銀砂の楔リプレイ　その２

ＧＭ「君たちが、阿笠山に向かう為に外に出ると、だいぶ空気が乾いているんだ。足音とか周囲によく響きそうだ」
徳川源三郎「夏だったよな」
ＧＭ「そうです」
徳川源三郎「この山は入り口とかあるの？」
ＧＭ「千段坂がある所の麓がそうだよ。爆発は千段坂を登りきった後に山頂に向かう山道で起こった」
本田黒猫「段を数えながらいこう」
ＧＭ「適当にはしょって、阿笠山の入り口です。麓ですね。一応爆発とかあったので、警察が現場を封鎖していますね。ヤジ馬とかもいます。現場をとりしきってるおっさんが忙しそうに指示を出している」
曽根崎君香「おっさんって目暮警部かな(笑)」
徳川源三郎「その人って知り合いって駄目？　人脈でさ」
ＧＭ「う～ん、どうしよう。ダイスふって、運のロールでやってみて。＋20％くらいで」
徳川源三郎「・・成功です」
ＧＭ「じゃあ、その人は県警の長瀬さんだ」
一同「県警の長瀬！？　どっかで聞いたことあるような(笑)」
徳川源三郎「どーも長瀬さん、久しぶりですなあ」
長瀬『おう、久しぶりだな源三郎か。どうしたんだ？　いくらお前だからって一般人はこんな所に入る事は出来ないぞ』
徳川源三郎「明日までに仕上げる作品でどうしてもここの土が必要なんです。取りに行かせて下さい(笑)」
長瀬『そういう事を言ってもだめだ』(笑)
徳川源三郎「お願いしますー」
長瀬『知り合いだからってお前、そりゃなめてんだろー』(笑)
徳川源三郎「ちょっとくらいだったらいいじゃないですか」
ＧＭ（交渉の仕方がまずいなぁ）
長瀬『ほらほら、こうやって話こんでると野次馬が変な目で見るんだよ』
吉野裕也「・・情報屋は？」
ＧＭ「は？」
吉野裕也「ぃやあ、情報なんかないのかなって」
徳川源三郎「ミスティックの人何か霊能力使えないの？」
小田切進「いきなり警官に？(笑)」
徳川源三郎「いやいや、何か注意を引くような魔法とか」
ＧＭ（うーむ、まだわからんか）
長瀬『だいたいここは危険なんだぞ。お前達のような、一般人が、入れると思ってるのか』
徳川源三郎「じゃあ吉野裕也くんに、ちょっとそこらで拳銃でも撃ってもらって(爆笑)」
本田黒猫「内調の人がいるか調べていいかい」
ＧＭ「ああ、人脈ね。携帯とかで電話するのね。いいよ」
本田黒猫「たぶんいないと思うけど。ピッピッピ、プルルルル、あーもしもし」
ＧＭ「ガチャッ『はい、法条まりなです。只今忙しいのでピーという発信音の・・』」
本田黒猫「ぷちっ(笑)」
吉野裕也「ってゆーか、何で法条まりな？」
ＧＭ「いやぁ、内調だしー」
徳川源三郎「なんで内調なんだよ(笑)」
ＧＭ「政府筋の人脈なんだ」
本田黒猫「もっかいかけてみるピッピッピ」
曽根崎君香「は～い、わたしリカちゃん、お電話どうもありがとう(爆笑)」
本田黒猫「留守電に。私だ、連絡を頼む。プチ」
徳川源三郎「誰か超法規的処置とかは・・」
ＧＭ「（君らの属している組織がそうだろ）・・。あのさ、君たちさ。まだ名乗っていないんだけど」
一同「・・」
徳川源三郎「ＳＫＳって名乗っちゃっていいの？」
ＧＭ「別に構わんよ。超法規的措置ってそれだろーが(笑)」
本田黒猫「こういうものだ、通して貰うぞ。ズカズカズカ」
曽根崎君香「学生証見せたり(笑)」
ＧＭ「・・長瀬さんは県警のそれらりに偉い人。・・現場を彼が封鎖していたのは何故でしょう？」
徳川源三郎「あ、あーあー、なるほどね」
他一同「ん？」
徳川源三郎「あー、今日からＳＫＳの一員なんだよと名乗る」
ＧＭ「『おいおい、お前らかよ。待ってたんだよ、それならそうと早く言えよな～(笑)』　と騒いでると柳川という刑事が、『長瀬さん、どうしたんですか』」
一同「・・柳川まで出てきた(笑)」
本田黒猫「誰それ？」
ＧＭ「柳川は、眼鏡をかけていておかっぱ頭の刑事さんだ。某リ○フのゲームからとった。ところで長瀬は『困るんですよねぇ、いくらＳＫＳの方だからって・・』いきなり敬語になってるね。『ちゃんと名乗ることくらいやってくれない事にゃ、人間の格が疑われますぜ』とか言って源さんに目配せする」
徳川源三郎「ＳＫＳって国家権力にまで干渉してるのか」
ＧＭ「一応はね。政府も出資してるって言ったでしょ。新橋では力の持つものとして認めざるをえないわけ」
曽根崎君香「でも民間団体なの？」
ＧＭ「うん、企業形態はとっている」
徳川源三郎「じゃ、そういう訳で通らせてもらうよ」
長瀬『おう、気を付けろよ』
一同「ズカズカズカ」
ＧＭ「怒濤のような勢いでみなさんは階段を登っていくわけですよ」
本田黒猫「ちゃんと数えてるぞ(笑)」
ＧＭ「各自3267段を登りきりました」
曽根崎君香「体力ないからへばってるよ」
ＧＭ「すると君たちの通信機が鳴ります」
徳川源三郎「とる」
南雲由佳『こちら南雲です。先行隊の交信が切れました』
徳川源三郎「どの地点で？」
ＧＭ「細かくは限定できない。とりあえず山頂付近。今は森の入り口だ」
南雲由佳『先行隊の行方を調べることも調査内容に加えて下さい。また、特異点反応もわずかずつですが検出されてます。気を付けて下さい』
徳川源三郎「かくかくしかじかだそうだ、急ごう」
吉野裕也「落ち着いていこう、ゆっくり」
ＧＭ「森はそれほど道が複雑じゃない。だいたい一本道と考えていい。うっそうとした森だね。暗く静まり返り、今にも何か出そう」
吉野裕也「いい雰囲気だねぇ(笑)」
本田黒猫「写真をとろう、成功」
ＧＭ「カメラを持っていない君は写真を撮るパントマイムをした(笑)」
曽根崎君香「パントマイムかい」
ＧＭ「君たちが森に足を踏み入れた途端、背筋がゾクリ、とします。空気が突然性質を変えてしまったように、ね。寒気がする」
本田黒猫「隠れる」
ＧＭ「そうやたらめったら技能を使おうとするなよ」
徳川源三郎「周りを見渡す」
ＧＭ「特に変わった様子はない」
徳川源三郎「いま何か熱い視線を感じたんだが(笑)」
曽根崎君香「ようやくその歳で。春の予感(笑)」
徳川源三郎「源ちゃん春の予感(笑)」

ＧＭ「ここはマッピングの必要はなしだと思う。君たちがビクビクしながら進んでいくと、何事もなく２～30分歩くわけですね。そして少し開けたところに出ます。道が２本に別れています。大きい方と小さい方」
小田切進「大きい方だよね」
ＧＭ「大きい方の道にいきます。（サイコロを振る）……何も起こらなかった。また小一時間ばかり過ぎたと思って下さい。再び開けた所に出ますね」
曽根崎君香「・・黒ミサしとる(笑)」
ＧＭ「そこに一歩足を踏み入れた途端、君たちは本能的にそこに何があるのか悟ってしまう」
徳川源三郎「何だ、いきなり敵襲か」
小田切進「ゲートか？」
ＧＭ「・・その場所にはもちろん生命なんて何もいないわけだけど、クレーター状に地面がえぐられていて、中心にモヤがかかっている」
徳川源三郎「ゲートでしょ」
ＧＭ「うん」
徳川源三郎「なんか、いきなり見つけちゃったね」
ＧＭ「爆心地のようになっているクレーターの中心から、かすかにジュルッジュルッと音がする」
小田切進「周囲には何もいないのね」
ＧＭ「いない。中心のモヤはゆっくりと拡散してゆき、その奥から赤黒く汚らしい肉塊がリング状になったモノが出てくる」
小田切進「・・これはプラズマです(笑)」
徳川源三郎「こういうのを写真に撮っておけばいいんじゃないの」
曽根崎君香「おおー。撮って良い？」
ＧＭ「今君たちは身動きが取れない。ゲートを見たのも初めてだし、こういった門狩りの仕事自体初めての経験だからね。知識として知っていても実際に起こるとやはり違うわけだ。ゲートのリングの内側は、空間が揺らいでいて、別の場所につながっていそうだ」
本田黒猫「動けないんだね」
ＧＭ「うん。ビックリした状態。そしてゲートがビュルビュルと音を立てたかと思うと、ゲートの揺らいでいる所から触手のようなものが飛び出てくる。ここで恐怖判定をお願いしたいわけだ」
本田黒猫「ゲ、失敗～」
徳川源三郎「大成功。全く怖くない」
ＧＭ「では本田さんだけね。あまりのおぞましさに本田黒猫は恐怖しました」

カードを渡す

本田黒猫「はぁ～」
徳川源三郎「ちなみに精神点がマイナスになると狂うからね」
ＧＭ「ま、効かなかったならそういった演技でもしておいてくれ」
本田黒猫「えへらえへら～(笑)」
ＧＭ「うむ、判りやすくて非常によろしい(笑)。で、戦闘に突入するんだが、ゲートは物理的攻撃は効果がないと思って下さい。そこで君たちの門狩り能力が発揮されることになる」
吉野裕也「周りの肉塊は」
ＧＭ「触手は撃って効くよ。ゲートへの攻撃はトランプを使ってする。２Ｄ６を振ってカードの数字以下であれば攻撃は成功なのです」
徳川源三郎「それは門に対して？」
ＧＭ「そうです。触手は物理攻撃」
本田黒猫「なにか技能がつかえないかね」
徳川源三郎「神秘学とかでその触手の事は判らないの？」
ＧＭ「じゃ、調べてみてくれ」
本田黒猫「成功です」
ＧＭ「触手は餓鬼玉と呼ばれるものです。それぞれ独立している。物理攻撃が効くよ。…で、９本ある」
曽根崎君香「うぇぇ、ここは吉野くんに」
本田黒猫「かくかくしかじか。銃が効くぞ！」
吉野裕也「よっし、撃ちまくろう」
ＧＭ「んー戦闘は敏捷度の順序なんだな。10の人いる？」
曽根崎君香「は～い」
ＧＭ「ではどうぞう」
曽根崎君香「銃を撃ちます。・・成功。６です」
ＧＭ「謎のミステリー作家が撃つと触手の一本はすぽーんと吹き飛んだ(笑)」
徳川源三郎「・・あれ、そんな弱いの」
吉野裕也「いきます。大成功、10」
ＧＭ「すぽーん！(笑)」
徳川源三郎「キルマークつけていいの？」
ＧＭ「餓鬼玉は弱すぎるのでだめ(笑)」
曽根崎君香「論外か(笑)」
ＧＭ「最後の１本を倒した人にキルマーク１あげるよ」
小田切進「誰だおいしい思いするのは(笑)」
ＧＭ「次」
小田切進「んー、回復役に回ろうかな」
徳川源三郎「では撃ちます、失敗」
小田切進「源さんしっかりしてよ(笑)」
本田黒猫「ゲートに攻撃は？」
ＧＭ「触手が７本あるからまだ無理。数を減らさないと。５本以下になったらゲート破壊にまわれます」
本田黒猫「怪光線っ、・・４～」
ＧＭ「それでも触手は吹っ飛んだ」
吉野裕也「こいつら弱すぎ」

触手がプレイヤー達にかみつき攻撃をしかけるが、君香、源さん、吉野裕也と立て続けにはずす。
君香に１点のダメージがいく。
本田黒猫が攻撃を回避

ＧＭ「こいつら生まれたばかりで弱いんだな、という印象を君たちは持った」

君香の銃撃で１本飛ぶ。この時点で５本になった。

徳川源三郎「取り敢えず触手を全てつぶしてからゆっくりとゲートをつぶそう(笑)」

（２ターン）
裕也、大成功。触手を貫通。

吉野裕也「また、つまらぬモノを殺ってしまった(笑)」
徳川源三郎「この触手って当たれば何を出しても死ぬんじゃないか」

源さんの攻撃は再びはずれ。一同ブーイング。

ＧＭ「源さんもう歳か」
曽根崎君香「手元が震えてたり」

本田黒猫も攻撃をはずした。
餓鬼玉は君香に噛みついたが、君香は全く痛くない。
小田切に噛み付くがあらぬ方向に攻撃してしまう。
吉野裕也は噛み付きをくらうが、回避に成功し、１点のみのダメージ。
曽根崎君香はまたかまれるがノーダメージ。

（３ターン）
君香は餓鬼玉の数を減らし、残り３匹。
裕也の銃撃ははずれ。源さんは大成功。触手残り２本
本田黒猫はエーテルバリヤーを展開。

触手は君香に攻撃、はずれ。
小田切進には１点のダメージ。

（４ターン）
吉野裕也が触手をつぶし、後一本。

徳川源三郎「・・じゃ、俺がキルマークもらおう」
本田黒猫「まて、俺が先だ」
小田切進「じゃあ、敏捷度が２人より高い俺がもらう(笑)」
徳川源三郎「君は回復役に回るべきだよ(笑)」
小田切進「さっき攻撃されてキレたんだよ……失敗(笑)・・あ゛大失敗だ(爆笑)」
本田黒猫「よし、どっちが攻撃するのかダイスで決めようぜ」
ＧＭ「10面で勝負してくれ」
本田黒猫「命中、８」
ＧＭ「・・ん、じゃあ君にキルマーク１プレゼント」
曽根崎君香「ぇえ゛～、なんだよー今までぼうっとしてたくせに(笑)」
本田黒猫「ちゃんとバリヤー張ってたさ(笑)」
ＧＭ「ではゲート破壊ですね」

つづく