銀砂の楔リプレイ その7

銀砂の楔 TRPGリプレイ 第一話『求め続けた、死』 【全8回】 公開日
(その1)銀砂の楔リプレイ キャラ紹介 2017年5月1日
(その2)銀砂の楔リプレイ その1 2017年5月3日
(その3)銀砂の楔リプレイ その2 2017年5月3日
(その4)銀砂の楔リプレイ その3 2017年5月20日
(その5)銀砂の楔リプレイ その4 2017年5月20日
(その6)銀砂の楔リプレイ その5 2017年5月24日
(その7)銀砂の楔リプレイ その6 2017年5月25日
(その8)銀砂の楔リプレイ その7 2017年5月26日

GM「2階までは投げられないしね。ところで運勢判定を行ってくれ、源さん。+20で」
徳川源三郎「09で成功!」
GM「プレゼントをあげよう」

マスターは伏せたままエースのカードを源さんに手渡した。

徳川源三郎「わーいわーい」
GM「君は腕輪をつけてる右腕から変な力が溢れてくるような気がした」
徳川源三郎「いけるッ!!(笑)」
GM「ま、他の人には分からないよ。全弾撃ち尽くした源さんが、妙に元気ハツラツ(笑) 源さんが変な力を感じたのと同時に、青黒いやつは階段をズルズルと降りてくる。『迎えに来た、迎えに来たぞ、マヤァ』
徳川源三郎「やめてー、茉耶じゃないよー(笑) …俺は源三だ」
曽根崎君香「名前違―う(笑)」
GM「う~ん、源さんはそのへんの自己は不明確になってるとおもってくれ」
徳川源三郎「茉耶になりきってるのか」
GM「なりきってるというほどじゃないが、迎えに来た、と言われて敵対心が溢れてくる」
吉野裕也「髪の毛が白くなってゆくとか」
GM「それはない」
徳川源三郎「目が赤くなりつつあるとか」
GM「それはあるだろうな」
吉野裕也「あ、赤い!」
小田切進「瞳が燃えているっ!?(笑)」
GM「よし、戦闘開始だ!」
全員『おお!』

(1ターン)
曽根崎君香「私からですか?」
GM「そうです」
徳川源三郎「火炎瓶を投げるんだ」
GM「投げの技能はないので、体力-20で成功判定して下さい。もちろん源さんはマイナス修正はない」

君香は火炎瓶を投げるが外れた。
吉野裕也も外れた。
小田切進はサイコプロテクトを使用するが大失敗してしまう。

エデルアコルトルは口をすぼめると超音波を発する。抵抗+10%でその場の全員が抵抗することになった。
失敗したのは君香のみ
GM「抵抗に失敗した方には…」
曽根崎君香「プレゼント?」
GM「もれなく精神点に4点ダメージプレゼント(笑)」
曽根崎君香「ありがとう、嬉しいな(泣)」

源さんも火炎瓶を投げるが失敗する。
小田切進吉野裕也から火炎瓶を受け取る
小田切進「テレキネシスで投げられる」
本田黒猫は火炎瓶投げに大失敗し、屋敷に火をつけてしまう(笑)
本田黒猫「燃えろ、燃えろ~」

(2ターン)
GM「ターンの始めに、2階から見たことのある男が姿を現す」
吉野裕也「柳川か」
GM「怪物と同じようにニタニタニタニタ笑っている」
曽根崎君香「メガネかけてるの?」
GM「かけていません」
曽根崎君香「何しに来たー!?」
柳川『そう、力が欲しいんですよ……。そう彼女くらいのね』
GM「…と、柳川はビシッと源さんを指さした(爆笑)」
徳川源三郎「彼女っスか!?」
吉野裕也「40歳が彼女なのかァ!」
GM「源さんは更なる力が沸き上がってくるのを感じる」
徳川源三郎「くるくる」
GM「ミスティックには分かるけれど、源さんの腕には霊力…もといエーテルが収束しているのがわかる。銃にもね」
小田切進「源さん、銃にも力が集まってるぞ」
徳川源三郎「おお」

曽根崎君香の攻撃。再び火炎瓶を投げるがはずれる。
吉野裕也は柳川を銃撃する。しかし柳川はそれを回避する。
本田黒猫「さ、殺人未遂だ(笑)」

小田切進はテレキネシスで火炎瓶を投げようとする。
GM「なるほどねぇ、頭いいな~」
小田切進「…失敗(笑)」
GM「なんだそりゃー。空中まで持ち上がった火炎瓶は床にガシャーンと落ちた」
小田切進「わ、割れたの?」
本田黒猫「ということは1階にも火がついたの?」
曽根崎君香「何やってんのよあんたたち」
本田黒猫「敵じゃなく俺達の周りがボンボンボンボン燃えているんだな(笑)」
GM「それはいいこともあるぞ。エデルアコルトルも火を恐れてか近づいてこない」
吉野裕也「よくやってくれた」
徳川源三郎「では私は銃で撃つ。そのエデルアコルコルを…」
曽根崎君香「サロンパスみたいだな(笑)」
徳川源三郎「…失敗(笑)」
GM「決めシーンで外すなよ。えっと弾丸はコルコル(ここから化け物はコルコルと呼ばれるようになった)のフィールドに当たり一瞬止まったけど突き抜けた。はずれはしたけれど、効果はありそうだ」
本田黒猫「柳川を指さす、ビシィ。お前は間違っている!!」
GM「柳川は無言でニタリ」
曽根崎君香「(本田を指さして)お前も間違ってる!(笑)」
吉野裕也「違うな、正義は俺のためのものだ」
本田黒猫「(怒) では吉野に攻撃を…」
GM「ぶー。今の一連のアクションは行動と認めたぜ(笑) ターン終了だ」

深夜のTRPGに疲れたのか本田のプレイヤーのネジが飛び始めていた。
本田黒猫「安心しろ。次のターンにしてやる」

(3ターン)
GM「このターンの始めに柳川が喋りだす」
柳川『ゲートを開くことは今では誰でも可能になったのだ。そう僕でもね』
GM「そう言うと魔術とおぼしき印を組はじめる」

曽根崎君香は柳川を銃撃する。成功するが、またも柳川は完全回避。
吉野裕也も柳川に攻撃。14点(!)のダメージを与える。
小田切進は自分にサイコプロテクトをかける。

GM「エデルアコルトルは茉耶に存在が近いであろう源さんに近づいてくる。よだれを垂らしながら」
曽根崎君香「いやぁ~」
GM「移動のみだ。君の目前にいる」
徳川源三郎「では今度こそエデルアコルコルを………、失敗(笑)」
GM「しっかりしろよ、茉耶ぁ」
本田黒猫「さっき反論したヤツに攻撃する」
GM「反論?、柳川くんにか」
吉野裕也「俺だってさ(笑)」
GM「なんだそりゃ?」
曽根崎君香「何してんよ、お前ら」
吉野裕也「何か知らんけど、キレてるんだよ向こう」
本田黒猫「怪光線で攻撃」
吉野裕也「…04、大成功だ。フン!甘いな」
本田黒猫「あっまた挑発しやがったな(笑)  次は当ててやる」
曽根崎君香「お前らいい加減にしろよ」

(4ターン)
柳川『……水茅内茉耶の力は強大だった。この新橋の街全てを覆い隠すほどにね。しかし彼女とて〈歪み〉からは逃れられなかったんだ。茉耶がいなくなった後は新橋を覆っていた全てが崩れた。
けれど、それと同時に僕の力は増大したんだよ』
GM「柳川は言い終わると同時に炎の魔術を行使する。…曽根崎さんの足もとに巨大な牙のついた怪物の口が現れ、ぼふっぼふっと炎を吹きかけてくる」

曽根崎君香は抵抗に失敗、4点のダメージをうける。
曽根崎君香の攻撃ははずれ。
吉野裕也の銃が柳川に命中、10点のダメージを与えた。柳川は肩をおさえてうめく。
柳川『しかし……僕だって強くなったんだ。〈歪み〉を呼ぶことで、彼女を越えてみせる!』

小田切進はテレキネシスで火炎瓶を飛ばすことに成功、命中する。エデルアコルトルに7点のダメージを与える。しかし火はつかなかった。
エデルアコルトルは非常に苦痛を感じ、怒りに燃えて目標を小田切に変え、攻撃をしかけてくる。口からかまいたちが飛ぶ。3点のダメージを受ける。
徳川源三郎「今度こそなんとかコルコルを!」
源さんの攻撃はまたしても外れ。皆のひんしゅくを買う。なんの為の最終兵器なのか。
プレイヤーの精神点がゼロになった本田は相変わらず吉野裕也に攻撃をしかけるが失敗。

(5ターン)
GM「柳川は再び印を組む」
柳川『僕がぁ、茉耶と、同化するんだよ!!』
GM「すると銅像の真上に、ねちゃねちゃとしたドーナツ状のものが現れた」
曽根崎君香「ゲート!」
GM「ただ、前に見たのと大きさが全然違う!!」
曽根崎君香「でかいのか」
GM「でかいよ、3倍くらい」

君香、吉野裕也の銃撃は両方とも外れ。
GM「ゲート出現で動揺してるな」
小田切進はゲート攻撃を行うために破門印の集中に入る。
コルコルは源さんにヌルリヌルリとした腕をしなだれかかるように襲う
曽根崎君香「き、気持ち悪~。寄らないでぇ」
源さんは回避に失敗してぬちょぬちょとして腕に抱きつかれてしまった。
GM「かなりおぞましい。このまま続けられたら精神が保つかどうか…」
本田黒猫「さ、三身合体(笑)」←女神転生用語
柳川『いいぞ、エデルアコルトルよ』
徳川源三郎「その中じゃ発砲できないの? いざとなったらダイナマイトに火をつけよう」
GM「発砲できるよ。君の右腕には茉耶の力が宿っているからね、エデルアコルトルは、それになるべく触れないように器用に避けているんだ」
徳川源三郎「よかった。まだ一発も命中してないからなぁ(笑)」
GM「スーパーガンになってから命中ナシだもんね」
徳川源三郎「もともと当たりにくいんだよ」
小田切進「接触しているなら、敵の体にくっつけて撃てば?」
吉野裕也「ファンブルした時が怖そうだね」
GM「接触射撃も有りにしよう。+30%で判定だ」
徳川源三郎「当たった。…4てん~(笑)」
GM「ダメージは少なかったけれど、弾は貫通したようだよ。源さんを抱きかかえてる化け物のぬるぬるした表皮がブルブルと波打った」
徳川源三郎「おうおう(泣)」

本田はまたしても吉野裕也に攻撃し、4点のダメージを与える。
本田黒猫「謝れば許してやる~」
小田切進曽根崎君香から火炎瓶を貰うこととなるが…。
小田切進「うねうねしてるのに今火炎瓶を当てたら、…源さんにあたるね(笑)」
徳川源三郎「俺、ダイナマイト10本持っているから(爆笑) 屋敷吹き飛ぶね」

(6ターン)
君香の攻撃は柳川に6点のダメージ。
吉野裕也は大成功し、22点! 柳川の頭は吹き飛び、体はごろごろと…
吉野裕也「キルマークもらいますよ」
GM「だめ。体がゴロゴロとって言ったでしょ。まだ生きてるんだよ、頭なしで起きあがろうとしている」
小田切はテレキネシスで柳川に火炎瓶を飛ばす。8点のダメージを受け柳川はくずれ落ちた。
GM「ここでキルマークだ」
吉野裕也「ええ、そんなぁ(泣)」
コルコルは源さんに熱い抱擁(笑)をしたまま超音波を発した。
全員が抵抗ロールし、本田だけが精神に2点ダメージ。
源さんはエーテルガンでコルコルに8点のダメージ。表皮が再びブルブル。
徳川源三郎「癖になりそうだな(笑)」
本田はまたしても吉野に攻撃、8点

(7ターン)
ゲートから何かが出てこようとしている。
姿形はエデルアコルトルと同じに見える。
曽根崎君香は出てこようとするヤツに銃撃するが跳ね返されてしまう。
それをうけて吉野は破門印の集中に入る。
小田切進は本田にサイコセラピー。9点回復。
本田黒猫「でもね、上限が下がってるだけで、2点しか回復しないんだ(苦笑)」
エデルアコルトルは出てくるヤツに意識が奪われているようで行動しなかった。
そんなコルコルのどてっぱらに源さんは9点のダメージを与える。
コルコル『ヤナギカワ、来た』
徳川源三郎「何? 出てくるのは柳川なのか」
本田は吉野に攻撃。大成功。なぜか大喜び。
本田黒猫「謝れ、謝るんだー」
全員『……はぁ(ため息)』
吉野裕也「理不尽さを感じる」
10点のダメージを受け、吉野裕也は体力が半減している。

(8ターン)
曽根崎君香は何故かカメラを用意しはじめる。
門狩り能力、破門印の発動に入った吉野裕也は、集中している所に本田の邪魔が入ったのでもう一度やり直し。次も邪魔されると困るので、一応簡単に謝る。
小田切進も門狩り能力の発動の為、集中に入る。
エデルアコルトルはこのターンも行動なし。
コルコル『ヤナギカワめ、エーテル体が入れ替わったか…』
徳川源三郎「え? もしかしてこれから出てくるのは魂は柳川だけど肉体は……」
小田切進「コルコル?(笑)」
徳川源三郎「わからん、茉耶の死体はどこにあるんだろう」
源さんは大失敗してしまう。しかしエースのカードを使用して大成功に変える。
そして18点のダメージ。
GM「エデルアコルトルは苦悶の叫びを上げ、空間をきしませながら消滅してゆく。消えゆくエデルアコルトルを見ながら、ゲートから出てこようとしてるヤツは高笑いを上げる」
ヤナギカワ『ちから……ちからガ…』
吉野裕也「うわ、やばそう」

本田はまだ吉野に攻撃、4点。
吉野裕也「また集中途切れたじゃないか!? こいつはどうして全く協調性がないんだよ」

(9ターン)
君香は写真をあきらめ(なんだったんだろう)破門印の集中に入る。
吉野もめげずに集中に入る
小田切は破門印の発動に成功し、ゲートにダメージを与えた。
源さんはヤナギカワコルコル(源さん命名)に銃撃、出てこないよう牽制する。8点のダメージ。
本田はようやく絵札カードを使用し、持ち札を1枚帳消しにする。(少しは反省したらしい)

(10ターン)
君香、吉野裕也、小田切は連続的に破門印に成功、ゲートに大ダメージを与える。
源さんは銃で撃つが、失敗
本田は怪光線をヤナギカワコルコルに放つが物理攻撃なので効果は無かった。

(11ターン)
君香、裕也とまたしても立て続けに大ダメージを与える。くずれかけたゲートに更に小田切が追い打ちをかけるが、今一歩の所で破壊できない。
徳川源三郎は存在の消えかけていたヤナギカワにトドメをさす。
本田はすることがないので、またしても吉野を攻撃(!) なんとか吉野は回避したものの、周囲からはため息が。キャラの正気度は戻ってもプレイヤーの正気度が戻っていなかったらしい。

そして最後、曽根崎君香の手により、ゲートは封じられたのだった。

徳川源三郎「ふう。腕輪は抜けないの?」
GM「ぬけてないね」
徳川源三郎「ところで茉耶の死体ってどうなったの?」
GM「まだみつけてないやん」
徳川源三郎「では屋敷内を探そう。まずは1Fからだ」
GM「1Fの扉には鍵穴はない」
徳川源三郎「探し回る。がんがんげしげし、スロットはどこだ~」
GM「見つからないね。2Fの…」
曽根崎君香「鉄製の扉ね。そこいって扉を調べるよ」
GM「すると、鍵穴はダミーで、扉と扉の間にカードリーダーがそのままある事がわかった」
曽根崎君香「カードを通してみる」
GM「ぴっ、開いたよ。小さな部屋の奥の壁にレバーが2つある」
曽根崎君香「牛レバーと豚レバーとか」←曽根崎さんのプレイヤーは肉屋さんです
全員『………(汗)』
徳川源三郎「ああーさぶ! さっむぅ~」
曽根崎君香「大丈夫、大丈夫だよ~」
GM「で、どーすんだ?」
徳川源三郎「どっちか上がってるの?」
GM「左が上がっていて、右が下がってる」
徳川源三郎「がちゃ」
GM「変えました」
本田黒猫「がちゃ」
GM「元に戻しました」
小田切進「がちゃ(笑)」
本田黒猫「がちゃ(笑)」
徳川源三郎「これは最初と逆にしておけば正解のはずだよ」
GM「では最初と逆にしました」
徳川源三郎「そして1Fに行こう」
GM「1階に来ました。扉は開いています」
徳川源三郎「よし、なら入ろう」
本田黒猫「ガチャ」
GM「お前まだその部屋にいるんかい! 仕方ない。本田黒猫がレバーを上げ下げしているので…」
小田切進「誰かはさまるんじゃないの(笑)」
吉野裕也「運だねぇ」
本田黒猫「出るときは運でロールしてもらおう」
GM「入るときはいいんだな。すると5メートルほど進んだあとに地下に続く階段がある」
曽根崎君香「降りよう。てくてくてく」
GM「地下に降りると、地下には小さな部屋があり、まず目についたのは棺。透明な液体で満たされている」
徳川源三郎「中には何かあるの?」
GM「女の人の体がある」
吉野裕也「腕輪を浸してみたら?」
徳川源三郎「……ひょっとして若い女の人?」
GM「そうです」
吉野裕也「白に赤?」
GM「白髪ではあるね」
吉野裕也「そうか、目はつむってるから分からないんだ」
徳川源三郎「この身体が使用されないようにどうにかしてくれっていうんだよな」
吉野裕也「それがミッション」
徳川源三郎「SKSに持っていって大丈夫かなぁ」
小田切進「…火葬しようか」
曽根崎君香「炎がないけれど…」
吉野裕也「誰か火もってる?」
徳川源三郎「あ、ダイナマイト持ってる」
小田切進「肉片が飛び散る~(笑)」
徳川源三郎「とりあえず火炎瓶も2本持ってるぜ」
吉野裕也「水に浸されてるから」
GM「まあ水といっても普通の液体ではなさそうだけど」
曽根崎君香「詮を抜こう」
GM「なんだいそりゃ」
曽根崎君香「風呂じゃないの?(笑)」
徳川源三郎「この部屋は他に何かおいてあるものないの?」
GM「部屋全体として神聖な印象を受ける」
徳川源三郎「装飾品、もしくは魔道書とかは」
GM「見あたらない。何か儀式が行われた後のようには見える」
徳川源三郎「神秘学、成功」
GM「これは魔術的な封印ではないかと思い当たった」
徳川源三郎「じゃあ、もうこの状態で封印されているのか」
GM「君の判断からするとそうじゃない。水茅内茉耶は身体が悪用される事を望まなかったわけなのです。だから一時的な封印状態なんですよ」
徳川健三郎「封印はされてるのね」
GM「されてるけれど、いつでも解くことは可能」
徳川源三郎「火葬しようか。うちの釜で燃やそうか(笑)」
小田切進「家までもっていくの?」
徳川源三郎「この場で燃やすか……。でも、もう少し綺麗に逝かせてあげたいね。……エーテルは抜けてるわけだし…」
小田切進「臓器、売る?(笑)」
GM「どこが綺麗に逝かせてあげたいなんだ?」
本田黒猫「暇だから扉は閉めた状態にしておく」
GM「わかった。入り口はしまったまんまになった」
徳川源三郎「……処置はSKSに任せるかね」
曽根崎君香「連絡しよう。電話して」
GM「入り口は閉まってる。電話は繋がらない」
曽根崎君香「なんで? 今時なら地下でも通じるでしょ」
徳川源三郎「扉って鉄?」
GM「わからんが金属製だ」
吉野裕也「45口径でも無理か」
GM「常識的な判断として、封印する場所だからそれなりの設備が整っていると思われる」
吉野裕也「ダイナマイトしかないか」
徳川源三郎「俺達が待避する場所がない」
吉野裕也「そうか、俺達も死ぬ」
全員『(本田黒猫に向かって)開けろぉ~』
吉野裕也「話が進まないね」
小田切進「通信機も無理なんでしょ?」
GM「うん。壁が電波吸収材なんじゃないの」
吉野裕也「話が進まないね」
曽根崎君香「開けろよ~」
本田黒猫「コロコロコロ、04。この数字以下を出したら抜けれる事にしてやろう」
小田切進「あ、03でた(笑)」
本田黒猫「ち、一人脱出成功か」
小田切進「二階に行ってレバーを戻すよ」
GM「扉は開いたよ」
全員『やったー開いたぁ』
徳川源三郎「よし、本部に通信しよう。これこれこういうわけで終了しました」
南雲由佳『…それは外部に知られるといささかまずいですね。彼女は術者の長ですから。このさい方法は問いません、彼女の身体が無くなる事を確認して下さい』
徳川源三郎「つまり灰にして喰えということだな(笑)」
南雲由佳『そうとっていただいても結構です』
徳川源三郎「火葬か、」
吉野裕也「ここじゃ燃えないだろ、上に行こう」
徳川源三郎「確かベッドのある部屋があったよな。そこにいって火炎瓶をセットして燃やそう」
小田切進「そして、とんずら(笑)」
曽根崎君香「だめだよ、死体が燃える事を確認しないと」
小田切進「そっか」
徳川源三郎「よし、容器ごとみんなで運ぼう、よっこいしょ」
GM「持っていこうとするわけだな。源さんが容器に触れると、石が液体のように腕から流れ落ちて、茉耶の身体に吸い込まれた。そして彼女の赤い眼が開いた」
曽根崎君香「開いた?」
徳川源三郎「えっまさか魂だったのか?」
GM「彼女は起きあがる。けれど肉体が起きあがった訳じゃなくて、半透明なエーテル体が起きあがった。彼女は凄く嬉しそうに笑う」
水茅内茉耶『ありがとう』
GM「言い終わるとそのままかすれて消えて行く。肉体はそのまま崩れて行こうしている」
吉野裕也「早めに燃やしてあげよう」
徳川源三郎「処理は完全にしよう」
曽根崎君香「ダイナマイトセットして地下の扉しめればいーやん」
徳川源三郎「よし10本使おう」
GM(素直に火葬してやれよ(泣))
GM「ダイナマイトをセットしました」
徳川源三郎「みんな逃げろ」

ドゴォォォォォォ
地下の扉で密閉空間を作っていたため、聞こえたのは鈍い爆発音だった。
激戦の行われたホールの炎が壁に燃え移る中キャラクターたちは屋敷を後にするのだった……

経験点処理で、本田黒猫のプレイヤーはペナルティ。ロールプレイ経験点が半分。1人だけロールプレイをかき乱したという理由での減点であった。しかしプレイヤーが正気度を失っているので特にこたえていない。深夜のTPRGには気を付けよう。

 

[裏筋]
プレイ中、いくつかの場所でプレイヤーは情報をとらずに素通りしている。その部分の補足。

(1)水茅内茉耶が死んだ。
魂、つまりエーテルは体を離れたが、類い希な能力を持った彼女の肉体は現実に残った。腐敗もせず、生きたる時と同じように無限の力を発現する可能性を残したままで。
生前、茉耶はいずれカラ箱となる自身の躰を処分する為にいくつかの手段を講じていたのだが、彼女の敵である「歪み」により妨害されていた。その手段の1つとしてあったのが、プレイ中に出てきた茉耶の思念の宿った石である。しかし妨害により思うように処置を進められなかった茉耶は生きているうちに自らを封じ、人形(クグツ)を繰ってその最後の生を過ごした。
キャラクターたちは茉耶の躰の隠された謎を解き死体の処理に成功したのである。

(2)柳川は茉耶の死後に“力”に目覚め「歪み」に取り憑かれた一人だ。
彼はエデルアコルトルという形の「歪み」に取り憑かれ、茉耶の死体処理の妨害に手を貸したのだった。エデルアコルトルは茉耶の生前から存在し、彼女と敵対していた「歪み」の1つである。柳川の召喚魔法により具体的な肉体を手に入れたのである
妨害作業の中で茉耶の力の一部である石と出会う柳川。彼女の絶対的な力の一端を知るに当たり彼は“力”を求めだした。ここで柳川と「歪み」の意志に微妙な食い違いが生まれる。
隕石の阿笠山落下によるエーテルの乱れを利用し、彼はゲートを開こうとする。柳川は力を、「歪み」は茉耶を、それぞれ手に入れる為である。
しかし生まれたばかりのゲートは弱く、彼らのイメージした「歪み」が発生しない。
逆に隙をつかれ、SKSの人間に石を奪われてしまう。その2人を殺したものの、石はキャラクターたちの手に渡る。
石を無理に取り返すことをあきらめた彼は茉耶の死体の捜索に全力を傾けるが見つけることが出来ない。無駄に時間を浪費する中でプレイヤー達に追いつかれ、思わぬ形で決戦となってしまう。
戦いのさなか、柳川はエーテル体になる事で茉耶の躰と同化を計る。しかし茉耶の肉体へ閉鎖空間で封印されており、彼のエーテル体はゲートから出てこようとしていた「歪み」と同化するのだった。
そして……いくつかの誤算の重なった彼は敗れ、魂のエーテルさえ塵と化したのである。

 

第一話 完

《NEXT》第二話:夜の咲く日々の始まり

 

銀砂の楔 TRPGリプレイ 第一話『求め続けた、死』 【全8回】 公開日
(その1)銀砂の楔リプレイ キャラ紹介 2017年5月1日
(その2)銀砂の楔リプレイ その1 2017年5月3日
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