ルナルサーガ TRPGリプレイ 時の向こうの殺人者(その2) 〜 聞き込み≒右往左往

ルナルサーガ TRPGリプレイ 時の向こうの殺人者 公開日
(その1)今度、面会に行ってやる 2017年2月22日
(その2)聞き込み≒右往左往 2017年2月25日
(その3)犯人は誰だ 2017年2月26日
(その4)身内に甘く、ヤンに厳しく 2017年2月28日

GM   :では、二階の現場だ。見張りの人が立ってるけど、レマンダさんが話しをつけてくれた。
レイン  :スゴイね、レモンちゃん。
GM   :まず、扉の鍵についてだが、マスターキーを持ってるのはログナー神官とヘフナー高司祭だ。
レイン  :怪しい。(笑)
GM   :マスターキーは肌身放さず持ってたわけじゃないから、複製はいつでもできる状態だったそうだ。
アトス  :ずさんだ。
レイン  :[鍵開け]は?
GM   :鍵穴に傷とか付くと思うから、[鍵開け]されてるかどうか、調べる事ができる。
レイン  :(コロコロ)-8で成功。
GM   :こじ開けられたような跡は無い。かなり複雑なもので簡単には開けられないだろう。[鍵開け]判定には-5の修正を受けて、5分位かかりそうだ。
カルティエ:今度は部屋を調べてみよう。
GM   :生活用品の他は、とりたて珍しいものは無い。現金も2000ムーナほど残されており、物取りの犯行でもなさそうだ。
レイン  :[探索]だ。(コロコロ)成功。
GM   :暖炉の奥の、黒焦げの物体に気づく。ベタベタする粘着質の物体で、嫌な匂いがする。
アトス  :レインがまたベタベタになる~
レイン  :ベチャッ!(笑)
GM   :後は、部屋の床の中心に、直径1メルチ(cm)に満たない小さな穴が開いている。
レイン  :穴に、ドロドロしたものを流し込む。
GM   :ドロドロじゃなくて、ベタベタした固形物だ。適度に硬く適度に軟い。
カルティエ:それが何かはわからないの?
GM   :みんな、技能持ってないでしょ?
マサシ  :[神秘学]は?
GM   :ダメ。ペローマ神殿に持っていくのが一番良いんじゃない?
レイン  :かぶっておこう。
カルティエ:触覚にジャストフィット?(笑)
GM   :床に穴は下の部屋に貫通しているようだ。
ギル   :下の部屋は何?
レイン  :レモンちゃんの部屋?
GM   :違う。レマンダさんの話しだと、倉庫だそうだ。
アトス  :覗いてみよう。
GM   :暗くて見えない。
カルティエ:倉庫に行ってみよう。
GM   :では、見張りの人に、不思議な物体の持出許可を取ってから、倉庫に行った。
カルティエ:穴は?
GM   :天井に光の点が見える。
カルティエ:この部屋は何も無いの?
GM   :普通の倉庫、いろんな物がありすぎて、ちょっとわからん。
レイン  :[探索](コロコロ)成功。
GM   :怪しいものが沢山ありすぎて、わかんなかった。(笑)
事件での証拠物件やら、押収した品物とか、レインには宝物のように見える。
レイン  :こんなに~(笑) 涎もんだぜ~
カルティエ:行動が怪しい。
アトス  :頭と口からなんか垂れてる。(笑) とりあえず、上の穴を覗いてみよう。
GM   :天井の一部が見える、とても部屋を見渡す事は出来ない。
アトス  :レイピアを通してみよう。
GM   :レイピアはそこまで細くない、無理だ。
カルティエ:謎の物体を調べてもらいに行こうか?
レイン  :うぃ~ ムッシュゥ~
カルティエ:ムッシュじゃないんだけど。(笑)

GM   :では、ペローマ神殿、時刻は午後だ。「何かご用でしょうか?」と、受付のお兄さん。
レイン  :この鑑定をお願いします。
GM   :物体を見せると、そのペローマ信者は好奇心に満ちた眼差しをレインの頭に向ける。(笑)「これは珍しい物体ですね。」
レイン  :いいでしょ。
GM   :この物質の調査依頼ですね?
カルティエ:すぐわからないんですか?
GM   :わからない、鑑定には一日かかる。ちなみに、ヤンの判決が下りるのは、一週間後。
アトス  :一日じゃ無理か。
カルティエ:じゃあ、一週間水攻めか…(笑)
GM   :違う! その一週間の間に裏付けを取るんだと思う。
カルティエ:無実の証拠が見つからなかったら、死刑なの?
GM   :うん。例え、他の場所でヤンが目撃されてようと、「ヤンに似た人だったんだよ。」で、済まされちゃう。(笑)
アトス  :すごいな。
カルティエ:〈過去視覚〉の方がヤンに似た人っていう、発想は無いの?
GM   :〈過去視覚〉でヤンを見た人は、ヘフナー高司祭とログナー神官、ヤンの上司だから、まず間違い無いだろう。まあ、ログナーはヤンがやったとは思ってないみたいだけど。
カルティエ:ヘフナー高司祭は?
GM   :会議室の人だから、現場の人とは違う。(笑)
カルティエ:「事件は会議室で起きてんじゃない!現場で起きてんだ!」ってやつか。(笑)
GM   :他に何か今日中にしておくことがある人は?
カルティエ:はい! ヤンのアリバイの裏付け。
マサシ  :酒場に行こう。
GM   :これから夕方だし、時刻的には問題ないしね。

GM   :では、夕方。『ソンタク屋』に着いた。客の姿もチラホラ見え始めてる。レインギルは《意志判定》
レイン  :(コロコロ)成功。
GM   :では、飲みたいのを我慢できた。
ギル   :(コロコロ)失敗。(笑)
GM   :食ってしまった。
アトス  :店にガチャっと入ると、すでにギルが食ってる~!(笑)
GM   :では、酒場だ。
カルティエ:マスター、昨日これこれこういうことがあったんだけど…知ってる? 店員が手当てしてくれたそうだけど?
GM   :「いや、そんな話しは聞いていない。」と言って、店員を呼ぶ。「コイツが昨日遅番で入っていたはずだ。」
アトス  :そいつに聞いてみよう。
GM   :「いや覚えてないな~ そんなことあったっけ?この辺じゃケンカは毎日の事だからな。」
マサシ  :怪我の手当てをするのもしょっちゅうなの?
GM   :「ああ、そうだ。」
カルティエ:昨日はケンカがあったの?
GM   :「ケンカ? どうだったかな~?」
アトス  :ヤンの特徴を言ってみるけど?
カルティエ:特徴ないんじゃなかったっけ?(笑)
アトス  :特徴が無い特徴をいったんだよっ!
カルティエ:そんなの、いっぱいいるじゃん。
レイン  :[ウソ発見]をしてみよう。(コロコロ)ピッタシ成功!
GM   :(コロコロ)うっ、ウソをついてないようだ。(3が出た)
マサシ  :オイラもやってみよう。(コロコロ)-3で成功。
GM   :(コロコロ)マサシは店員がウソをついていると思った。でも、レインは、店員はウソをついていないと自信を持っている。
ギル   :マサシは[内気]だし。
カルティエレインに押され気味だ。
アトス  :まあ。レインの言う事だし。
GM   :言ってなかったけど、通りをはさんだ向かい側に貸し本屋がある、夜経営の。どういった本を貸し出してんのかはわかんないけど。(笑)
アトス  :ここに昨晩、ヤンは来なかったことにしよう。
カルティエ:貸し本屋にも話しを聞いてみましょう。
GM   :では、貸し本屋だ、店員がいる。ガヤンの、しかも女性の入信者がいるので、慌てて展示してあった本を隠す。(笑)
カルティエ:大丈夫、あせらないで! この人は何も見えない、何も聞こえない、何も話さない。
GM   :「何のご用で?」
カルティエ:これこれこういうことがあったんですけど?
GM   :「ああ、昨晩のケンカですか、ケンカの仲裁に入ったガヤンのかたが、腕に怪我を負ったやつでしょ?」
レイン  :そのガヤンは、特徴の無い人でした?
GM   :「そんな人だったと思いますが?」
カルティエ:どうせ、「ガヤン神官だ~」とか言って、止めにはいったんだろ。
GM   :「ケンカをしていたのは、ソンタク屋の常連の客と若い…おそらくは不良グループの一人でした。」
カルティエ:不良グループか…
GM   :「ええ、腰に緑の羽を付けてました。」(笑)
カルティエ:前回そんなヤツらがいたな~
アトス  :じゃあ、その緑の羽の所に行こう。
カルティエ:『緑羽団』あいつら、まだいたのか。
レイン  :どっかいったんじゃなかったっけ?
アトス  :親分だけだろ?
カルティエ:親分はいるんだよ。
レイン  :誰が死んだんだっけ?
アトス  :死んでね~よ!(笑) 誰が外国に行ったんだっけ?
カルティエ:アニアちゃんと一緒に行った人でしょ?
GM   :名前は俺も忘れた。(正解:アーレン)
レイン  :ボスじゃなかったっけ?
カルティエ:違う!
マサシ  :レインが襲おうとしたヤツ。(笑)
カルティエ:さらにその店員に聞きたいんだけど、「なんか、向こうの酒場の店員、ウソついてるみたいなんだけど? 怪しげな人こなかった?」
GM   :「ええ、昨晩ケンカの後、ガヤン入信者のかただと思うんですけど、聞き込みに来ていたみたいですよ。」
レイン  :40歳位の人?
GM   :「ええ。」
カルティエ:やはりな、我々の予想どうりだ。
レイン  :もしかして、ヘコキさん… あれ? ヘコナー?(笑)
GM   :全然違うっ!
カルティエ:しかもそれは、高司祭だ! 40歳はセイヤーだ。
GM   :セイヤー=ロクファール。
アトス  :ペガサス座の人。
GM   :ヘコキさん…
ギル   :へコナーって、誰?(笑)
カルティエ:もう一度『ソンタク屋』に行ってみよう。
GM   :「いらっしゃーい! あっ、さっきのかたですね?」
カルティエ:「これこれこういう人が来たでしょ?」袖の下10ムーナ。
GM   :「へへ… 確かに来ましたぜ。」
カルティエ:なんでウソをつくように言われたの?
GM   :「それはわかりませんが、チップをはずんでくれましたんで…」と言って、カルティエにもらった10ムーナを手でチャラチャラやってる。
カルティエ:「フーン」と言いつつ、ガシッと10ムーナを奪う。(笑)
GM   :「あぁ~っ!」
カルティエ:「目的はなんか言ってた?」と言って、チャラチャラやる。
GM   :「いや~、ヤバそうなんで聞きませんでした。」
カルティエ:セイヤーが来た事は間違いないんだね?
GM   :「名前はしりませんが、ガヤンのかたが、ヤンさんの傷を詳しく聞いていきました。」
カルティエ:ふーん、じゃあ、10ムーナ渡しておこう。
GM   :「ありがとうございます。」
カルティエ:と言うわけなんですよ、レモンダさん。(笑)
GM   :さっぱりわけがわかっていないようだ。(笑)
「詳しく説明していただけませんか?」
レイン  :ヤンみたいだ。
アトス  :ガヤンって、みんなこんなのなのか?
カルティエ:カクカクシカジカ!(笑)
GM   :いや、話のまとめも兼ねて、教えてくれ。
レイン  :とにかく、セイヤーが怪しい!
カルティエ:最初っから我々はセイヤーさんが怪しいと…
GM   :「なぜです? セイヤーさんはとても良い人ですよ?」
カルティエ:それがまず怪しいもん。(笑)
GM   :なんでっ!?
アトス  :そういう人ほど怪しめという…
GM   :「でま、実際に病弱な娘さんがいるし、治療費のために多額のお金がかかって…」
カルティエ:その時点で、怪しいと思いませんか?
GM   :「なぜ?」
アトス  :だから、その娘のために、金を貰って、ヤンを陥れた。もしくは、レファットを殺して、誰かから金を貰う。
カルティエ:もしくは、お金を横領しようとした所を、レファットに見つかってしまったとか、それで、脅されてたとか…
レイン  :そんで、ちょうどヤンがいたので、なすりつけた。
カルティエ:でも、誰が幻覚呪文を使ったんだろう?
レイン  :やっぱり、裏で操ってるヤツがいるんだね。
アトス  :黒幕か…
レイン  :ヘコナーとか…(笑)
カルティエ:「病気が治りますよ。」と持ちかけたんじゃないかな?
アトス  :それが一番濃厚かな?
カルティエ:どちらにせよ、ヤンが無実だっていうのは、わかるでしょ?レモンダさん。わからない?
GM   :「ですが、それは全て想像です。証拠がありません。」
カルティエ:〈過去視覚〉も証拠じゃないでしょ。
GM   :「〈過去視覚〉を欺く方法が見つかってない以上は…」
カルティエ:でも、それはガヤン神殿での話でしょ? シャストアやタマット神殿にとっては、証拠にならない。
GM   :「では、セイヤーさんが、ヤンを陥れた証拠は?」
カルティエ:それは無い。(笑) でも、ヤンのアリバイは入手した。
GM   :「確かに、ヤンさんの刑が無実にはならないでしょうが、十分、刑の判定を遅らせるぐらいには使えそうです。」
そうだね、刑の確定が一週間後から二週間後位になるだろうね。
カルティエ:ヤンをここで喜ばせるのはつまらないので、伏せておこう。(笑)
ギル   :ギリギリまでね。

GM   :なんやかんやで、夜もふけていくんだけど…
カルティエ:この時間から、セイヤーさんの家に行こうか?
GM   :行けない事も無いよ。
レイン  :でも、夜中だよ。
GM   :でもセイヤーは夜間勤務だから、今行っても家には居ないよ。
アトス  :じゃあ、セイヤーに直接会いに行こう。
カルティエ:私は娘さんでもかまわないんだけど。
レイン  :オレも娘の方が良いな。
アトス  :え~~~?(笑)
レイン  :40歳より若い方が良い。で、アトスは手を出したの?
カルティエ:年上趣味だから。
アトス  :…僕眠い~(笑)
GM   :年下にはモテルんだけど、年上好みか…で、どっちに行く?
カルティエ:セイヤーさんの家に行きたいんだけれど…みんなどう思う?
アトス  :二手に分かれようか?
カルティエ:それで行ってみよう。
レイン  :オレは娘がいい。
アトス  :だめだ! 無理矢理引きずって行く。(笑)
レイン  :ウゥ~!

ガヤン神殿へは、アトスギルレインが、セイヤーの家には、
カルティエマサシ、レマンダが行くこととなった。

カルティエ:今話したことを、レマンダさんが、セイヤーに言っても困るしね。怪しまれずに誘導尋問してね。
レイン  :いや、もう外見上、十分怪しいから。(笑)
カルティエ:「あなたが犯人でしょ!」などと、決め付けないように。

GM   :ガヤン神殿組から消化していこう。ガヤン神殿に着きました。セイヤーはパトロールに出ていて留守でした。
アトス  :エェ~!
GM   :どうする?
アトス  :帰ってくるまで待つ!
レイン  :オレはセイヤーの部屋を調べる。
GM   :私室は無い。仮眠室ならあるけど?
アトス  :周りのガヤン信者に、セイヤーさんについて聞きまくる。
GM   :聞きまくる? 「セイヤーさんは良い人だよ~」と言った回答が返ってくる。
レイン  :そんだけ?
GM   :「病弱な娘さんを抱えて、さぞかしたいへんだろうね~」
ギル   :今まで、わかってることしか聞けなかったと?
GM   :うん。

GM   :じゃあ、足手まといの娘…
カルティエ:足手まとい!?(笑)
GM   :えっ? ああ、セイヤーは[足手まとい]で、病弱な娘がいる設定なんだよ。で、病弱な娘が居るであろう、セイヤーの家だ。部屋の明かりは消えているので、もう寝てるんじゃないかな?
カルティエ:では、張込みましょう。
GM   :張込む!?
カルティエ:うん。
GM   :マジ?(笑)
カルティエ:マジで。
GM   :何時ごろまで?
カルティエ:…得に時間的制限は無しで、張込みたい。
GM   :いいけど… 朝までズ~っと?
カルティエ:うん、交代で。
GM   :レマンダも入れて?
カルティエ:入れないで、二交代制で。
マサシ  :緊張すると、クシャミが出る癖があるんだけど…(笑) 「フェックション!」
カルティエ:しかも[不幸]もいるし。
GM   :今、9時ごろだ、夜が明けるのが5時としても8時間、4時間ずつで、見張りをするのかな?
カルティエ:はーい。
GM   :でも、道端で寝るの? スラムだよ。いいんだね?(笑)

GM   :では、再びガヤン神殿。セイヤーはなかなか帰ってこない。パトロールは明け方までかかるだろうと、同僚の人が教えてくれる。
レイン  :じゃあ、バイバイ!
GM   :帰るの?
レイン  :うん。タマット神殿に行ってくるよ。
ギル   :仮眠室使わせてもらえないかな?
GM   :いいよ。
アトス  :オレも。
GM   :返ってくるまで二人は寝てるの?
アトス  :うん、グッスリと。
GM   :今、仮眠室は混んでるんだ、牢屋の方にまわってもらえないか?(笑)
アトス  :エェ~!
ギル   :ヤンと一緒~?
GM   :その代わり、メシが出る。
アトス  :臭いメシか?(笑)
レイン  :カツ丼かもよ~?
GM   :臭くは無い! タダだぜ。
アトス  :しょうがない、夜通しヤンをいじめてよう。
ギル   :「ザバーン!」って?(笑)

GM   :じゃあ、裏タマット神殿だ。入り口は顔パスでいい。
カルティエ:ようやく、からかわれなくなったか?
GM   :「ああ、あんたか…最近よく来るな、で、何が知りたい?」
レイン  :ガヤン神殿で起きた事件について、教えてもらいたいんだけど…
GM   :「あんたの親しい友達のヤンが捕まったやつか?」と、ニヤニヤしながら言ってくる。
レイン  :親しくない!(笑)
カルティエ:相変わらず、事情通だ。
レイン  :友達なんかじゃない!それだけは取り消してくれ~
GM   :「で、誰についての情報が欲しいんだ?」
レイン  :う~ん? レファット!
GM   :「三つほど掴んでいる。一つにつき100ムーナ。」
レイン  :はぁ? 100ゥ~?
GM   :今までが安すぎた。普通は情報一つにつき100ムーナだ。「今回からしっかり取ろうかな~」なんて思ってね。
レイン  :…高司祭割引って、無い?(笑)
GM   :そうだね~ 3割引でいいよ。
レイン  :70か…
GM   :「何かあんたが情報をくれるのなら、タダでもかまわないんだが…」
レイン  :まだオバさんの年齢わかってないしな~(笑)
カルティエ:前回のシナリオで、逃亡者はソイル選王国に逃げたっていうのは?
GM   :レインの所持金は今、いくら?
レイン  :600位。
GM   :けっこう持ってるじゃないか。
レイン  :しょうがないので210ムーナ払った。
GM   :一つ目、レファットと親しい情報屋が『早耳フリッツ』であること。どこに行けば会えるかも教えてもらえた。左目地区のいかがわしいエリアの入り口付近で、物乞いに化けているそうだ。
二つ目、レファットの情婦が『インゲマル館』の『ジョシー』であること。
レイン  :インゲンマル?
GM   :『インゲマル』! …やばい名前だ。(笑)
三つ目、レファットは『蜘蛛の網』と言う、犯罪組織とつながりがあったこと。『蜘蛛の網』は最近バドッカに新出してきた、闇タマットだ。
闇タマットとは、タマットとはまったくつながりが無い。どんな悪事でも行なう犯罪集団だ。『悪魔』がらみの者も多い。
カルティエ:娘を治すために、『悪魔』と手を結んだか…
レイン  :また、『悪魔』が出てくるんだね。
GM   :「『蜘蛛の網』についての情報は、ほとんど掴んでいない。調べるとなると、時間も金もかなりかかる。」
レイン  :セイヤーさんについては? レファットとの繋がりとか。
GM   :「セイヤーか?『早耳フリッツ』に聞いたほうが詳しくわかると思うぜ?」
レイン  :わかった。〈過去視覚〉を誤魔化す方法は?
GM   :「不可能ではない。」
レイン  :もしわかったら、いくらか貰える?
GM   :「具体的な方法がわかれば、情報を買わせていただく。」
レイン  :わかった。
カルティエ:やばくないか? 犯罪が起き放題になるよ。
GM   :〈過去視覚〉は案外、使えない呪文なんだよ。さかのぼれる時間は、たかが知れてるし、呪文の維持にすごく[体力]がかかる。今回の事件のように、犯行時間がわずかしか経ってなくて、時間が限定されてるような時にしか使えない。

GM   :では、セイヤーの家に前だ、遅番は誰?
カルティエ:私で~す。
GM   :明け方近く、[聴覚判定]して、知力以下。
カルティエ:(コロコロ)成功。
GM   :なにやら、あわてた感じの靴音が、セイヤーの家に近づいてくる。
カルティエ:見る。
GM   :通りからセイヤーが、かなりあわてた様子で走ってくる。で、家に入っていこうとするけど?
カルティエ:隠れて見ていよう。
GM   :では、セイヤーは家に入っていった。家の中からは「ドタンバタン」と、何かをひっくり返すような音が聞こえてくる。で、毛布に包んだ娘を抱きかかえたセイヤーが飛び出してきて、駆け出そうとするけど?
カルティエ:じゃあ、表に出る。「セイヤーさん!どこに行くんですか!」
GM   :それを見ると、全速力で逃げ出すよ。
カルティエ:立ちふさがった、つもりだったんだけど?(笑)
GM   :通路はそんなに狭くない。トウセンボは一人じゃあ無理だ。
カルティエ:じゃあ、もちろん追い駆けよう。
GM   :移動力は?
カルティエ:えっ? 5.5!
GM   :追いつけない。
カルティエマサシは?
マサシ  :5.25
GM   :追いつけません。
カルティエ:レマンダさんは?
GM   :重装備なので、4だ。セイヤーは武装を外している上に、娘さんは病弱も手伝って、軽いしね。もともとセイヤーは足が速い。(基本移動力7) 体力も君達よりは上だろうし持久走なったら、まず勝てない。
カルティエ:〈韋駄天〉とか使ってれば良かった…
GM   :口地区の方へ逃げたのを確認できた。
マサシ  :猫はだめ?
GM   :だめ…かな?
アトス  :途中で猫じゃらしにつかまるから。(笑)
カルティエ:しまったな… 判断ミスだった。
アトス  :移動力を考えれば良かったね。
カルティエ:[倍速]を自分にかける。
GM   :3秒集中してる間に、セイヤーは18メルー離れる。走って10秒後には、かなり疲労するから、カルティエは[気絶]するんじゃない?
マサシ  :[足もつれ]は?
GM   :1秒集中するとしても、君の所からは、10メルーは離れる。-10の修正で呪文を唱えることになる。
マサシ  :えぇ~ やめた。

GM   :ガヤン神殿に居た二人は、あわてて起こされる。「おい!おい! 今、セイヤーさんが来て、『セイヤーさんを尋ねて、若いヤツが二人来てるぜ』って話たら、血相変えて、飛び出してったぜ?」
アトス  :どこ行った!?
GM   :「わからん」(笑)
アトス  :セイヤーの家を聞く。
GM   :教えてもらえる。「そんな大事な用だったのか?今度セイヤーを見掛けたら、伝えておいてやろうか?」
ギル   :もう遅いと思う。(笑)
アトス  :セイヤーを尋ねてきた二人組は?
カルティエ:お前らだッ!(怒) なに言ってんだ!?(笑)
ギル   :まだちょっと寝ぼけてるから…(笑)
GM   :マジでわかってなかったろ?
アトス  :イヤイヤ、では、セイヤーの家に行こう。

GM   :では、セイヤー家にて合流だ、レインも居ていいよ。
アトス  :どうした、そんなに息切らして?
カルティエ:カクカクシカジカ!
レイン  :逃したのか~っ!
カルティエ:だって、足速いんだもん。魔法使おうとしても、範囲外にあっという間に出ちゃうし…(笑) ルナルは効果範囲が狭いんだよ~
アトス  :レモンちゃんは?
GM   :ここに居るよ。
レイン  :ほとんどしゃべん無いから、存在感が無い。
GM   :NPCはこんなもんだ。
カルティエ:ヤンが自己主張し過ぎなんだよ。「神官になりたい」とか「自分の手柄」とか。
レイン  :レモンちゃんは神官になりたくないの?
GM   :「あまり、こだわってません。」
アトス  :ヤンについて聞いてみよう、どう思ってるの?
GM   :「そうですね… 彼は、正義感が強く、腕っ節も強いので頼りになる同僚ですね。」
アトス  :げ~っ!(笑)
GM   :「ただ、ちょっとケチなのが玉に傷ですね、仕事中の食事なんかで一緒に食べる時も、きっちり割り勘ですし、ちゃんと領収書きるんですよ、あの人。」(笑)
カルティエ:だっ、ダサダサ…
レイン  :ダメじゃん。

カルティエ:セイヤーは口地区の方へ、走って行ったよ。
アトス  :じゃあ、急いで口地区に行こう。
GM   :口地区って、一口にいっても広いよ。朝だし、目撃者も居ないだろうね。
レイン  :情報仕入れてきたよ、カクカクシカジカ。
アトス  :『早耳フリッツ』って、どこに居るの?
レイン  :スラム街の方らしい。
カルティエ:今何時くらい?
GM   :早朝、朝飯時だ。マサシカルティエレインは寝不足だ。
レイン  :一度眠って、昼から行かないかい?
カルティエ:そう言えば、アトスギルはぐっすり眠ったんだよね?二人には、ペローマ神殿にお使いに行ってもらおう。
GM   :では、残りは白熊亭で、昼頃まで寝るんだね?
アトス  :朝飯は?
GM   :ギルは《意志判定》して。失敗すると朝飯を食べたいと駄々をこねる。
ギル   :(コロコロ)失敗。(笑)
マサシ  :ただの食いしん坊じゃん。
アトス  :止める事は出来ないの?
GM   :[言いくるめ]か[説得]。
アトス  :無い。
GM   :別に食べたって、問題無いと思うよ?
アトス  :時間は大丈夫なのかなぁ?
GM   :ペローマ神殿は逃げないから。
カルティエ:セイヤーは逃げたけどね。
アトス  :実力行使っていうのは?
GM   :ギルに勝てるつもりなのか?(笑)
アトス  :腕をつかんで、引っ張って行く。
GM   :では、[体力]の《即決勝負》。より下回った方が勝ち。
アトス  :(コロコロ)-9.
ギル   :(コロコロ)負けた。(笑)
GM   :では、「メシが食いたい!」と騒ぐギルを、アトスは引きずって行った。

GM   :では、ペローマ神殿だ。「昨日のかたですね?」と、ペローマ信者のお兄さんが、放し掛けてくる。
ギル   :『グ~ッ!』腹が鳴ってる。(笑)
GM   :「…朝ご飯は食べたのですか?」
アトス  :いや~、食った食った!
GM   :「それはなにより。私もはみ出るくらい食しました。」(笑)
アトス  :頼んでおいたモノは?
GM   :「はい、アレは『アブリル』と呼ばれる、植物の樹液から作られるもので、伸縮自在、大変丈夫で、煮溶かして薄くすると、紙のように薄く、そしていくらでも伸ばすことができるようになります。」ぶっちゃけると、ゴムだ。ルナルの世界では、大変珍しいものだ。
アトス  :その使用用途とかは?
GM   :色々使えるんじゃない?「アブリルはザムーラ特産で、バドッカでは入手は困難です。入手経路を調べたいのなら、商店組合か、タマット神殿でわかると思います。」
アトス  :商店組合はドコにあんの?
GM   :口地区。
カルティエ:セイヤーも口地区か…
GM   :「よければ、このアブリルを神殿のほうで買取たいのですが…」
アトス  :う~ん、今はダメ。
GM   :「そうですか、残念です。では、鑑定料を頂きます。」
アトス  :なんのことかな?(笑)
ギル   :いくら?
GM   :(コロコロ)「そんなに難しくなかったので、20ムーナでいいですよ。」
アトス  :安っ!(笑)じゃあ、払う。では、帰ろうか?
ギル   :メシはどうする?(笑)
GM   :ではギルは、一番近い所にある飯屋に駆け込んで行った。(笑)
アトス  :まっ待て!白熊亭で食え!
ギル   :もう食ってるし~(笑)

GM   :では、白熊亭だ。
アトス  :みんな寝てる~
GM   :昼まで時間を進めるよ。昼飯時だ。
ギル   :食ってる。(笑)
アトス  :カクカクシカジカ!
カルティエ:ガヤン神殿では、アブリルに気が付いていなかったわけか、やっぱり、頭悪いな。
GM   :では君達は、これがどのようにして使われたのか、わかっているんだね?
カルティエ:わかんないけど、怪しいとは思ってる。『ガヤン』は気づいてもいないじゃん。
GM   :「燃えカスだろ?」とか?(笑)
レイン  :じゃあ、情報屋に行ってみよう。

GM   :では、スラム街。浮浪者の格好をしているヤツがいる。目の前に、茶碗を置いて日向ぼっこをしているように思える。
カルティエ:チャリ~ン!
GM   :「あぁ~ ありがとうごぜいます~」
カルティエ:レファットについて、聞きたいんだけど?
GM   :「あん?最近殺されたヤツだな?」と、急に若い男の声に戻る。「まあ、自業自得なんじゃないの? ガヤンにあるまじき行為を色々行なっていたようだからな。ガヤン神殿にも敵がいたようだしな。」
カルティエ:聞かしてもらえる?
GM   :「そういやこの間も、ガヤン入信者がレファットについて聞きにきたっけな~?」
一同   :四十歳!(笑)
GM   :「いや~ 誰だったかな~?思い出せないな~?」と、茶碗を触っている。(笑)
レイン  :チャリンチャリン!
GM   :いくら?
レイン  :30くらい。
GM   :「なんだったかな~?」(笑)
レイン  :60!
GM   :「う~ん?」
レイン  :100!
GM   :「そうそう、セイヤーとかいったっけな?」
アトス  :やっぱり。
GM   :「ま、ガヤンとしちゃ、レファットが犯罪組織とつながっていることは隠しておきたかったろうしな。え? どんなつながりかって? そりゃ、手入れの情報を流したり、対抗組織を重点的に絞めつけたりするだけで大金が手に入るってんだ。誰だってやりたくならあな、ま、それをやらないのがガヤン信者のいいところであり、付き合いづらい所なんだがな。犯罪組織の名前…忘れちまったなあ?」
カルティエ:『蜘蛛の網』
GM   :「なんだ、知ってんのかよ。」(笑)
レイン  :この人、何信者なんだろう?
GM   :タマットだろう。
カルティエ:高司祭の紋章を見せ付けるんだ!
レイン  :フン!
GM   :「偽物だろ?オモチャ屋でだって売ってるぜ。」(笑) 『蜘蛛の網』についての情報もあるけど、高いよ?
カルティエ:我々貧乏人にはとても… 少しなら出せるんだけどね~
GM   :さっきの、3倍くらいかな?
カルティエ:3倍か~ 2倍なら出せるのにな~ 残念ね~
GM   :「…まあ待て待て、お嬢ちゃん可愛いしねぇ。2倍でもいいや。」
カルティエ:100でいいって。(笑)
レイン  :そうか~ カッコいいぜ兄ちゃん。
アトス  :シャキン!(剣準備)
GM   :「…わかった、100でいい。…『蜘蛛の網』はかなり新しい組織だな。バドッカの有力者の弱みを見つけては、脅迫して大金をせしめているらしいぜ。
もっとも、金は1銭も取らずに、有力者を手足として使ってバドッカを支配しようとしているって噂もある。どっちにしろ、これまでバドッカの闇を牛耳ってきた連中は面白くないわな。
特に手痛い打撃を受けているのが、『闇の千の目』――五大最強闇タマットの一つだ――傘下の『闇の十字架』って組織だ。
ここも、有力者のスキャンダルで食ってきたところだからな。
「ところで、どの闇タマットもガヤン神殿に手先を送り込んでいるわけだが――おっと、それが誰かはさすがのおれにもわからないぜ――『蜘蛛』の手先のレファットはあまりにも露骨にやりすぎたらしい。あかげで、かろうじて保たれていた『蜘蛛』と『十字架』の崩れかけてきたって寸法だ。そこにもってきて、レファットの神官昇進話 が飛びこんできた。もしそうなりゃ、『十字架』に対する取調べが厳しくなることは必定だ。あわてた『十字架』がなんとかしてレファットを亡きものにしようとした結果が、
このたびの事件ってことになるのかな。ま、いま言ったことは、情報半分、おれの推測半分ってとこだがな。」
カルティエ:なるほど。あと、この『アブリル』って、なんに使うか知ってる?
GM   :「あぁ、それか。見たことがある。ナントカ劇場で使われてたはずだ。」
カルティエ:ナントカ劇場?
GM   :「…何だったかな~???」
アトス  :シャキン!(剣準備)
GM   :「…思い出した。口地区にある『バドッカマリオネット劇場』だ。そこで、人形劇に使われていたはずだ。人型に加工して、空気を入れて膨らますそうだぜ。」
アトス  :あ~っ! なるほど!
カルティエ:膨らまして、魔法で動かしたわけか。これで、〈過去視覚〉が暴けたか。ヘフナー高司祭も失脚だな。(笑)
アトス  :セイヤーと、『蜘蛛』とのつながりは?
カルティエ:『闇の十字架』の方だろ?
GM   :そのとおり。どういうつながりかは、よくわからん。
カルティエ:娘さんが病弱だから脅されてんだろ。
アトス  :犯行には幻覚は使われなかったのかな?
カルティエ:『マリオネット劇場』に行けばわかるんじゃない?
レイン  :『情婦ジョシー』は?
カルティエ:女性にとっては、入りにくい所だなぁ~
GM   :『インゲマル館』に行くかい?
アトス  :でも、情報は、ほとんどそろってるし。
GM   :レマンダが言うけど、「ヤンの無実を証明する情報はそろいました。後は証拠物件だけです。『マリオネット劇場』に行き、『アブリル』を利用して、どのように〈過去視覚〉を欺いたかがわかれば、大丈夫です。」
レイン  :じゃあ、『マリオネット劇場』に行こう。

ルナルサーガ TRPGリプレイ 時の向こうの殺人者 公開日
(その1)今度、面会に行ってやる 2017年2月22日
(その2)聞き込み≒右往左往 2017年2月25日
(その3)犯人は誰だ 2017年2月26日
(その4)身内に甘く、ヤンに厳しく 2017年2月28日

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