銀砂の楔リプレイ その6
銀砂の楔 TRPGリプレイ 第一話『求め続けた、死』 【全8回】 | 公開日 |
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(その1)銀砂の楔リプレイ キャラ紹介 | 2017年5月1日 |
(その2)銀砂の楔リプレイ その1 | 2017年5月3日 |
(その3)銀砂の楔リプレイ その2 | 2017年5月3日 |
(その4)銀砂の楔リプレイ その3 | 2017年5月20日 |
(その5)銀砂の楔リプレイ その4 | 2017年5月20日 |
(その6)銀砂の楔リプレイ その5 | 2017年5月24日 |
(その7)銀砂の楔リプレイ その6 | 2017年5月25日 |
(その8)銀砂の楔リプレイ その7 | 2017年5月26日 |
GM「では皆さんは恐慌状態から戻りつつある源さんをつれて、足早に去った」
吉野裕也「MDを聞いてみよう」
GM「どこで聞きますか?」
吉野裕也「本部」
GM「本部かい。では本部に戻り、南雲さんも立ち会いの元、MDを再生することになった。・・再生すると澄んだ女性の声が響く。エフェクトなんて何もかかっていないのだけれど、とても威厳に満ちた声だ……」
再生がはじまった。
『私は水茅内茉耶(みずかやうちまや)という者だ。これを聞く者がいるとすれば、私の死んだ後と言うことだろう。
自分で言うのもなんだが、生前の私の力は強大なものだった。本人でさえ……そう、私でさえ扱いかねるほどにな』
くくっ、と女は笑う。
『そして、死後も力は肉体に宿ったままなのだ。そこでだ、、、私の死体は一刻も早く処分してしまう必要がある。私という魂のエーテルが抜けた今、別のエーテルが宿るかもしれない。限りなく悪に近い何かがな……。
私はいくつかの手段で死体の処理を行うつもりだが、、、〈歪み〉によって妨害される可能性は高い。生きている人間の中にも、私の力を欲しがる輩はいるだろう。
私の遺体が埋葬される予定の場所は鈴坂墓地だ。我が肉体が〈歪み〉に捕らえられる前に、この街を救うことが出来ればよいのだが……』
MDはここで終わる。
徳川源三郎「鈴坂墓地に…」
吉野裕也「1日休んでからにしない?」
GM「源さんは知覚力ロールをして下さい」
徳川源三郎「失敗~」
GM「なら自分の声を聞いている気分になった(笑)」
徳川源三郎「あらー、なりきってきてるの? こまったなあ」
GM「鈴坂墓地は有名な墓地であります…」
小田切進「HP回復したいよー」
吉野裕也「一晩休もう。昼間の方がいい」
本田黒猫「墓地は夜が華(笑)」
小田切進「それもそーだけど」
結局、まずは医療手当をする事になった。
小田切進が2点回復した。
GM「で、その夜はどうしますか?」
吉野裕也「多数決!」
行く人の方が多かった
GM「では墓地に向かいます。それでいいね」
本田黒猫「全員行くの?」
曽根崎君香「一応ね」
GM「全員行きます。墓地に着きますと、そこは墓地独特の冷たい空気が流れております」
徳川源三郎「茉耶の墓をさがそう」
GM「君たちが直接探すには広いぜ。管理人とかいるよ」
徳川源三郎「SKSですけれど(笑)」
GM「は、早いな。」
管理人『SKSさんですか。何の用ですかな?』
徳川源三郎「水茅内茉耶さんのお墓はどこでしょうか」
管理人『墓? マヤ、ねぇ。そういえば昼間刑事が来て、墓があばかれたとかなんとか言ってたのと同じ墓のことかなぁ』
吉野裕也「いやー」
徳川源三郎「何か手がかりがあるかも知れないから行くだけは行ってみよう」
GM「墓は封鎖されてる。シートとかで覆っているね。ただ、随分とずさんな感じだ。中を覗くと、やっぱり掘り返されてる。棺が地面に露出している」
曽根崎君香「中身は?」
GM「見たところ、なさそうだ」
小田切進「見張りとかいないのね?」
GM「うん、君たちだけだ」
吉野裕也「手がかりロールします。成功!」
GM「棺にはカードキーが隠されていたよ。フタの内側に張り付いていた」
曽根崎君香「何に使うのかな」
吉野裕也「あ、屋敷に何かあったよねカード式の……あれはボタンか」
GM「しばらくすると様子を見に管理人さんがやってくる」
管理人『どうだい、終わったかね』
徳川源三郎「終わりました」
管理人『ああ、じゃああのメガネかけた人にもよろしく言っといてくれ。いつまでもこのまんまじゃ、こっちも色々と迷惑なんでね』
全員『メガネかけたひとぉ?』
管理人『あれ、知り合いじゃないのかい? 刑事さんのことだよ』
曽根崎君香「若い方? あ、やっぱ鬼か」
管理人『若い方? まぁ若い刑事さんではあったがなぁ』
徳川源三郎「…鬼だよー」
吉野裕也「狩猟者として目覚めやがった(笑)」
徳川源三郎「長瀬さんに早速連絡だ。ぷるるる、ぷるるる」
長瀬『は~い、新橋警察署~、長瀬だ』
徳川源三郎「徳川ですけど、柳川くんいますか?」
長瀬『柳川? 彼は今日は体調を崩して休みだが…』
徳川源三郎「実は、かくかくしかじかという話があるんだけど?」
長瀬『はぁ? 墓地荒らしなんて話は聞いてないぞ』
徳川源三郎「かくかくしかじかなんでね、手配しといてもらえませんか」
長瀬『なるほど。にわかには信じられん話だがなぁ』
徳川源三郎「管理人さんとかもいるんで」
長瀬『わかった。一応ウラは取ってみよう。プツ』
徳川源三郎「……しかし、これからどうしたもんか……」
本田黒猫「内調の人に連絡をとってみよう」
GM「ああ、まりなさん」
本田黒猫「また、留守かなー」
法条まりな『は~い、まりなでぇす』
本田黒猫「は~い、ホンダでぇす」
法条まりな『…変質者?』
本田黒猫「ちがぁぁぁぁあああう(笑)」
徳川源三郎「ぷち、つー、つー、つー(笑)」
本田黒猫「リダイヤルしてやる」
法条まりな『何なのよ?!』
本田黒猫「はあ、はぁ、はあ、プチ(笑)」
GM「そしたら、今度はまりなさんからかかってくる」
法条まりな『パンツの色は白よ! プチ(笑)』
本田黒猫「リダイヤル~。そろそろ本題に入りたいんだが」
法条まりな『で、何なの?』
本田黒猫「柳川ってヤツの事調べて」
法条まりな『ちとまった。………彼の住所はかくかくしかじか、土田の付近ね』
吉野裕也「マンションの4階だ(笑)」
曽根崎君香「くわし~」
GM「では、柳川の家はマンションの4階、402号室になった」
吉野裕也「……隣にはちょっと鍵の開いたドアの…(笑)」
GM「えーい、知らない人に分からない話をするな」
徳川源三郎「…突入っ!(爆笑)」
GM「と、突入っスか!?(笑)」
徳川源三郎「そうだ、突入だ」
GM「じゃ、鍵がかかってる」(←イジワル)
鍵開けに全員失敗し、全員唖然(笑)
徳川源三郎「仕方ない。銃で…ダン、ダン、ダンッ!」
GM「鍵を破壊した。入れるよ」
徳川源三郎「よし、行こう」
GM「また君か。抵抗力ロールだよ(笑)」
徳川源三郎「…せ、成功」
GM「危なかったね。一瞬だけ、あの口が見えたような気がした。でも幻だと思ったよ」
徳川源三郎「今のは幻覚だ(笑) 俺は疲れてないぞ。中に踏み込む」
GM「真っ暗だね」
徳川源三郎「電気を付けよう。パチ」
GM「電気がつきました。…すごい部屋だね。白かったであろう壁面、机とかは血の痕で文字や模様が描かれ…」
曽根崎君香「世露死苦とか(笑)」
GM「なんでやねんな。床には魔法陣が描かれていて、その周囲にはいくつかミイラのようなものが転がっている」
徳川源三郎「ひからびたミロ?(笑)」
GM「なんでやねんな!? 柳川が飲んだんかい(笑) …部屋の中の事に戻ろう。ま、一見したところ怪しげな儀式を行っていたのではないかと思われる」
徳川源三郎「手がかりを探ろう」
本田黒猫「魔術、成功」
曽根崎君香「あんた一人で何やってんの。けぇれ、けぇれ(笑)」
GM「そういうロールするならちゃんと宣言してくれ。今度から無効にするぞ。…う~ん、この魔法陣は発動後のようだ」
本田黒猫「ふむ、発動後」
徳川源三郎「神秘学で成功」
GM「召喚系の魔法陣であろう、と」
吉野裕也「手がかりにも成功しました」
GM「吉野くんは本を見つけた。源さんはさっきの神秘学の成功で、その本の事がわかる。本は〈エデルアコルトル〉という悪魔召喚の魔術書だ」
徳川源三郎「ラテン語?」
GM「そうだよ。中身は召喚の方法、悪魔〈エデルアコルトル〉の姿形について書かれている。外見は、君がみた化け物と同じみたい」
徳川源三郎「弱点とかないの?」
GM「炎に弱いらしい」
徳川源三郎「火炎瓶を買っておけばよかったかな」
曽根崎君香「自作しようよ」
GM「酒でも買ってこいよ(笑)」
徳川源三郎「そうするか。ま、ここの手がかりもなくなっちゃったしなぁ、、、いや、あるにはあったれど、、、、」
GM(机を調べてないんだが・・)
徳川源三郎「柳川くんは警察の網には引っかかるのを待つしかないのかねぇ」
GM「(まあ、いいか)ではその夜は何もしないんですね」
徳川源三郎「SKSに行って火炎瓶を作成しておこう」
吉野裕也「あ、俺達も行く」
GM「では皆さんでSKSに火炎瓶を作りに行きます」
吉野裕也「何個ぐらい持てる?」
GM「3つだね」
本田黒猫「高性能火炎瓶とか作れないの?」
GM「仕方ないな。君は火炎瓶を2つつなげて高性能火炎瓶と名乗る事にした(笑) でも持てる量は変わらないので1個しかもてない」
吉野裕也「ダメージは・・1D10+炎か」
GM「火がつけばダメージが追加されるという事だね」
徳川源三郎「よし、とりあえずSKSさんにこの魔道書を預けよう」
GM「はいわかりました、と受け取る」
吉野裕也「カードキーについて何かわかる?」
南雲由佳『特殊なカードキーですね。何に使うかはわかりかねます』
徳川源三郎「そういえば屋敷に鍵穴のない扉があったよな。扉に差し込む場所はあった?」
GM「扉にはなかったよ」
徳川源三郎「その周囲は?」
GM「調べてないからなんとも・・」
徳川源三郎「そうか・・。それじゃ夜が明ける前に屋敷に行って、カードキーを入れるスロットを探そう」
GM「そのまま行く? 仮眠でもとる?」
曽根崎君香「あ、その前に人脈たどりたい」
GM「いいよ」
曽根崎君香「探偵ね」
辻波双介『は~い。辻波探偵事務所で~す。こんなー遅くにーなんですかー』
曽根崎君香「あの、水茅内茉耶の墓からカードキーがみつかったんだけど、何か知らない?」
辻波双介『はい?(笑) 生前の茉耶の持ち物なんじゃないか。俺は眠いんだからよ、明日にしてくれよ、ガチャ』
吉野裕也「よし、俺も情報屋に・・」
徳川源三郎「君の場合は行かなきゃならないだろ(笑)」
吉野裕也「わかってるよ。今度は行く。プルルル、プルルル」
グレッグ『ガチャ…………』
吉野裕也「やあ、こんにちは」
グレッグ『…………。やぁ(笑)、裕也さんですか。声紋照合に時間がかかっちゃいましてね。で、こんな遅くになんです?』
吉野裕也「柳川って人がどこにいるのか知らないですか? 刑事の」
グレッグ『柳川? 刑事ですね? 裕也さん、刑事は警察にいるもんですよ、フッフッフ。…そんなことで起こさないで下さいよ。私だって夜眠りたい時はあるんですから』
GM「切られたよ」
吉野裕也「はぁ、そうですか」
徳川源三郎「そろそろ屋敷に向かおう」
GM「屋敷に向かう途中、源さんは抵抗ロールだ(笑)」
徳川源三郎「ええ~また?! これってもしかして時間帯で起こるようになってるの?」
GM「そうだろうね」
徳川源三郎「コロコロ……大失敗(爆笑)」
GM「…源さんは何も見えないのだけれど、他のみんなは青黒いヤツが源さんの背後にいきなりヌゥっと現れ、源さんをなぐりとばすのを見る」
曽根崎君香「えっ? 本当に殴り飛ばされるの?」
GM「源さんは回避も出来ず、5点ダメージ、プラス精神点にも5点」
徳川源三郎「なー(泣)」
GM「みんなは突然の出来事に恐怖判定を行うことになるのだった」
全員『うわー』
失敗は君香だけだった。
源さんはさっきのショックでおかしくなりかけている。
徳川源三郎「俺、ダイナマイトくわえて火をつけようとしてる(爆笑) やばいよー」
曽根崎君香「私カードもらったの初めて」
GM「哄笑のようなものが響くよ。ははははははっ」
徳川源三郎「実体化しちゃってるんだな」
吉野裕也「戦うしかないのか」
GM「あの、いないんですけど?(笑)」
本田黒猫「追跡は出来ないのね」
GM「うん」
徳川源三郎「今のダメージについて心霊治療は行えますか?」
GM「出来るけれど、静かで落ち着ける場所に行く必要があるよ」
徳川源三郎「なら屋敷に行ってしまおう」
吉野裕也「落ち着けるのかな?」
GM「屋敷に来ました。雰囲気は騒然としている。どうも落ち着けそうにない」
徳川源三郎「みんな俺の周りに壁を作ってくれ。『大丈夫だよ源さん』とか(笑)」
GM「皆さんの通信機が鳴り始めるよ」
本田黒猫「もしもし」
GM「かなり焦った南雲さんの声だ」
南雲由佳『あの、みなさんよく聞いて下さい! 水茅内茉耶の屋敷で特異点反応が検出されました。ゲートですっ!!』
全員『ゲゲっ』
本田黒猫「…、何でもないそうだ(笑)」
吉野裕也「帰ろうか?」
曽根崎君香「ふざけんな、バキ(笑)」
南雲由佳『気を付けて下さい! かなり強い反応です!』
吉野裕也「帰ろ、帰ろ」
徳川源三郎「勝手に帰ってくれ。俺達は行く」
吉野裕也「ちょ、ちょっと待ってよ~」
GM「では入るわけですね」
本田黒猫「あれ? 吉野いたの?」
徳川源三郎「帰ったんじゃなかったの?(笑)」
GM「玄関は閉まっている。しかし騒然としている」
曽根崎君香「とりあえず1Fから調べていこう」
徳川源三郎「あ、MDのあった部屋で落ち着いて心霊治療したい」
GM「(お、当たりだ)出来るよ」
徳川源三郎「わ~い…失敗(泣)」
GM「いや、ここは自動的成功になる」
徳川源三郎「1点回復した」
小田切進「こっちにもくれ~」
徳川源三郎「成功。3点だ」
小田切進「ありがと」
徳川源三郎「よし、鍵穴のない扉に向かおう」
GM「君たちが部屋を出て、ホールに向かうと、上に気配を感じる」
徳川源三郎「上か!?」
GM「みんなが上を見ると、あの変な像のもっと上の、2階に例の青黒いヤツがいる。そして『迎えに来たぞォ!』」
曽根崎君香「うはぁ」
徳川源三郎「撃つ。全弾ぶちこむ」
GM「先手必勝だね。弾がつきるまで撃ったけれど、当たる寸前に空気が揺らいで、チュィン、チュイン、チュイン! と全てはじかれた」
吉野裕也「効いてないか。火炎瓶を投げるしかないのか」
小田切進「家が燃える~」
GM「2階までは投げられないしね。ところで運勢判定を行ってくれ、源さん。+20で」
徳川源三郎「09で成功!」
GM「プレゼントをあげよう」
つづく
銀砂の楔 TRPGリプレイ 第一話『求め続けた、死』 【全8回】 | 公開日 |
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(その1)銀砂の楔リプレイ キャラ紹介 | 2017年5月1日 |
(その2)銀砂の楔リプレイ その1 | 2017年5月3日 |
(その3)銀砂の楔リプレイ その2 | 2017年5月3日 |
(その4)銀砂の楔リプレイ その3 | 2017年5月20日 |
(その5)銀砂の楔リプレイ その4 | 2017年5月20日 |
(その6)銀砂の楔リプレイ その5 | 2017年5月24日 |
(その7)銀砂の楔リプレイ その6 | 2017年5月25日 |
(その8)銀砂の楔リプレイ その7 | 2017年5月26日 |