銀砂の楔リプレイ その3

銀砂の楔 TRPGリプレイ 第一話『求め続けた、死』 【全8回】 公開日
(その1)銀砂の楔リプレイ キャラ紹介 2017年5月1日
(その2)銀砂の楔リプレイ その1 2017年5月3日
(その3)銀砂の楔リプレイ その2 2017年5月3日
(その4)銀砂の楔リプレイ その3 2017年5月20日
(その5)銀砂の楔リプレイ その4 2017年5月20日
(その6)銀砂の楔リプレイ その5 2017年5月24日
(その7)銀砂の楔リプレイ その6 2017年5月25日
(その8)銀砂の楔リプレイ その7 2017年5月26日

GM「ではゲート破壊ですね」

GMは各人に裏返したカード3枚を配る。

GM「さっきも言った通り2D6でカードの値より小さい値を出せば成功。先にスートを宣言し、それが当たっていたら大成功」
本田黒猫「・・なんだって?」
GM「スートというのは、クラブ・スペード・ダイヤ・ハートのそういったマークの事」
本田黒猫「ほうほう」
GM「取り敢えず君香さんからやってみよう」
曽根崎君香「おう、じゃあハート。コロコロ・・だめ、失敗。3以下なんて出ないよ(笑)」
GM「では君香さんの術は発動しなかった」
小田切進「スペード、・・あ、マークは違うけど成功した」
GM「では、ゲートが少しきしんだ。ギシィィ」
本田黒猫「スペード、当たり!」
GM「大成功かよ。ゲートは歪んで、嫌な音を立てた。マッドサイエンティスト恐るべし」
徳川源三郎「大成功だ」
GM「そうすると2人の連続攻撃にゲートは消滅しました」
徳川源三郎「わーい、キルマーク1だ」
GM「こういう風にやるのが対ゲート戦です。ただ、ゲート破壊には集中が必要なので妨害があると少し使うタイミングが難しくなる。通常戦闘と同時に行われるだろうからね」
小田切進「別れた方がいいってこと」
GM「そう、誰かがモンスターを抑えている間にゲートを破壊する、とかね。分担したほうがいいということなわけです」
吉野裕也「ん、なるほど」
GM「んで、ゲートは門なわけだから、時間が経てば経つほど何かが出てくる可能性があるわけ。早く倒したい、というのはそれがあるからなんだ」
徳川源三郎「任務完了、これより・・」
小田切進「まだ。人捜し」
GM「あたりの空気は鋭さを失い、元に戻ったような気がする」
徳川源三郎「さっきの小道に行こう」
GM「小道に行くために広い所に戻ると、嫌~な臭いがする・・」
吉野裕也「誰か屁ぇこいたか(笑)」
GM「暗がりにライトを向けるとそこには男が倒れています」
徳川源三郎「血の臭いか・・」
GM「そうだろうね」
曽根崎君香「胃液の臭いとかだったらどうしようかと思った(笑)」
GM「倒れているだけならいい。その男は血だらけの上、両腕がねじりきられている」
本田黒猫「医療手当」
徳川源三郎「死んでるって(笑)」
GM「肩あたりから先がなくて、肉片をまき散らしながら、ちょっと向こうに手らしきモノがある」
本田黒猫「生物学的解析」
GM「死んでる」
本田黒猫「みなさん、この人は死んでます(笑)」
GM「ん~、追跡を持っている人」
曽根崎君香「成功」
吉野裕也「成功」
GM「成功したお二方は、血痕が道などない森の奥に続いているのに気づいた。道はない事から、獣道でもあるのではないかと推測される」
吉野裕也「行くか?」
徳川源三郎「まず南雲さんに連絡だ。行方不明者の事を聞こう」
南雲由佳『行方不明者は2人です。両方とも男性』
徳川源三郎「一人の死亡を確認」
本田黒猫「ちょっと待て、本人かわからないだろう(笑) 背丈格好とかは?」
小田切進「持ち物で判るんじゃないか」
GM「では手がかり技能の人」
吉野裕也「うし、いきます。失敗」
本田黒猫「失敗~」
GM「では身元を示すような手がかりはみつからなかった」
本田黒猫「指紋鑑定でわからないの?」
GM「指紋をSKSまで持っていけばわかるだろうけど・・」
徳川源三郎「じゃあ手を持っていけばいいんじゃないか」
GM「腕? 手を持っていこうとすると、何かを握っていることに気がついた」
本田黒猫「手を開かせよう」
GM「何か小石を握っていたようだ」
本田黒猫「鑑定だ、失敗」
徳川源三郎「じゃあ神秘学、・・失敗」
小田切進「神秘学、失敗」
徳川源三郎「とりあえず拾っておこう」
GM「(ニヤリ)・・と、源さんが拾おうとすると、握った瞬間に石は形を変えてビュルルルと腕に巻き付き、腕輪の形になりガシッと手に固定された」

驚愕の表情の源さん

徳川源三郎「し、しまったぁ~(笑)」

その後何度か「しまった」を繰り返す源さんが皆の笑いをさそう。

曽根崎君香「害は?」
GM「今の所なにも」
小田切進「離れないだけ」
GM「そう」
徳川源三郎「セッケン水で取れないかなぁ(笑)」
GM「どうしますかね」
徳川源三郎「どうするも何も奥に行かないと」
GM「さっき成功した2人しか判らないよ。成功した事も源さんたちはまだ知らないじゃないか(笑)」
吉野裕也「そういえば言ってない」
曽根崎君香「・・あのさー、何か血痕の後があるんだけど」
本田黒猫「それがどうした」
曽根崎君香「あうー(笑)」
徳川源三郎「では血痕の後を追ってみよう」
GM「その獣道はしばらく使われていなかったような印象がある。ただ、足下の枝とかが折れているのはこの辺りに何かが通ったようだ。・・そしてしばらくすると、再び空気がピーンと凍る。痛みを覚えるくらいに。誰かに見られている、そんな気がする」
曽根崎君香「ドキドキ」
本田黒猫「隠れる(笑)・・失敗」
GM「だいたいどこに隠れるんだよ。本田君は隠れようとした」
小田切進「だがおしりがでていた(笑)」
GM「・・一瞬、鼓膜が破けるかと思うほどの圧力が君たちに押し寄せてくる。抵抗力ロールお願い」
本田黒猫「失敗」
吉野裕也「だめー」
曽根崎君香「失敗です」
小田切進「大成功」
徳川源三郎「同じく大成功」
GM「では失敗した方は生命力に1点のダメージをプレゼント。そしてあまりの圧力ために一瞬目を閉じてしまいます。で、成功した方は・・」
小田切進「はいはい」
GM「見てしまうんですね・・それを。闇の中に浮かび上がる青黒いぬらぬらとした肌で、目もない鼻もない、ただトカゲの頭のようなものの口だけがはっきりと見える・・」
小田切進「ぁー」
GM「あまりの恐怖の為に成功した2人は恐怖判定を行う羽目になるのだった(笑)」
小田切&徳川『うわぁぁぁぁ!!』
本田黒猫「大失敗だね(笑)」

GM「では2枚プレゼント」

カードを受け取った源さんは怪しげに笑う。

GM「その青黒いモンスターは変な声を上げて消えてゆく。 ーーーーー(よくわからない声を出すGM)」
曽根崎君香「にゃ?」
徳川源三郎「・・まや?」
GM「ま、そんな声をあげながら消えてゆく」
本田黒猫「俺達は見てないんだよね」
GM「うん、ただし声は聞こえたよ。恐怖判定ってほどではないけれどビックリした」
本田黒猫「聞き耳・・しっぱいぃ」
吉野裕也「俺も・・成功」
GM「そうすると全然別の所から、離れてゆく足音が聞こえる」
吉野裕也「誰だ!?」
GM「足音は逃げてゆくね」
吉野裕也「・・そうかー」
本田黒猫「追跡しろよ(笑)」
吉野裕也「あ、、、コロコロ・・成功」
GM「では、階段の方を降りてゆく影が見えた。階段ってあの千段坂ね。そこまで追跡したってわけ」
本田黒猫「ふーん、今は吉野裕也だけ孤立してんだね」
GM「そうだね」
徳川源三郎「震える手でたばこをくわえよう。・・しかもたばこは逆(爆笑)」
本田黒猫「げ、源さんたばこ逆だよ~」
徳川源三郎「お? おうおう」
GM「かなりキてますね」
吉野裕也「俺はみんなの所に戻る」
GM「そうすると源さんがおたおたしてる周りに皆が乾いた笑いを浮かべている(笑)」
徳川源三郎「で、ソレは急にいなくなっちゃったの?」
GM「うん、消えちゃったみたい。吉野裕也が戻ってきた」
小田切進「どこ行ってたの」
吉野裕也「ちょっと人を」
曽根崎君香「何かいたの?」
本田黒猫「ちょっと人喰ってきた(笑)」
徳川源三郎「殺してきたの?」
本田黒猫「そうかぁ。金持ちっていいよなー(笑) もみ消せるし」
曽根崎君香「違約金も出せるよ」
吉野裕也「いやー、それほどでも(笑)」
徳川源三郎「で、何がいたの?」
吉野裕也「誰かがいたんだけどね、階段の下に降りて行っちゃった」
本田黒猫「バカモノ~!! 何で追わないのだぁ!?(笑)」
吉野裕也「だってあの階段長いんだもんな(笑)」
GM「ま、もともと追える距離じゃなかったんだよ。姿が見えただけでもラッキーと思ってよ」
徳川源三郎「どんな姿だったの?」
GM「人。モンスターとは別物っぽい。男だと思われる」
徳川源三郎「…仲間だったら逃げないだろうしねぇ。やっぱり行方不明者探すべきだろう……帰ろうか(笑)」
吉野裕也「死んでいたということにしてそのまま帰ろうかねー」
徳川源三郎「そりゃ後でばれる」
吉野裕也「そうだね」
徳川源三郎「新しい死体を一つ作れば大丈夫(笑)」
GM「誰を殺すんだよ…」
徳川源三郎「どうしよう。血の痕ってまだ続いているの?」
GM「続いてますよ」
吉野裕也「行こう。Go」
GM「そうすると皆さんは予想していた通り血の海を見ます。ぐじゅぐじゅのじゃぶじゃぶです(笑) で、さっき恐怖判定をした人以外は恐怖判定をして下さい。」
本田黒猫「ま、ま、また失敗ぃ」
曽根崎君香「ぎりぎり成功」
吉野裕也「成功」

本田黒猫に1枚プレゼント
お互い顔を見合わせて笑うプレイヤー達。かなり怖い

GM「源さんと小田切さんは、あの化け物を見た直後なので恐怖という感覚が麻痺しているので、血の海を見ても『はぁ~ん』とか思うだけ(笑)」
小田切進「やっぱりなぁ」
本田黒猫「……血ぃ~、それはヘモグロビンという色素がブツブツブツ(笑)」
吉野裕也「現実逃避に走ってる」
徳川源三郎「手がかりロールする」
吉野裕也「成功」
本田黒猫「…大失敗」
GM「そうすると本田黒猫は血の海にバシャってこけた。『ヘモグロビンがぁ~』ってね(笑)」
本田黒猫「赤い…白衣が赤いよ~(笑)」
GM「吉野くんは彼がSKSの所属である事を示す銃を見つけました」
吉野裕也「彼はSKSですぅ」
本田黒猫「きっと金の力で作ったんだよ」
徳川源三郎「とりあえず本部へ連絡だ」
曽根崎君香「電話持っている人」
GM「いちおう全員」
本田黒猫「同時にかけるか(笑)」
小田切進「混線するって」
徳川源三郎「じゃー死体の報告を…」
GM「と言いたい所だが、電話の繋がったのは小田切さんだった(笑)」
南雲由佳『はい、南雲です』
小田切進「ゲートの方は破壊しました」
南雲由佳『…さすがですね』
吉野裕也「あとセクシーな女優を見つけました」
徳川源三郎「回線に割り込むなよ(笑)」
南雲由佳『は、話がよくわからないのですが…』
小田切進「あ、すいませんすいません。行方不明者の方ですが……2人でしたよね…」
南雲由佳『はい…』
小田切進「…あ、2人とも……亡くなって……(笑)」

すまなそうな言い方で皆笑ってしまった。セリフだけ聞けば真面目なのに。

南雲由佳『そ、そうですか。……でもまぁ私はあなたがたのオペレーターですので。とりあえず無事で安心しました。浅井栞璃さんにはそのようにお伝えしておきます』
小田切進「はい」
徳川源三郎「さっきの青黒い奴のこととか」
小田切進「あ、怪物のことも言おう」
南雲由佳『了解しました、そのことも伝えておきます。おそらくゲートから出てきた「歪み」だと思われます』
小田切進「ああ、あったねー」
曽根崎君香「『歪み』ってどんなの?」
GM「神秘学でやって…」
全員「っ……」
GM「全員失敗かよ(笑)」
徳川源三郎「あ、俺のこの腕輪のこと」
小田切進「ブレスレットの事も言う」
南雲由佳『それについては皆さんが戻られてから鑑定に回してみることにしましょう』
小田切進「でも外れないんですけど」
南雲由佳『…は?』
小田切「外れないんですよ(笑)」
GM「どうやら南雲さんはよく理解していないようだ」

吉野裕也のプレイヤーが手首を切り落として手渡すアクションをする

小田切進「切り落とすんか(笑)」
吉野裕也「でも切るものがないね」
本田黒猫「SKSに戻ればたくさんあるだろ。別に俺達が切るわけじゃない」
徳川源三郎「この腕輪、なかなかいいデザインだ(笑)」
GM「確かに君の感性はそう言ってる」
徳川源三郎「じゃ、本部に戻ろう」
GM「はーい。千段坂を下って山の入り口に戻ると、長瀬刑事が源さんに寄ってくる」
長瀬『おい、どうだったんだ』
徳川源三郎「ん…まあ何とも言えんな。企業秘密だよ(笑)」
長瀬『随分と憔悴しているようだな、血もだらだらだし。早く帰ることだな』
小田切進「一人はべちゃべちゃに血まみれだけど(笑) 」
本田黒猫「赤い、赤い白衣だよ~えへへへへへへ」
徳川源三郎「あ、そうだ。この階段から誰か人が降りてこなかったか?」
長瀬『誰か? ……いや、見ていないが』
吉野裕也「確かに誰かいたはずですけど」
長瀬『それなら柳川に聞いてみるんだな。俺はこっちで手一杯だったからな』
徳川源三郎「…犯人は柳川だぁ(笑)」
GM(う、バレバレやん)
吉野裕也「狩猟者か」
GM「なんだよそりゃ。柳川がかわいそうだろ。そのネタから離れてくれ」
徳川源三郎「わかった。柳川の所に行く」
GM「君が柳川の所にいくと、彼はフフンと鼻をならす」
徳川源三郎「何だその態度は、年上に対する態度を教えてやる。歯をくいしばれっ、ピシッピシッ(笑)」
本田黒猫「逆にボコボコにやられたりして(笑)」
柳川『…公務執行妨害、というこですかね?』
徳川源三郎「いや、スキンシップを」
柳川『ギロ……で、僕に何の用ですか』
徳川源三郎「階段から降りてくる人影を見なかったか?」
柳川『…いえ』
徳川源三郎「きみは来なかったよね?」
柳川『僕ですか? 僕はここでずっと長瀬さんの手伝いをしていましたよ』
徳川源三郎「ほんとかどうかわかんないな…」
本田黒猫「尋問っ」
吉野裕也「尋問技能持ってる」
徳川源三郎「おい、尋問すんのか警察を? 質問は出来るかもしれないけど尋問は出来ないだろ」
本田黒猫「でもやる…失敗」
GM「マイナス30修正でしてくれ」
吉野裕也「失敗」
GM「すると柳川は吉野くんの脇の下に気づく」
柳川『あなたがそこに下げているのは拳銃じゃないですか? 45口径オートマチックですね、いい銃だ。ところで日本は法治国家で、銃刀法というのがあるのはご存じですか?』

吉野裕也「……日本一セクシーな女優って知ってるか?(笑)」
柳川『話を逸らさないでいただきたい』
GM「と、逆に尋問をされるような状況になってしまったよ」
曽根崎君香「馬鹿だ(笑)」
長瀬『おいおい柳川、そのへんでいいだろう。お前らもいつまでもこんな所で油売ってんじゃない。血だらけの奴もいるんだし』
曽根崎君香「だらだら(笑)」
長瀬『おい源さん、この若ぇ衆どうにかしろや』
徳川源三郎「さっさと引きあげよう」
GM「ではSKSに戻りました。ビルに入って部屋に行くと、中には南雲さんしかいない」
南雲由佳『あ、南雲です。皆さんご苦労様でした。栞璃さんは現在仕事中でしてここにはいらっしゃいません』
徳川源三郎「…南雲さんは神秘学には詳しい人なの?」
GM「いや、いまいち」
徳川源三郎「栞璃さんかな」
GM「栞璃さんも違う。彼女はどちらかというと、それら全ての情報を統括・処理し、判断する人」
徳川源三郎「いないの」
GM「今はわかんないね。栞璃さんもいないことだし」
徳川源三郎「じゃ、門も閉じたし、行方不明者もとりあえず探し出したし」
南雲由佳『はい、任務終了ですね。報酬の方はおって口座に振り込まれます』
徳川源三郎「手取りじゃないの」
南雲由佳『すみません、本来は手取りなのですが栞璃さんが仕事中なので。お金が今すぐ入り用なのであればASAIカンパニーの方に直接電話なさって、栞璃さんに話して下さい』
徳川源三郎「…いや、でも俺は機械苦手なんよね。カード使えないから(笑)」
南雲由佳『ところで、だいぶ負傷されているようですね。医療箱と護符は提供します』
徳川源三郎「でも、最大値が減っているだけでケガとかはほとんどない」

皆が傷を癒す。

 

つづく

銀砂の楔 TRPGリプレイ 第一話『求め続けた、死』 【全8回】 公開日
(その1)銀砂の楔リプレイ キャラ紹介 2017年5月1日
(その2)銀砂の楔リプレイ その1 2017年5月3日
(その3)銀砂の楔リプレイ その2 2017年5月3日
(その4)銀砂の楔リプレイ その3 2017年5月20日
(その5)銀砂の楔リプレイ その4 2017年5月20日
(その6)銀砂の楔リプレイ その5 2017年5月24日
(その7)銀砂の楔リプレイ その6 2017年5月25日
(その8)銀砂の楔リプレイ その7 2017年5月26日

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