銀砂の楔リプレイ その3-5
銀砂の楔 TRPGリプレイ 第三話『ゆらめく湖』 【全6回】 | 公開日 |
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(その1)銀砂の楔リプレイ その3-1 | 2017年6月17日 |
(その2)銀砂の楔リプレイ その3-2 | 2017年6月20日 |
(その3)銀砂の楔リプレイ その3-3 | 2017年6月24日 |
(その4)銀砂の楔リプレイ その3-4 | 2017年6月25日 |
(その5)銀砂の楔リプレイ その3-5 | 2017年6月26日 |
(その6)銀砂の楔リプレイ その3-6 | 2017年6月27日 |
GM「はい帰ります。戻る途中、十字路の付近で地震がある」
徳川源三郎「なまずが暴れている(笑)」
曽根崎君香「急いで外に出ないと」
GM「急いで外に出るとそこには祭司さんが君たちを待ってる。『地震ですか、驚きましたね。皆さん無事ですか?』と声をかけてくる」
徳川源三郎「あのさ、どうして罠の事を言ってくれなかったの?」
祭司『罠ですか? 私たちはこの中には入ったことがありませんので存じません』
一同『またまた~』
徳川源三郎「このこの~。とか言いながら額には怒りマークが(笑)」
小田切進「死にかけてるのに~(笑)」
祭司『前回の調査隊の方々は罠があるなんて話はしておられませんでした』
徳川源三郎「優秀な盗賊がいたのか?」
GM「周りをまわってよけていったんだと思うよ(笑)」
小田切進「普通真ん中に行かないもんね」
徳川源三郎「唯一のバレバレの罠にはまってしまったんだ!(笑)」
GM「そうだね、魔術的な仕掛けのほうはさっぱりだったのに」
徳川源三郎「祭りは一週間後でいいの?」
祭司『その予定です』
徳川源三郎「見学したいな~」
祭司『許可出来ません』
徳川源三郎「実は私のおじいちゃんがこの村の出身でして」
GM「本当にそうなら判るって(笑)」
祭司『基本的に島を出られた方は他人と見なされるのです』
GM「祭司さんの説得も出来そうになく仕方がないので君たちは初葉に戻るわけです。初葉に戻ると村人がざわざわザワザワと騒がしい」
徳川源三郎「なんで?」
GM「さっきの地震が『余所者が来たせいで起こった祟りだ!』という話になったんだ」
徳川源三郎「いや違う、大地が喜んでいるんだ」
GM「『五大頭さまのたたりだ~!』と村人たちはいきりたっている」
曽根崎君香「なんだか雲行きが怪しいな~」
GM「『余所者が島を荒らすからだ』『あいつらを村から追い出せ』とか『祭りを早めよう』などと聞こえる」
徳川源三郎「まあまあ、冷静になりましょうよ」
GM「当事者の君たちがそう言っても説得力はないね。そこで祭司が出てきて『まあまあ、これから相談して決めれば良いことでしょう』と仲介に入る。しばらく村長や祭司達が話し合っていた。そして今夜祭りを開く事を決定したらしい」
徳川源三郎「ありゃー」
GM「集まっていた村人たちは少しずつ去っていくけど、君たちは出て行けということらしい。異様な熱を帯びた目で睨んでいる」
徳川源三郎「…なんだろう。オニとゴズオロト? 関係あるのかな」
GM「…2つはリンクしていないです(笑) それぞれ独立した話なんだよね」
徳川源三郎「よし、刀の事は置いておこう」
曽根崎君香「そうだね」
徳川源三郎「ただ、問題は村で祭りが行われるかどうかだ。多分別の場所だろう、洞窟あたりか」
小田切進「祭壇が有ったし」
一同「そうだね」
徳川源三郎「崩れた場所あったよね、あそこからちょっと…」
GM「入るには祭司の呪文が必要だよ」
徳川源三郎「そうか。ついていくしかないのか」
GM「でも祭司達に追い出される格好になるから、引き上げたほうがいいかも」
本田黒猫「変装するか」
吉野裕也「でも村人20人くらいしかいないよ」
本田黒猫「そうか。人が少なすぎるか」
徳川源三郎「湖の上で船に乗って待機していて、島に穴が開いた時に入ることにしよう」
GM(どうして祭りが洞窟内で開かれることに決まってしまったんだろう)
本田黒猫「船長に袖の下を通さないと」
徳川源三郎「これで何か孫に美味いものを食わせてやってくれ(笑)」
GM「『孫なんていないよ(笑)』」
徳川源三郎「あれ、ちっこい女の子は?」
GM「船長さんと関係ないよあの子。しかも小さいのは身長で、年齢じゃない(笑)」
小田切進「じゃあ奥さんに美味しいものを食べさせてあげな」
GM「『村人たちに何されるか解らないから、受け取れないよ』」
徳川源三郎「船だけ貸して」
GM「『俺はいつ帰れるんだ。こんな村の連中といっしょにいるのは嫌だ』」
徳川源三郎「どうしようか、湖に出るか」
吉野裕也「戻ってからもう一度来よう」
GM「君たちが島を出ていく。船が湖に出ても、しばらく村人は岸にいて、君たちを見ていた」
徳川源三郎「民宿に向かおう。日が落ちてから島に戻ろう」
一同「そうだね」
GM「船着き場に戻ると、青年が『大変だよ船長』と駆け寄る」
徳川源三郎「聞き耳」
船長『何、いなくなったぁ?』
徳川源三郎「誰がだ?」
吉野裕也「受付の女の子か?」
GM「当たりなんだけど(笑)」
船長『お客さん、悪いんだけど女将さんの所に行ってやってくんねえか。警察呼んだらしいが、女将さん錯乱状態らしくて。そこの白い服の人、医者なんだろ?』
本田黒猫「い、いや…医者…ではないが」
小田切進「見えんことはない」
本田黒猫「まぁ色々な博士号は取っているよ」
GM「その前に医療手当があるでしょ(笑)」
曽根崎君香「行ってみよう」
GM「民宿に駆けつけると、ロビーで何人かの女中さんに囲まれた女将さんが大泣きしている」
女将さん『キサキ が…妃が』
徳川源三郎「まあまあ、落ち着いて落ち着いて」
GM「どうにも落ち着かないね。女中さんが教えてくれるけど、妃(キサキ)ちゃんは女将さんの娘さん」
本田黒猫「いくつ?」
GM「15、16」
徳川源三郎「小さいんじゃなかった?」
GM「身長がね」
徳川源三郎「で、さらわれたの?」
GM「女将さんはそう言っている。女中さんは、ただ外出しているだけかも知れない、と言う」
徳川源三郎「女将さんを心理療法で落ち着かせる」
GM「出来るよ。そして治療を行おうとすると…」
徳川源三郎「クリティカル」
GM「あれもう振ったのか。せっかくのクリティカル、不意打ちを無しにしよう」
徳川源三郎「え?」
GM「外に何か居るのに気付く」
徳川源三郎「振り向くっ!!」
GM「窓の向こうに、黒い玉が有り、転がりながらこっちに向かってくる。玄関の窓をバリン!とぶち破り黒い玉が飛び込んでくる」
曽根崎君香「明るい所に来ても黒いの?」
GM「うん、真っ黒。女中さん達は驚愕の余り声が出ない」
徳川源三郎「待避しろ! 待避!」
GM「源さんの声を皮切りに、女中さん達は悲鳴をあげて逃げてゆく」
徳川源三郎「何か目撃しているかもしれない。女将さんを殺させてはまずい」
GM「女将さんは、まだ錯乱状態で動かない。黒い球体は表面が波打つと、皮がむけるようにベリベリベリベリと変形してゆく」
吉野裕也「黒いみかん(笑)」
GM(かきかき、絵を描く)
GM「こんなの。怖くないので恐怖判定は無し。触手が武器なのでしょう。曽根崎さんはコイツを知っていて『使徒』と呼ばれるかなり最下級の『歪み』だ」
一同『何番目?』
GM「エヴァじゃねえから!(笑)」
(1ターン)
徳川源三郎「敏捷度は?」
GM「……4」
一同『遅いね』
吉野裕也「通常攻撃は効く?」
GM「曽根崎さんに聞いてくれ」
曽根崎君香「ドスで斬る!」
吉野裕也「マジ?」
曽根崎君香「マジです。7点」
GM「ぼちぼち当たった」
徳川源三郎「傷ついているようだな」
吉野裕也「通常弾に切り替えよう……げ、ファンブル」
曽根崎君香「なあに、ファンブルって?」
GM「大失敗という事さ。百面ダイス振って」
吉野裕也「76」
GM「武器壊れた(笑)」
徳川源三郎「おい45口径がか!」
吉野裕也「アウチ! 修理してくれ~」
徳川源三郎「じゃあ今度から俺の32口径を使いなよ。俺は魔術で攻撃する」
曽根崎君香「私も銃持ってる」
本田黒猫「機械修理で銃なおせないの?」
GM「大失敗だから二度と使うことは出来ない。普通に壊れたならいいんだけど」
本田黒猫「ぱーん!!って感じ?(笑)」
曽根崎君香「よく指があったな」
GM「久遠さんの力に耐えられなかったのかな」
吉野裕也「普通の銃弾だったんだけど」
徳川源三郎「ソネさんは、ドスでよろしく」
曽根崎君香「え~~?」
徳川源三郎「往生せいや~!!って(笑)」
曽根崎君香「32口径後であげるね」
吉野裕也「じゃあ貸して下さい」
徳川源三郎「32口径って小口径だっけ?」
吉野裕也「小口径の技能もあるよ」
GM「では次のかた」
小田切進「エーテルフィスト」
徳川源三郎「ロケットパーンチ!!(笑)」
GM「3匹いるけどとれにする?」
一同『なに~? 3匹とは聞いてない』
GM「キルマーク取り放題でしょ(笑)」
小田切進「Aに攻撃・・失敗」
本田黒猫「Aに怪光線Ⅰ」
徳川源三郎「麻痺光線にしたら? 5ターン動けないし、その間にドスで」
吉野裕也「ドスドス」
徳川源三郎「どこが急所か解らないから時間かかるかも知れないけど(笑)」
↓本田の麻痺光線でAが麻痺する。
↓源さんはBに32口径で攻撃。
大成功し、Bは黒い霧になって消えた。
↓Cは曽根崎に攻撃、2点
曽根崎君香「えーとドスで受け流すから3点止めれる」
GM「ダメージないやん」
(2ターン)
↓曽根崎はAをドスで刺す。9点。
GM「まだ生きてるよ」
曽根崎君香「ええーたまらん」
吉野裕也「ふふ、もらった」
曽根崎君香「はい銃あげる(笑)」
吉野裕也「あうーもらいます」
↓小田切はCにエーテルフィスト。5点ダメージを与える。
↓本田は怪光線ⅠでAを攻撃。大成功で16点。Aは死ぬ。
GM「Cの攻撃………女将さんに」
一同「やべー」
徳川源三郎「かばっておけば良かった。まぁ2点ダメージくらい平気だろう」
GM「でも一般人だしなぁ(笑) 女将さん死にかけ」
一同「ええ~」
徳川源三郎「ま、まぁ、おとなしくなったと言うことで(笑)」
GM「ほっとくと死ぬんじゃないか」
(3ターン)
↓曽根崎のドスの一撃でCが死ぬ。
吉野裕也「あうー、何もしていない」
徳川源三郎「女将さんを治療しよう。……待て。ここでファンブルすると殺すことになる、気を付けるんだ(笑)」
曽根崎君香「成功率の低いヒトはダメ」
吉野裕也「まず魔法で回復したら?」
徳川源三郎「そうか。魔法は失敗しても一点精神点が減るだけだもんな。大失敗すると逆の効果になったりしないよね?」
GM「魔法は大失敗すると、発動しない上に精神点が減る」
小田切進「ではトリート。8点」
GM「そんなに高い数字だと、女将さん鼻血吹いて倒れるよ(笑)」
吉野裕也「体力そんなに少ないんだね」
徳川源三郎「心理療法はさっきしたよね」
GM「あれはあれ、これはこれ。さっきの心理療法は認めてないよ」
徳川源三郎「じゃ、もう一度。成功」
GM「女将さんは落ち着いた」
徳川源三郎「娘さんがさらわれたそうですが現場は見ました?」
女将さん『見ました』
徳川源三郎「詳しく聞かせて貰えますか」
女将さん『あれは多分、五葉の者です。私たちは元々は五葉の生まれです。五大頭の祭りはときどき贄を要求するといいます。祭りがどんな意味を持つのか私たちにはわかりません』
曽根崎君香「ほう」
女将さん『あんな化け物と戦うことができるあなたたちなら妃を助けられます。お願いです助けて下さい』
GM「と、女将さんはすすり泣く」
徳川源三郎「何か家に伝わる書物などはありませんか(笑)」
GM(いきなりそんな事を聞くのか)
女将さん『私の家にはありません。ですが五葉湖の島の一つ、五葉には「五葉家」があります。五年くらい前まで祭司だった人の家なので祭りについて聞くにも、妃を助け出すにも彼は力を貸してくれると思います』
曽根崎君香「五葉につれてってもらえないかな」
徳川源三郎「船頭さんに頼もう」
吉野裕也「その前にSKSに連絡していいか」
GM「どうぞ」
吉野裕也「写真を調べてもらおう。FAX貸して」
徳川源三郎「つーか、現像してないじゃん(笑)」
曽根崎君香「デジカメじゃ駄目?」
GM「だめ。デジカメだとしてもモバイルがないと送れないじゃないか」
徳川源三郎「モバイル? (本田を指さして)持ってるじゃん」
本田黒猫「いや、あれはバイクだから(笑)」
徳川源三郎「モバイク(爆)」
本田黒猫「自宅の通信を経由していくなら出来るかもしれないけど」
GM「本田は独自のメディアとか使っていそうだからだめ」
徳川源三郎「グレックはどうだ?」
吉野裕也「時間が足りなすぎる気がする」
徳川源三郎「なんで」
吉野裕也「だって今夜だよ」
徳川源三郎「ああ。だからとりあえず連絡したほうがいいよ。2秒でわかるかもしれない」
吉野裕也「いや、あの人ホテルだから」
徳川源三郎「ふーん、でもするだけしといて。時間あるし」
小田切進「だから無いって(笑)」
吉野裕也「SKSに電話するぞ」
南雲由佳『はい南雲です』
吉野裕也「銃下さい~」
一同「……」
南雲由佳『来てもらわないことには』
徳川源三郎「そして買ってもかわないことには(笑)」
吉野裕也「今からいっちゃだめ?」
GM「別にいいよ」
吉野裕也「わーい」
徳川源三郎「じゃあ俺らは五葉に行こう」
吉野裕也「うん」
徳川源三郎「え、マジ?(笑)」
GM(たしかにタイムロスだもんなぁ)
吉野裕也「写真とかも一緒にもって行こう」
曽根崎君香「ネガだけね(笑)」
徳川源三郎「まだ残り枚数がかなりある(笑)」
本田黒猫「でも一応は魔術関係だから源さんが行った方がいいんじゃない?」
徳川源三郎「いや。資料だけもらってきて」
本田黒猫「なら資料をモバイルに転送してもらおう」
徳川源三郎「どうせ行くんだからいいじゃん」
本田黒猫「しかし吉野が走っていくよりは早いよ。出来る?モバイクで?(笑)」
GM「だめなんじゃねーの(笑)」
本田黒猫「仕方ない、その辺のコンビニへ……」
GM「新橋駅の方に向かわないと無いよ」
本田黒猫「そんへんの民家、いや民宿にFAXあるでしょ?」
GM「無い」
吉野裕也「そんな事してるよりSKSに行った方が早い。モバイク貸して(笑)」
本田黒猫「モバイクは特殊な機構だからな」
GM「機械操作のスキルが必要です」
本田黒猫「自動車の免許もいるよ(笑)」
吉野裕也「運転手でも呼ぶかな」
曽根崎君香「モバイクはどうせ一人乗りじゃん」
徳川源三郎「自動車技能持ってるなら、ちゃんと車買えよ!」
本田黒猫「金ないんだよう」
吉野裕也「よし、行こう。タクシーっ!!」
GM「キミがそう叫ぶと部下Aが飛んでくる」
吉野裕也「SKSまで」
曽根崎君香「黒塗りで行っちゃった」
徳川源三郎「どうすんの、別行動だよ。今何時?」
GM「お昼」
徳川源三郎「まぁゴジョウ湖に行くだけなら大丈夫だな」
GM「ゴヨウ湖だ、五葉湖(笑)」
一同『よし、五葉へGO』
徳川源三郎「船頭さん、わかってるよね?」
GM「え? 船着き場で船頭さん死んでるけと」
一同『ええ~!?』
曽根崎君香「さっきのボールに殺されちゃったの?」
GM「でしょうね」
徳川源三郎「漕ぐぐらいできるよね」
GM「もちろん可能だよ」
本田黒猫「機械操作あるし」
曽根崎君香「なんでだよ。ならその場でモーターでも作ってみろよ!(笑)」
徳川源三郎「単純な機械だな」
本田黒猫「いちおう水上歩行できるけど限定五分間だからね。五分間ずつ船を押す?」
徳川源三郎「だから出来ると言ってるだろ!!」
GM「君たちが色々ともめていると遅ればせながらパトカーが一台だけやってくる。女将さんから話を聞くにするだけだったらしく、乗っていたのも二人だ。その二人はこっちに向かって走ってくる」
警官たち『なんだこの有様は!?』『この死体はなんだ』『誘拐事件じゃなかったのか?!』
GM「いかにも下っ端警察官だ」
曽根崎君香「女将さんに話を聞いて外に出たらこんなに……」
徳川源三郎「長瀬刑事に連絡して『SKS関係だよ』と言おう」
GM「なら長瀬さんが手を打ってくれました。警察の方は現場検証と死体の処理をしてくれるそうです」
徳川源三郎「五葉に行こう。………ゴヨウ…御用だ御用だ!」
一同『………』
徳川源三郎(みんなを見回す)
一同『………』
徳川源三郎「寒いよう(笑) しまったあ!」
曽根崎君香「黙って漕いでる」
GM「モーターボートだよ」
吉野裕也「その間にSKSに着くね」
GM「君は後回し」
吉野裕也「後回しかい(泣)」
GM「ここで別行動になるとは思わなかったんだよ(笑)」
曽根崎君香「……あのさー、『手がかり』する奴がいないんだけど(爆)」
一同『しまったぁぁぁ』
徳川源三郎「でも洞窟があるとは限らないし」
本田黒猫「それに役に立ってない」
小田切進「居なくても同じだよね(笑)」
徳川源三郎「今のところパワープレイで来てるもんな」
曽根崎君香「確かに力押しだ」
GM「君たちは村人に見つかることを警戒して、大きく回り込みながら五葉に向かうわけだ。五葉は比較的大きな島だけど人家はほとんど無い。鬱蒼と木々が生い茂っているから外からぱっと見た感じ不気味。船を岸壁に止めて傾斜のきつい岩肌を登って島に入るわけです。……というわけで入ったところで知覚ロールを」
小田切進「成功」
GM「一人か。森の中に獣道に似た道を見つける。人は通っていたのだろうけど、最近ではないようだ」
小田切進「ここは人が通れそうだぞ」
GM「失敗した人たちは全然別の方向を指さしている」
徳川源三郎「こっちだ!」
本田黒猫「あっちだ!」
小田切進「こっちだって!」
徳川源三郎「自信満々の人がいるからついていこう」
曽根崎君香「霊能者がそう言ってるなら」
小田切進「何か、感じるんだ(笑)」
徳川源三郎「説得力あるなあ。でも俺も同業者は同業者なんだよな」
GM「しばらく獣道を進むと段々と道がしっかりしてくる。でも人の気配は全くないね。更に歩を進めると唐突に開けた場所に出る。そしてそこには古ぼけた屋敷がある。和風の建物だ。だが廃墟と呼べるほどあちこちが欠けたり崩れたりしている」
徳川源三郎「もう死んでるのか?」
GM「君たちが女将さんに聞いていた話と随分違う」
徳川源三郎「まあいい、入ろう」
GM「入ろうとすると、門に五葉家と書いてあるのに気付く」
本田黒猫「たのもー」
GM「入った瞬間、君たちの目の前に突然、髭面の和服の男と今の祭司さんが口論している場面が現れる」
徳川源三郎「隠れて聞く」
曽根崎君香「祭司って糸目の人?」
GM「そう。祭司さんは涼やかな微笑みを浮かべている。和服の男は一方的に怒ったように喋っている」
徳川源三郎「話の内容は聞こえない?」
GM「声自体が全く聞こえない」
徳川源三郎「じゃあ近づくしかない」
小田切進「そうだな」
GM「何か勘違いしてるようだな。これは空間記憶と呼ばれるもので、この空間が記憶しているものを再生しているだけなんだ」
徳川源三郎「つまり映像だけで音声無し?」
GM「そういうこと。それに気付くのは霊能力者だろうな」
徳川源三郎「魔術は?」
GM「魔術じゃないもん(笑)」
曽根崎君香「今起こってることじゃないんだ」
小田切進「近くで見よう」
GM「和服の男は話にならないといった調子で、手を大きく振り上げて門から出ていこうとする。祭司は静かに和服の男の背後に近づくと右手を背中にズボッと」
曽根崎君香「ああ~」
GM「男の胸からは祭司の腕が突き抜けてくる」
徳川源三郎「うお、人間業じゃないやん」
GM「突き抜けた腕には心臓が握られていて、祭司は心臓を掴んだまま腕を引き抜く。その猟奇的な殺人光景は、近くにいた君たちに恐怖判定を強要するのだった」
一同『あう…』
全員成功
曽根崎君香「写真とるよ。成功」
GM「空間記憶の写真なんか撮れるのかな? 撮れてるといいね」
徳川源三郎「心霊写真だな」
GM「祭司さんは血に染まった己の腕を一舐めしてから、屋敷の方を振り向く。この映像では五葉家は立派なお屋敷だ。その屋敷の入り口から見覚えのある仮面を被った男が出てくる」
曽根崎君香「きゃあ」
GM「何だその黄色い悲鳴は。二人は何事かを二言三言話すと満足気にお互い頷く。そこで空間記憶は終わる」
曽根崎君香「あの二人は知り合いだったのか」
GM「空間記憶からさめた君たちの足下には、真っ黒い染みのような物がある」
徳川源三郎「骨は無いの?」
GM「無いね」
徳川源三郎「とりあえず屋敷に上がり込んで資料検索で魔術書を探す」
GM「なんだいそれ。資料のある場所自体見つけていないじゃないか」
徳川源三郎「じゃあ赤い染みを掘り起こしてみる」
GM「有る程度掘ったら普通の土になるよ」
徳川源三郎「結局あの司祭のやったことは人間には出来ない。つまり人間じゃないということだ」
本田黒猫「いや、鍛えられた人なら出来る。中国人とか『ほあちゃぁああ!』とか言う人、七つの傷を持つ男とか」
GM「中国人ではないじゃないか」
徳川源三郎「ケンシロウって何人だ?」
本田黒猫「中国人じゃないのか?『ほあちゃああ!』とか言うし」
小田切進「けど名前ケンシロウよ?(笑)」
曽根崎君香「いいから屋敷に入ろう」
GM「玄関から入ります。玄関の戸は壊れていたりする。しばらく廊下が続いており、廊下は突き当たりで左に折れている。また右と左には障子があるね」
徳川源三郎「障子からだな。障子はもう穴開いてるんじゃない?」
小田切進「時間経ってるもんねぇ」
GM「ボロボロだね」
徳川源三郎「じゃあ穴から覗く」
本田黒猫「穴だらけだから向こうから丸見えじゃないか!(笑)」
GM「右と左どっち」
徳川源三郎「左」
GM「障子を開けて入るとそこは和室だ。掛け軸とか刀とかある」
徳川源三郎「かたなぁ!!?(喜)」
本田黒猫「スラリ」
徳川源三郎「というわけで刃物を使える人に渡しておこう。錆びてなきゃいいけどな」
曽根崎君香「その刀の刃はどう?」
GM「すごくキレイだよ」
曽根崎君香「ニヤ」
徳川源三郎「妖刀かもしれんな。魔術でチェックする」
GM「鑑定でやって欲しいな」
徳川源三郎「クリティカル成功」
GM「妖気は無いね。けれど切れ味はとても鋭そうだ。菊の紋に一とか書いてある(笑)」
本田黒猫「きくいちもんじぃー?」
徳川源三郎「スゴク高いよコレ。売った方がいいよ(笑)」
本田黒猫「使わせたほうがいいよ」
GM「ダメージはD6+4」
曽根崎君香「ええ? 度強いよ」
GM「それに曽根崎さんの格闘レベル3がプラスされる」
本田黒猫「標準で7ダメージ行くんだ」
徳川源三郎「レベルが上がっていくと2回攻撃とか出来るわけか」
GM「近づく分にターン数がいるけどね」
徳川源三郎「さっきのボールの時は?」
GM「向こうから近づいて来ていたから、近かったんだよ」
徳川源三郎「わかった。掛け軸なんだけど、後ろをめくって確認する。通路とか無い?」
GM「もろ有るよ(笑) もろ金庫っぽい」
徳川源三郎「値段はどうにしろ掛け軸を回収しようかな(笑)」
GM「掛け軸はねぇ『神の力は内にあり』と書いてある」
徳川源三郎「鍵開け出来る人は?」
曽根崎君香「鍵開け出来ます」
徳川源三郎「え?!何者だ君は!!(爆)」
曽根崎君香「あるけど低いよ。あまり期待しないでねっと。……ああ、駄目だぁ」
徳川源三郎「仕方ない、金庫を持っていこう」
GM「はめ込み式だから無理だよ」
徳川源三郎「銃で壊す」
GM「無理だろう。そんなんで壊れたら金庫の意味がない。中のものも壊れるかもしれない」
徳川源三郎「まぁ金庫は逃げないからな」
GM「では、この辺で何故か場所が分かった吉野裕也くん登場」
吉野裕也「は~い、2代目45口径さ(笑)」
GM「手に入ってないよ、45口径(笑)」
吉野裕也「ええ、なんで!?」
GM「32口径しかない。売ってなかったんだよ」
吉野裕也「ははは(乾いた笑い)」
GM「ダメージは曽根崎さんが持っている銃と同じ」
吉野裕也「借りていた銃返すね」
曽根崎君香「はい」
GM「返してもらっても意味がなかったね」
徳川源三郎「封印の解き方はどうなの」
GM「わかってません」
徳川源三郎「あ、吉野は鍵開け持ってたっけ?」
吉野裕也「ありません」
本田黒猫「なんだよ探偵のくせに」
GM(探偵なら鍵開け出来るのか?)
徳川源三郎「鍵開けを技能無しで試みる」
GM「分析の-30でやってみ」
吉野裕也「う、大失敗」
GM「他も全員失敗だね」
徳川源三郎「大失敗で鍵穴とか埋まってない?」
GM「ん、大丈夫。埋まってはいないみたい」
徳川源三郎「鍵穴? あ、この部屋は違うかもしれない。他の部屋に鍵があるかも知れないぞ」
GM「南に襖がある」
曽根崎君香「どこか行けるの?」
徳川源三郎「多分押し入れだと思う」
GM「書斎だ(笑)」
徳川源三郎「なんだこの構造は」
GM「うっさい、俺は建築わからないんだよ(笑)」
徳川源三郎「部屋の様子は?」
GM「奥に本棚が二つ、あと中央に机があります」
吉野裕也「手がかり、成功」
徳川源三郎「資料検索、成功」
GM「では資料検索の方から先に片づけよう。お祭りに関する記述のある本を見つけた。日記形式で書かれたもので、要約すると……」
『本来、祭りは五大頭を封じるための力の維持を目的として行われていた。人間の思念はこの世界ではエーテルで構成され、それは「歪み」等の化け物でも同じだ。五大頭のエーテル濃度が増す前に、人間のエーテルを集めてフタをしてしまおうというのが祭りの主旨だ』
徳川源三郎「そして現実化させないようにしていた?」
GM「そうそう。『祭りには贄がやはり必要だった。しかしそれは人間ではない』と」
徳川源三郎「にわとりとかだな」
GM「何らかの動物だね。魚でも良かったらしい。しかし五年前から変わってしまったようだ。祭りの回数がそれまでは年一回だったのが三ヶ月に一回ほどに増加している。書いてあるのはそんな所だね。書いたのは多分、五葉家の人だろう」
吉野裕也「なるほど」
GM「あ、最後のページに『止めなければ』と書いてある。次は吉野裕也くんの手がかりだな。まず地図が机の上に置いてあるね。五葉の島の詳細のようだ。一部分はなくなっている。地図の真ん中には五葉家が書いてあり、南側が破られているね」
徳川源三郎「洞窟ありそうだなあ」
一同『う~ん』
GM「あと机には鍵のかかった引き出しがある」
曽根崎君香「鍵開け鍵開けGO~、失敗(笑)」
徳川源三郎「力技でバキイと」
GM「銃弾で撃ち抜くの?」
本田黒猫「ただ引くだけでも源さんなら」
徳川源三郎「俺体力無いよ」
本田黒猫「菊一文字でスパーンと。『またつまらぬものを斬ってしまった』(笑)」
徳川源三郎「ドスがもういらないからドスでガシガシやったら」
GM「では源さんは突如ドスを持って机の引き出しに突撃」
徳川源三郎「俺かい!(笑)」
GM「奇声を上げながらの源さんの一撃で引き出しは砕け散る(笑) そうすると鍵がポロリと落ちる」
徳川源三郎「よし。金庫に行き差し込んでみる」
GM「差し込もうと思ったが差し込めなかった」
徳川源三郎「違う部屋のかな(汗)」
GM「さっきは気付かなかったけど鍵穴が歪んでる。大失敗のせいだね(笑)」
徳川源三郎「これは特殊チームが必要だなぁ。鉄板を焼くような」
曽根崎君香「怪光線じゃいけないの?」
GM「ダメージ次第だね」
本田黒猫「失敗~(笑)」
徳川源三郎「何回でも試みられるじゃないか」
本田黒猫「何回でもいいの?」
徳川源三郎「弾数は無いし」
本田黒猫「成功、6点」
GM「開かない。……だんだん夕方が近づいてきたかな」
一同『やべっ(焦り)』
吉野裕也「仕方ない、32口径で」
徳川源三郎「だめだめ跳ね返るよ」
GM(うむ、プレイヤー自ら勝手に自分の行動を制限してるのは助かるなぁ)
徳川源三郎「ここは本田に任せるから、俺達は別の部屋を回ろう(笑)」
つづく
銀砂の楔 TRPGリプレイ 第三話『ゆらめく湖』 【全6回】 | 公開日 |
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(その1)銀砂の楔リプレイ その3-1 | 2017年6月17日 |
(その2)銀砂の楔リプレイ その3-2 | 2017年6月20日 |
(その3)銀砂の楔リプレイ その3-3 | 2017年6月24日 |
(その4)銀砂の楔リプレイ その3-4 | 2017年6月25日 |
(その5)銀砂の楔リプレイ その3-5 | 2017年6月26日 |
(その6)銀砂の楔リプレイ その3-6 | 2017年6月27日 |