
四条坂久遠『うぬらが仕事よ』
徳川源三郎「ちなみに男と女とどっちなの？」
ＧＭ「聞くの？」
徳川源三郎「うん」
四条坂久遠『どちらかというと女が好きじゃな(笑)』
徳川源三郎「いや、そういう事じゃなくてさ」
本田黒猫「てことは両方になれるってこと？」
ＧＭ「怪しげに微笑むね(笑)」
徳川源三郎「じゃあ奥に行こうか」
ＧＭ「さっきの粘性の物体は、ただその辺を覆っていただけのようだ。そのまま奥に言って粘性の物体に突っ込んだらどうなったかはわからないね」
徳川源三郎「トラップか」
ＧＭ「その可能性が高い。『歪み知識』を持ってる人が解説してくれる。それは曽根崎さんだよ？　わかってる」
曽根崎君香「わかってるよ」
徳川源三郎「水晶を喰った女か(笑)」
ＧＭ「異名がついとる。なんか映画のタイトルみたいだな。……では研究室近くまで来ました」
曽根崎君香「コンコン」
ＧＭ「音はしない」
本田黒猫「ガンガン」
ＧＭ「しないと言っとろうが！」
徳川源三郎「最初に開けるのは勘弁してもらいたいな、先に言っておくけど(笑)」
本田黒猫「みんなでじゃんけんする」
徳川源三郎「ええ～！（嫌そう）」
曽根崎君香「じゃんけん嫌だな～」
吉野裕也「言い出しっぺにしよう」
曽根崎君香「そうそう、言い出した奴が開けるべきだよー」（一同に指さされる曽根崎君香）
曽根崎君香「え！？」
徳川源三郎「だって最初に電話かけてきたの君だ」
曽根崎君香「ああーちょっと待ってえ～」
徳川源三郎「接近戦も出来るじゃないか」
四条坂久遠『我が好みは勝負事よ』
曽根崎君香「…わかったよ～、開けるよ」
ＧＭ「研究室の扉をゆっくりと開けると……中が見えたと思った瞬間、君の足にボールのような物が当たるんだ」
徳川源三郎「見ない、俺は(笑)」
曽根崎君香「え、えっ？」
ＧＭ「曽根崎さんが足下を見ると、下顎のない血だらけの頭がある」
曽根崎君香「きゃぁぁああああ！」
ＧＭ「そうだなぁ、曽根崎さん以外に２人を決めてくれ。３人が見てしまったことにしよう」
本田黒猫「ダイスで決めよう」
徳川源三郎「俺は見ねえよ～(笑)」

源さんと吉野に決定

ＧＭ「では恐怖判定して下さい」

曽根崎君香は成功。
吉野と源さんが失敗。

ＧＭ「バランスよくカードが回ってますな」
徳川源三郎「オウチ！」
本田黒猫「ああ、源さんが外国人になっちゃったよ(笑)」
ＧＭ「再び研究室の中に目を向けた曽根崎さんたちは、そこにあるものを見て目を疑う。机や椅子が研究室の端に押しのけられてるんだけど、中央には山が出来ている。そう、死体が折り重なって出来ている山がね。しかも五体ばらばらの死体ばかりだ」
四条坂久遠『歪んだものの巣であろうな』
徳川源三郎「巣？」
ＧＭ「久遠さん独特の表現だと思ってくれ。この中に『歪み』がいるわけじゃないんだ。…知覚力ロールしてくれ」

本田黒猫が大成功。小田切が成功。

ＧＭ「成功した２人には、山の下のほうからくぐもった声が聞こえる」
本田黒猫「なんだこの声は？」
ＧＭ「『た、助けて……』」
小田切進「誰か人がいるぞ」
本田黒猫「みんな、人がいるぞ」
徳川源三郎「わかってるならほじくり出せよ」
本田黒猫「源さん、ほじくりだせー(笑)」
ＧＭ「よく見ると積まれた死体の下のほうに手を動かしている女の子の頭が出てるね」
徳川源三郎「見覚えは？」
ＧＭ「ない」
小田切進「死体をどけて助ける」
曽根崎君香「ひっぱる」
ＧＭ「ひっぱり出すと意外なほどすんなり抜けちゃうんだ」
徳川源三郎「へ～」
ＧＭ「どうしてかと言うとね、下半身がないからなんだよ」
一同『うわわわわぁぁぁ』
ＧＭ「胸の下からがなくて、内臓がのぞいている」
本田黒猫「医療手当とか、無駄なことをしてみようか？」
四条坂久遠『もう助からぬわ。とどめをやるがよい』
徳川源三郎「ドスでとどめだ(笑)」
曽根崎君香「ふえええん、いやだよ～」
吉野裕也「弾を撃つともったいないし(笑)」
本田黒猫「え～～」
曽根崎君香「ドスを貸すからやってよ～」
徳川源三郎「じゃあ、ザク」
一同『ああ！？おいちゃんがやってしまった』
徳川源三郎「なんだよー、とどめをさすのはつとめだろう」
吉野裕也「華奈さんに会わす顔がないね」
徳川源三郎「いや、これは人の情としてやったんだよ。苦しいんだよ」
ＧＭ「では源さんはとどめをさした」
本田黒猫「人を殺すなんてね～～」
徳川源三郎「……一般人を殺してしまった」
本田黒猫「これでカタギから外れたね」
徳川源三郎「ドスを返すよ。…血ぃべったりだけど(笑)」
ＧＭ「…天井の方からクチャクチャと音がする」
本田黒猫「あえて無視する」
吉野裕也「何もなかった。帰ろうぜ！」
ＧＭ「そんな事を言っても駄目なんださ～～」
小田切進「見上げる」
徳川源三郎「アウチ(笑)」
ＧＭ「天井を奇妙な手足ではい回っている物体がいる。首は長くて頭の部分には牙のびっしり生えた口だけが見える。口から唾液の滴る長い舌がちろちろと動いている」
本田黒猫「リッパーだ！打てぇ」
ＧＭ「まぁノリ的には似てるわな。バイオハザードにね」
吉野裕也「ゲームでこんなの見たねー」
徳川源三郎「ドラクエか(笑)」
ＧＭ「久遠さんは『ほぉ』とか言いながら目を輝かせている」
本田黒猫「ドラクエで言う所の何でしょう？」
四条坂久遠『知らぬ。ゾーマくらいしか覚えておらん』
徳川源三郎「ドラクエ３までか」
ＧＭ「何で源さん詳しいんだよ！(笑)」
吉野裕也「あんな短期間でここまで」
徳川源三郎「で、恐怖判定するの？」
ＧＭ「んや、まだいいよ」
一同『まだ？！(笑)』
小田切進「結局するんやね」
ＧＭ「ま、そうだね。天井のそいつは君たちに５メートルくらいまで近づくと、首の付け根から刃のような物が生えだし、ゆっくりと次第に加速しながら回転をし始める！」
徳川源三郎「エリマキトカゲ」
ＧＭ「見た目はそう(笑)　そして回転する刃が人間を五体ばらばらの肉塊にしたと思うと君たちは恐怖判定をしてしまうのだ」
徳川源三郎「そうなの？　あまり怖くないなぁ」
ＧＭ（実際に見ていないプレイヤーとしてはそうだろうさ）

小田切進、本田黒猫、曽根崎君香が失敗

徳川源三郎「どうなんだ…」
小田切進「………ゲフッ！！」
徳川源三郎「なんで肉体的ダメージを受けるんだ！？(笑)」
ＧＭ「霊能力者だからじゃないの？」
本田黒猫「帽子を手に持ってステッキを被ろうとする」
ＧＭ「小田切さんは口を押さえて『げふっ』と言ってるわけだな」
徳川源三郎「戦闘だね」
吉野裕也「物理的攻撃も効きそうだから弾を入れ替えて良いですか？」
四条坂久遠『其は歪み。効かぬぞ』
源さん＆吉野「え、効かないの？」
徳川源三郎「仕方ない、特別な弾のままにしておこう」
吉野裕也「俺も。あーもったいないもったいない」
徳川源三郎「これで50万だぜ」
吉野裕也「痛え～」
徳川源三郎「お前は大丈夫だろ！(笑)」
（吉野くんは金持ちです）
吉野裕也「お小遣い少ないんよ」
ＧＭ「仮に名前をリッパーとしておこう（本当は『刻むもの』という名前がありますが、ＧＭは歪み知識判定を忘れてます）。こいつは敏捷度５だ」

＜戦闘開始＞
（１ターン）
↓曽根崎はエーテル弾で銃撃。10ダメージ。
↓吉野もエーテル弾で銃撃。失敗。
吉野裕也「はうっ！！」
一同『もったいない』
↓小田切の行動。
小田切進「まだ霊能力全部覚えてないんよね」
ＧＭ「レベル分覚えてるよ」
小田切進「いや、自分が(笑)」
ＧＭ「なるほど、キャラクターは覚えてるけど、プレイヤーは覚えてないのか！」
小田切はＭＰを大切にする為に応援だけ。
↓本田は麻痺光線を打ち成功するが、抵抗される
↓源さんもエーテル弾銃撃失敗
↓『歪み』は首だけ伸ばして攻撃してくる。
徳川源三郎「あ、俺は久遠さんの後ろにいるから」
ＧＭ「そんな事はないと思うぞ。久遠さんは戦闘開始から、すすすすっと後ろに下がった」
徳川源三郎「くそぉぉ」
曽根崎君香「ヤンみたいな奴だ」
（内輪ネタです。ルナル・リプレイ４話参照）
『歪み』の攻撃が曽根崎に。曽根崎は回避に失敗５ダメージを受ける。

（２ターン）
↓曽根崎君香のエーテル弾射撃に大成功、１６点ダメージを与える
↓吉野裕也のエーテル射撃成功。１０点
↓小田切進は……
小田切進「拳、飛ばすね(笑)」
徳川源三郎「ロケットぱ～んち」
エーテルフィストで７点ダメージ与える。
これで『歪み』は倒れた。

徳川源三郎「歪みは落ちてきたんだよね？　何か持ってない？」
ＧＭ「持ってない。人間の皮を剥いだような状態……」
徳川源三郎「それでも何か持ってない？」
ＧＭ「天井に４本の足を全て使って張り付いていたのにか？(笑)」
本田黒猫「刃を削ってドスとか」
ＧＭ（リサイクル好きの奴だ）
吉野裕也「薬草とか手に入らないの？」
本田黒猫「宝箱とかさー」
曽根崎君香「ドラクエじゃないんだから」
ＧＭ「君たちは恐怖判定に失敗しているので、そういう状態なんだろう(笑)」
吉野裕也「俺達は薬草を手に入れた！」
曽根崎君香「そんな気になってる」
徳川源三郎「この部屋の探索に入ろう。何をしていたんだろう。……巣？」
ＧＭ「久遠さんもわからない、と首を振る」
四条坂久遠『きゃつら歪みは意図なき生物ではない。人を捕食するは獣の所行よ』
曽根崎君香「で、神岸くんはどうなったんだろう」
徳川源三郎「最初の頭がそうじゃないのか？」
ＧＭ「違う。けれど多分そのへんで死んでるでしょう。事実研究室を調べ出すと神岸くんらしき人がズタズタにされて倒れてる」
徳川源三郎「えーとオカルト研究会？」
ＧＭ「ミステリー研究会に入っていた。でも考古学の研究をしてた」
徳川源三郎「考古学って事は何か無い？」
ＧＭ「あるかもしれないね」
吉野裕也「よっしゃ探索だ、大成功！」
ＧＭ「君はそこにあったパソコンを何気なくつけてみた」
吉野裕也「ふぃぃぃん、スターティングWindows……９５(笑)」
徳川源三郎「９５か！」
曽根崎君香「ＤＯＳから始めたのかも(笑)」
ＧＭ「パソコンを立ち上げて、『最近使ったファイル』に＜五葉湖・調査結果の１＞というのがある」
吉野裕也「ピッ」
ＧＭ「開いてみると、Word文書だ。未完成のレポートっぽい」
吉野裕也「提出日が間に合わなかったのか？」
ＧＭ「そういう学生のレポートじゃない。中身を要約して説明するよ」

レポートの内容は次のようなものだった。
五葉湖（ごようこ）の島には遺跡があるという事。
また、五葉湖に住んでいる人たちは新橋内にいる人たちにも関わらず、外の人間や文化との接触が少ない。
その結果、独自の歴史や文化を持っているらしい。現在、日本で使われないような言葉も残っているらしい事。

ＧＭ「五葉湖には文字通り、湖に葉っぱのような島が５つあるんだ。それぞれの島を初葉（しょよう）、二葉（じよう）、三葉（ざんよう）、四葉（しよう）、五葉（ごよう）と言うんだ」
曽根崎君香「つまり１、２、３、４、５ってことね」

遺跡は三葉（ざんよう）にある。この三葉は他の４つの島より大きい。また遺跡もそれ相応に大きい事から、探索用の装備が必要である事。
そして、第一回の調査では透明な結晶が５つ見つかったとされている。

徳川源三郎「ぐうう、とか腹が鳴ったりして(笑)」
曽根崎君香「なんでやねん！」
徳川源三郎「魔術書を探索したい」
ＧＭ「資料検索で」
徳川源三郎「大成功」
ＧＭ「源さんは、本棚の端のほうから魔術書を見つけた。中をざっと読んだ源さんは『火炎』を使えるようになった」
徳川源三郎「わーいわーい。手に入れたぜ、とうとう」
吉野裕也「強いの？」
徳川源三郎「………ああっ銃の方が強い(笑)」
ＧＭ「足下に火龍が出てきてボーンと火を吐くわけだ。その時相手は恐怖するんだね」
徳川源三郎「これでライターが必要なくなった」
小田切進「燃え尽きるって(笑)」
ＧＭ「直撃したりしてね。ちなみにこの魔術は第一回でくんが使っていた術だ」
徳川源三郎「ああ、そういえば使ってたな」
吉野裕也「懐かしいな。怪光線で打たれたっけな(笑)」

小田切進「火炎瓶とかだっけ？」
ＧＭ「そうそう、本田とかが屋敷に火をつけようとしてたんだよ(笑)　さて、これからどうします」
徳川源三郎「じゃ、魔術も手に入ったことだし帰って寝ようか。……ＳＫＳに一応連絡を入れておこう」
ＧＭ「どう連絡する？」
曽根崎君香「これこれこういう事がありました」
徳川源三郎「あ、久遠さんに連絡先を聞いておく」
四条坂久遠『それは言えぬ』
ＧＭ「そう言って帰ろうとするね」
吉野裕也「ああ、ちょっと待って。他の銃の弾にも～」
徳川源三郎「強欲だね、君は！」
本田黒猫「ドラクエの最新作を貢ぐとかしておけばいいんじゃないか？」
四条坂久遠『あいにく、いまゲーム機はもっておらぬ』
吉野裕也「いっしょにつけるよ～～」
本田黒猫「３５インチのベガ（テレビ）もつければ」
ＧＭ「久遠さんはすごく惹かれてるみたいだけど『我がは無限ではないのだ』と言って帰ってしまう」
吉野裕也「ひまな時でいいからー！」
ＧＭ「かきけすようにいなくなった」
徳川源三郎「続けてかき消すようにいなくなる(笑)」
ＧＭ「では源さんはいなくなった」
吉野裕也「私も…」
徳川源三郎「誰がＳＫＳに連絡するんだ？」
曽根崎君香「私が。ピッピッ。もしもし」
南雲由佳『はい』
曽根崎君香「いま新橋大にいるんだけど、これこれこういう事がありました。後、久遠さんを見ました」
南雲由佳『はぁ、それは栞璃さんに聞かないとわからないですね』
曽根崎君香「ね～」
徳川源三郎「すぐ切れる栞璃だっけ？(笑)」
本田黒猫「今頃、香港で買い物さ」
曽根崎君香「しばらく帰らないの？」
南雲由佳『あの人はそこら中で戦ってますからね～』
吉野裕也「セールと？」
ＧＭ「違うよ。人材がいないから自分から『歪み』と戦いまくってるのだ」
曽根崎君香「とりあえず報告だけね」
南雲由佳『はい、わかりました。栞璃さんが帰り次第お伝えします』
曽根崎君香「ガチャ」
吉野裕也「次の日ですか？」
ＧＭ「次の日に行ってもいいのかな？」
吉野裕也「グーちゃんに電話する」
ＧＭ「まだその日の内だからね、プー、プープー、だよ」
吉野裕也「うっ。もう一回だ。もしもし、グーちゃん？」
ＧＭ「『…この電話は現在吉野さんオンリーに使われておりません(笑)』」
吉野裕也「ダディのところに行く」
ダディ『おお～息子よ！』
吉野裕也「ダディ～～」
ＧＭ「（びんたする仕草）ずばーん！！(笑)」
本田黒猫「ジュラルミンケースで？！」
吉野裕也「さすがにジュラルミンケースは効くぜ。今いくら入ってんだ中に」
ダディ『戦っているんじゃなかったのか？』
吉野裕也「ちょ、ちょっとね、遊びに」
ダディ『若菜さんはどうした』
吉野裕也「家に送ったよ」
ダディ『妻を放っておいて何をほっつき歩いておるのだ！！　ズバーン！』
吉野裕也「ほうっ！？　ダディ……効いたぜ」
ＧＭ「帰れ帰れと手のひらをヒラヒラさせる」
吉野裕也「マミィはどうした」
ダディ『海外旅行中だ』
吉野裕也「一緒についてけ！ぱーん！」
ダディ『男には仕事があるのだ！ずばーん！』
曽根崎君香「………という事が一晩続きました(笑)」

つづく