ルナルサーガ TRPGリプレイ 時の向こうの殺人者(その1) 〜 今度、面会に行ってやる

ルナルサーガ TRPGリプレイ 時の向こうの殺人者 公開日
(その1)今度、面会に行ってやる 2017年2月22日
(その2)聞き込み≒右往左往 2017年2月25日
(その3)犯人は誰だ 2017年2月26日
(その4)身内に甘く、ヤンに厳しく 2017年2月28日

GM   :じゃあ始めまーす。前回の冒険から何週間経ったことにする?(笑)
アトス  :少ないほうが良い。
ギル   :そうだね~ 貧乏だしね~
カルティエ:前回の冒険の次の日!
GM   :せめて、一週間くらい経ってないとね。普通は2,3週間ぐらいかな?
一同   :ブー!ブー!(ブーイング)
GM   :じゃあ、誰か代表の人がD6を振って、出た目の半分、端数は切り上げで、その週だけ過ぎ去ったことにしよう。
カルティエ:(コロコロ)1! 1週間ですんだ。(笑)
GM   :じゃあ、140ムーナ、神殿で寝泊りしている人は70ムーナ。[グルメ]と[酒乱]の人は200ムーナ減らしといてくれ。
あくまでこれは最低レベルでの生活なので、良い暮らしのしたい人はもっと減らしてくれ。
カルティエ:〈火吹きの縦笛〉でも売ってこようか?
アトス  :そんなもんもあったね。
レイン  :使うのに失敗したら、爆発するんだよね?
GM   :うん。15以上出したらね。〈火吹きの縦笛〉には、装飾としてルビーが付いていて、ルビーは500ムーナで売れる。
〈火吹きの縦笛〉自体はそんなに高くない。
カルティエ:ルビーだけ売って、〈火吹きの縦笛〉は持っておこう。一人100ムーナずつね。
レイン  :〈火吹きの縦笛〉は使ってみたいので、俺が持っとくよ。
GM   :〈すばやさの指輪〉もあったよね? [足すくみ]のおまけがつくけど。戦闘になったとき《意志判定》に失敗すると《朦朧》になる。
カルティエ:使えねぇ~ これも売ろう!
GM   :銀でできてるので、200ムーナで売れる。
カルティエ:売ろう、一人40ムーナだ。
GM   :〈吐き気の矢〉は?
カルティエレインが持ってる。

GM   :皆さんはいつものとおり、白熊亭という酒場兼宿屋にいる。
アトス  :特定の人はバクバク食ったり、ガブガブ飲んだりしないの?
GM   :そうだね、[グルメ]と[酒乱]の人は《意志判定》を行なってくれ。(笑)
レイン  :(コロコロ) 成功。
ギル   :(コロコロ) バクバク(笑)
GM   :10ムーナ払っといて。さて、ルナルの世界も1週間が7日に区切られていて、それぞれの曜日に月の名前がついている。今日は安息日、黒の月の曜日だ。
アトス  :日曜日ってことだね。
GM   :こういう時に働こうなんて思うのは、金に困っている者だったり、変わり者だったりするわけだ。
カルティエ:みんなそうじゃん。
GM   :そうだね、以上の2つに適当に当てはまってるね。(笑) で、「仕事が無ぇ~金が無ぇ~」とクダをまいてるわけだ。
カルティエ:仕事はあるけど、婚姻届や離婚届の整理整頓だしね。
マサシ  :サリカ神殿はそういう所なんだ。
カルティエ:そう、なぜか私には事務の仕事しか回って来ない。
GM   :みんなの他にも、一人見知った顔の人がテーブルについているよ。
アトス  :ヤンじゃ無いよね?
GM   :ヤンだよ。(笑) みんなの大好きな。
マサシ  :1回限りの登場じゃなかったのか。レギュラーなの?
GM   :ヤンはお茶なんぞ啜りながら「や~、やっぱり休みの日にはゆっくり休養を取るに限りますね~」などと言っている。
カルティエ:なんか、雑音が聞こえる。(ヤンを無視している)
レイン  :幻聴だよ。
カルティエ:「入信者から上がったの?」と聞いてみよう。
GM   :「いっいや、イイじゃないですか…」と、なぜか触れて欲しくなさそうだ。ここで、全員《視覚判定》。
一同   :(コロコロ)
GM   :ギルアトスが失敗? 他の人は、ヤンは右の二の腕に包帯を巻いている、うっすらと血もにじんでいる。
ヤンはみんなの視線を感じると、「これですか?」
マサシ  :気づいて欲しかったらしい。(笑)
GM   :「昨日、酷い目にあいましたよ。」ヤンの話しだと、酔っ払いのケンカの仲裁に入って、このざまだそうだ。
カルティエ:ホントかな~?
GM   :ナイフを持っているとは思っていなかったんだって。
レイン  :巻き込まれただけか。
カルティエ:「災難だね~」と、同情しておこう。
GM   :じゃあ、同情された。(笑)

GM   :和やかな午前の風景をぶち壊すように事件が起こる。
扉を開けてドヤドヤと3人のガヤン信者たちが入ってくる。3人のうちの一人には皆、見覚えがある。前回のシナリオで出てきたログナー神官だ。
アトス  :誰?
カルティエ:ヤンの上司。
アトス  :ドラマを演じた人だな?「ヤン!先に行け!」とか…
GM   :そうそう。もう一人は40歳位の男で入信者のようだ。もう一人は20代位の赤髪の女性だ、これも入信者だろうね。
で、3人は君たちのテーブルの方に早足で近づいてくる。ヤンが「ログナーさん何か事件ですか?」と尋ねる。しかし、ログナーはそれに答えず、「ヤン、しらばっくれても無駄だ。ヘフナー高司祭の《過去視覚》で何もかもわかっているんだ。」
それにヤンが答える。「エッ!?どういうことですか?」と、すっとんきょうな声をあげてる。ログナーがヤンを無視して「この傷が何よりの証拠だ!」と言って、ヤンの右腕の袖を捲り上げる。
そして「入信者ヤン!レファット=ソーマーの殺害の容疑で逮捕する!」
一同   :おぉ~~~!(パチパチと拍手)
GM   :なんでだ~っ!(怒) ヤンは「濡れ衣だ~!」と叫んでる。
アトス  :そうか~ やっぱりな~
カルティエ:とうとうやったか~
マサシ  :やっちゃった。
レイン  :一目おいてやるよ。
アトス  :今度、面会に行ってやるから。
GM   :ログナー神官は「皆さんお休みの所、お騒がせしました。」と謝罪の言葉を述べる。で、残りの二人がヤンを引きずって行く。
アトス  :いぇーい!
GM   :「無実だーっ!無実なんだーっ!話しを聞いてくれ~」とヤンは言いながら引きずられて行く。(笑)
カルティエ:ログナーさんに話しを伺ってみよう。

カルティエ:どういう事件なんですか?
GM   :ヤンの同僚で、ライバル的存在の…
レイン  :ライバル居たんだ。(笑)
GM   :レファット=ソーマという男がいる。それが昨晩、殺されて発見された。
アトス  :ヤンが犯人だ!(笑)
GM   :証拠も何もまだ言ってないだろっ!(笑)
カルティエ:だって、ヤンだし~
GM   :それと、殺された現場は、おおっぴらには言えないけどガヤン左目分神殿のレファットの私室だそうだ。
カルティエ:目撃者は?
GM   :居ない。実は密室殺人だ。ただ、時間が限定されている。
アトス  :その時、ヤンだけアリバイが無かったと?
GM   :裏付けはまだ。死体の発見はレファットの同僚のセイヤー入信者だ。さっきヤンをしょっ引いていった方の一人だ。
セイヤーはガヤン神殿で夜間の当直だったのだが、当直の交代の時間になってもレファットが降りてこないので、二階にあるレファットの私室にいって、ドアをノックした。
すると中から「あとちょっと、湯を注いだ茶の葉が開くまで(3分ほど)待ってくれ」という返事が聞こえてきたそうだ。これはよくあることで、セイヤーは苦笑しながら、いったん1階に戻ったそうだ。
しかし、鍋の湯が水になるほど(10分ほど)しても、レファットは降りてはこなかった。セイヤーは再び二階に行き、ドアを激しく叩いた。しかし今度は返事が無い。
不審に思ったセイヤーは、早い朝食を取っていたログナー神官からマスターキーを借り、扉を開けた。
ぱっと見たところでは、レファットはベットで寝ているように見えた。しかし、毛布をはがしてみると、そこはレファットの左胸から噴きだした血で海のようになっていたそうだ。
カルティエ:第一発見者が1番怪しい。
GM   :セイヤーは、ただちにログナー神官とヘフナー高司祭(ガヤン神殿左目分神殿長)に報告した。ヘフナーはレファットを治療しようとしたが、すでに完全に事切れていた。そこでヘフナーは〈過去視覚〉による操作を開始した。
マサシ  :ほ~
GM   :〈過去視覚〉の内容はこうだ。
ベットで眠っているレファット。やがてレファットは置きあがり、ドアを開ける。ヤンが部屋に入ってくる。レファットはベットに再び横たわり、椅子に座ったヤンと会話をかわす。ヤンが立ちあがり、レファットに近づく。
ヤン、いきなり懐から短剣を取りだし、レファットの首筋にふりおろす。レファットはヤンの手首をつかんで抵抗。ベットの上で揉みあう二人。
マサシ  :くんずほぐれつ。(笑)
GM   :言うと思った。
カルティエレインが興味津々になってる。
GM   :レファットはベットの横のテーブルにあった果物ナイフを手にするが、その瞬間ヤンに左胸を刺される。最後の力で、ヤンの右腕に果物ナイフで切りつけるレファット。
ここで、ヘフナーの体力が限界に達したので、映像は切れた。〈過去視覚〉では、音は聞けずに、映像だけなんだ。
レイン  :何でレファットはベットに寝てたんだろう?
GM   :ガヤン神殿はこれまで〈過去視覚〉をごまかすような方法は発見されていないので、ヤンが犯人だとほとんど断定してしまったわけだ。
カルティエ:シャストアの〈完全幻覚〉でごまかす事は可能なんじゃないの?
アトス  :そんな高尚な呪文使えないって。
カルティエ:別にアトスが犯人だって言ってるわけじゃないって。(笑)
GM   :アトスマサシは《意志判定》に成功すれば、その考えが可能だと思える。
マサシ  :余裕で成功。
GM   :では、幻覚呪文でごまかす事が可能に思えた。
マサシ  :カクカクシカジカ
カルティエ:なるほど。
GM   :このままではヤンは、同僚殺しの罪により最悪で死刑、良くて無期の強制労働だろう。
アトス  :がんばって働けよ~
GM   :ログナー曰く。「おそらくヤンが犯人なのはまちがいない。まちがいないはずだ。まちがいないと思う。それでも、私にはヤンが犯人だとは信じられない。そこで君達にヤンの無実を証明して欲しい。」
カルティエ:〈過去視覚〉は幻覚の呪文でごまかせるんじゃないですか?
GM   :「〈過去視覚〉がやぶられた例は今までにはない。」とログナーが言う。「〈過去視覚〉を欺く方法、及び、ヤンの無実が証明できたのならば、私のほうから報酬を払おう。」
カルティエ:そして我々がこのミッションに失敗すれば、ヤンには無期の強制労働か死刑が待っているわけか。
レイン  :失敗しようよ。
カルティエ:でも、成功したらお金が入るよ。
ギル   :そうだね~
アトス  :じゃあ、お金のためにやるか!(笑)
GM   :じゃあ、ヤンの無実が証明できたなら、一人300ムーナ。さらに、〈過去視覚〉を欺く方法を発見できたのなら一人200ムーナ貰えるそうだ。
マサシ  :他にもヤンからお助け料をもらおう。(笑)
GM   :ヤンは[けちんぼ]の特徴を持っているんだけど…
アトス  :みんなで囲んで、5人がかりで請求すれば大丈夫だろう。(笑)
GM   :「事件の捜査に関して、ガヤン信者の手助けが必要なら、一人同行させるが?」と、ログナーが言う。
マサシ  :もしや、このおっさんでは?(笑)
GM   :ログナーは多忙な人だからだめ。
レイン  :じゃあ、さっきのガヤンの二人?
GM   :そう。どちらかになるだろう。
カルティエ:では、「若い女の人が良い人ー?」
一同   :ハーイ!(そろって手を上げる)
GM   :じゃあ、赤毛のガヤン入信者、レマンダ=オースチンに決定された。
カルティエ:呼びにく~い。
アトス  :オーちゃん?
カルティエ:レマンダ?
マサシ  :レモンだ?
カルティエ:じゃあ、レモンと愛称を勝手につけよう。(笑)
レイン  :レモン!
GM   :イヤだ~(笑) 24歳なんですけど…
カルティエ:いいよ、レモンで。
GM   :「後でこの酒場に来るよう、彼女に指示を出しておこう」と、ログナー。
カルティエ:レモンだ~
マサシ  :レモンちゃんだね?(笑)
GM   :「事件について、他に何か聴きたいことはあるかね?」
カルティエ:〈過去視覚〉は、幻覚で欺けるかもしれないというのは、ガヤンでは考慮に入れてないんですか?
GM   :「可能かもしれない。しかし、前例がない。それと、どのようにして幻覚呪文を使ったのかわからない。」
カルティエ:殺された人の家とか、最近の行動は?
GM   :「レマンダの方が詳しいだろうから、彼女に聞いてくれ。」
カルティエ:は~い。他に何か聞きたいことのある人~?
アトス  :特に無し。
レイン  :レモンちゃん…(笑)
アトス  :レモンちゃんについて聞きたいらしい。
カルティエ:24歳って、この中じゃ一番年上なんじゃないの?
GM   :ログナーによると、真面目な性格の子らしい。意志が弱く、[内気]で[朴訥]だそうだ。(笑)
カルティエ:わ~い! 仲間だ! 役にたたなそぉ~
GM   :呪文もまったく使えない。(笑)
ギル   :現場見ときたいな~
GM   :「現場は保存してあるので、いつでも尋ねてきてくれ。」
カルティエ:まあ失敗しても、ヤンが犠牲になるだけっていうのは、気が楽でイイですな。(笑)
GM   :「では、私はこれで失礼する。」と言って、ログナー神官は帰っていった。

カルティエレイン~ 最近このバドッカで優秀な魔術師とか、怪しげな魔術師とか、シャストア信者でおかしなヤツとか、居ないかどうか調べてきなさい。
レイン  :ウィ~
GM   :…それは無駄だろう、それこそ、星の数ほどいるからね。(笑)
レイン  :じゃあ、行かない。
アトス  :うちの上司に聞くっていうのは?年齢不詳のオバさんがいるじゃん。
GM   :いたねぇ~
カルティエ:君の場合、誰でも年齢不詳のおばさんになっちゃうんだな?
マサシ  :きっと、そういうのが好みなんだよ。(笑)
レイン  :年上好み。
アトス  :だって、ホントに年齢がわからないじゃないか!
GM   :確かに。(笑) 名前何だっけな~??
カルティエ:ミリアム。
GM   :あぁ、そうそう。最高司祭に聞きに行く?
カルティエ:最高司祭だったのか!
GM   :うん。
カルティエ:将来の目標はそれに決まりだな。
レイン  :将来はプーだ。
GM   :最高司祭って言うのは、その神殿の一番偉い人。神殿によって、呼び方が違うけどね。ガヤンでは長だ。他の神殿では、束ね、とかある。
カルティエ:では、バドッカの本神殿の最高司祭になって、バドッカ中の結婚式を仕切ってやる。
GM   :おばあさんになった頃なら可能かもね。(笑)
カルティエ:とりあえず、バドッカ左目分神殿の最高司祭、ブラハムを亡き者にしなければ…(笑)
アトス  :じゃあ、シャストア神殿に行く。
GM   :他のみんなは?
カルティエ:現場を見に行こうか?
GM   :まもなく、レマンダがここに来るんだけど。
カルティエ:じゃあ、待っていよう。
レイン  :…寝る。
カルティエ:では、レインは盛大に突っ伏した。
GM   :では、アトスはシャストア左目分神殿に到着した。
アトス  :ヅカヅカ入っていって、「チャ~ス!」 カクカクシカジカって言う事件があってね、カクカクシカジカなんだ。おしえて。
GM   :全然わかんないんだけど。(笑)
アトス  :〈過去視覚〉をごまかす方法はあるんかな?
GM   :「あるんじゃないの~?」と言って、忙しそうに書類に埋もれそうになりながら仕事をしている。
カルティエ:今日は機嫌が悪そうだ。
アトス  :具体的な方法は?
GM   :「だから~ 幻覚を出して、動かせばいいじゃない」
カルティエ:「こうすればいいのよ」って言って、パッとやってくれんじゃない? でも、仕事をする手は休めてない。(笑)
アトス  :良くわかんないな~ やってみせて~
GM   :だから、〈過去視覚〉って言うのは、現代風に言うと、仕掛けておいたビデオカメラを再生するようなもんだから、レンズが向いている方に幻覚を出して、操作すればいい。
アトス  :そういう呪文ってあんの?
GM   :「…勉強しなさい」って言われるけど?(笑)
一番簡単なのは、人に幻覚をかぶせて、他人の振りをするものだね、他にも高度なものになると、幻覚自体に知能を持たせて、動かすことも出来る。いわば、AIを持ったコンピューターグラフィックスの様にね。
カルティエ:だそうだ。
アトス  :ほぉ~
カルティエ:殺しには必ず目的がある。後は殺されたヤツの身辺調査だね。
アトス  :…わかった~ じゃあ。 泣きながら帰る。(笑)
レイン  :フラれた。
カルティエ:オバさんにフラれた。
アトス  :違~ぅ!(笑)
マサシ  :あしらわれて、寂しい。
カルティエ:ホストアトスだったのにさ。
レイン  :若いツバメが飛び去って行く~
アトス  :あ~ぁ。

GM   :アトスが戻ってくる頃、白熊亭にレマンダがやってくる。
カルティエ:レモンダ~!(笑)
GM   :「ログナー神官の命令でこちらに配属…」
レイン  :配属だ~!(笑)
カルティエ:配属!? 超左遷!!!(笑)
アトス  :ようこそ!我々鬼面隊へ!!(笑)
一同   :わ~い!(パチパチと拍手)
GM   :ちがう!間違えた!「ログナー神官の命令で、こちらに手伝いに参りました。レマンダ=オースチンです。皆さんよろしくお願いします。」
レイン  :チッ!(笑)
GM   :「さっそくですが、事件の事について聞きたいことがあるのなら、私にお聞きください。」と言っている。ちなみにレマンダの装備はスケイルアーマー、ミディアムシールド、それに、バスタードソードだ。なぜか赤く染めてあって、全体的に赤でまとめてある。
アトス  :黄色じゃないの?(笑)
レイン  :赤いレモンなんてあったっけ?
アトス  :赤いレモンは腐ったレモンじゃないか。(笑)
ギル   :腐ってるのか?
カルティエ:そんなこと言っちゃ可愛そうだろ。
レイン  :賞味期限切れ。
アトス  :賞味期限終わってそうだ。(笑)
GM   :24歳だからね~ この世界は15で成人、寿命が50だから、まあ、少々やばいかも。
カルティエ:レファットさんは最近何か事件を担当してたんですか?
レイン  :レモンさんに聞いても知ってないんじゃない?
GM   :いや、同僚だから、ヤンと同じくらい知ってる。
カルティエ:ヤンに聞くのが一番早いかもしれない。
マサシ  :面会できないの?
カルティエ:地下牢で貼り付けられて、水攻めされてるから。(笑) 「ジャポーン!ジャポーン!」って。
アトス  :「吐け!吐くんだっ!」(笑)
レイン  :ギィ~イ!ジャポーン!(笑)
GM   :拷問はされてないと思う。「レファット=ソーマーはヤンと同じ年に入信した男で、ログナー神官の元で働いていました。ヤンとは当初から折り合いが悪かったみたいで、何かと言うと衝突を繰り返していました。」
アトス  :だろうな~
レイン  :ヤン嫌われそうだもんね~
カルティエ:我々も嫌いだもんね~(笑)
GM   :レファットはなんとしてでもヤンを蹴落とそうと、ガサクしていたそうだ。
カルティエ:…画策(カクサク)だ。
GM   :………ッは!(笑) すまん。続けるよ、レファットは目的のためには手段を選ばない男で、ヤンに対する誹謗中傷をログナー神官にチクッたり、ヤンの捜査の足をひっぱったりしていたそうだ。(笑)
マサシ  :そうだったのか。
アトス  :ヤンより嫌なヤツかも。
カルティエ:でも、ヤンの捜査の足をひっぱったってさ、なんか意味あんの?
GM   :レファットは手荒い捜査で有名で、よほど優秀な情報屋とつながりがあるのか、迷宮入りと思われていた事件を何度も解決したことがあります。で、出世争いではレファットのほうが先んじてしまって…
アトス  :そりゃそうだろ。(笑)
GM   :そして、先日、レファットは神官への昇進が内定し、そのことは神殿の全員が知っています。
レイン  :ガヤンって、かなりの人手不足なんだね。
カルティエ:それで、ヤンの動機が十分と判断されたわけか。
GM   :でも、レマンダが言うには、「レファットを殺したいほど憎んでいる人は星の数ほどいますから…」だそうだ。
ギル   :そんなに恨まれてたんだ。
GM   :逆らうものには容赦無く暴力をふるい、慕ってくるものには気前良く振舞うような性格だったそうだ。ついでに、「住み込みの給料には似合わない派手な生活をしていましたが、ハンサムで女性によくもてたことから、お金持ちのパトロンがいたのだろうとみんな噂しています。」と、言いにくそうに教えてくれる。
レイン  :ツバメだ~
GM   :レファットと一番親しかった男に、ガヤン平信者のボナミ=テルンと言う男がいる。それと先ほど、ヤンの家でレファット殺害に用いられたと思われる、血の付いた短剣がセイヤーによって発見された。以上がレマンダから聞ける情報だ。
カルティエ:最初に死体を発見したのも、セイヤーだったよね?
GM   :セイヤーだよ。
カルティエ:怪しぃ~(笑)
アトス  :怪しすぎる。
カルティエ:一人で探しに行って、短剣を見つけてきたんでしょ?
GM   :まあね。(笑)
レイン  :捜査は二人1組でやるんだぞ~
GM   :レマンダが言うけど「セイヤーさんは、とっても良い人ですよ。」だそうだ。病弱な娘さんがいて娘の治療費のためにかなり切り詰めた生活をしているらしい。
アトス  :決まったな。(笑)
カルティエ:決まりだね。
GM   :なんで!?(笑)
レイン  :セイヤーは間違いなく、『悪魔』にとりつかれてるね。
アトス  :どうする? セイヤーをとっちめても、ヤンを助けるだけだぞ?
GM   :「………?」何の話をしてるのか、レマンダはわかってないようだ。ちなみに、GMもわかってない。(笑)
カルティエ:我々は毎週のように『悪魔』と戦っているので、なんとなくわかってしまう。
GM   :今回も『悪魔』とは、限らないぜ。(笑)
アトス  :第六感が働くんだよ。
レイン  :オレの妖怪レーダーが反応している。(笑)
アトス  :ピカピカ光ってる。

カルティエ:ヤンにはすぐに会えるのかな?
GM   :面会はいつでも出来るそうだ。
カルティエ:面会に行こうか。
GM   :「では、現場の確認もかねて、ガヤン神殿に行きましょう。」と、レマンダさん。で、左目地区ガヤン分神殿に到着した。
アトス  :ギル~ 今日は走って行かないの?
ギル   :腹がいっぱいだから…(笑)
GM   :ガヤン神殿に来るのは多分、みんな初めてだと思う。中にはお世話になったことがある人も、いるかもしれないけど…
レイン  :何回もお世話になったような…(笑)
GM   :とりあえず、これがバドッカ中で一番殉職者数が多いので有名な、左目地区ガヤン分神殿だ。(笑)
カルティエ:ほ~
GM   :現場は二階で、面会所は一階だ。
アトス  :じゃあ、一階から。
GM   :牢屋に入っているヤンと面会ができる。
カルティエ:やあ!
GM   :「あっ!皆さん!ログナー神官の頼みで、私の無実を証明してくださるそうで、本当にありがとうございます。」
マサシ  :金になるからね!(笑)
カルティエ:ていうか、ホントに無実なの?
GM   :「無実ですっ!」と力をこめて言う。「この澄みきった瞳を見てください。」(笑) キラキラ~!
アトス  :レイピアで刺す。(笑)
GM   :「確かにレファットは殺したいほど嫌なヤツでしたが、私はやってません。」
カルティエ:あなたは犯行時刻にドコにいましたか?
GM   :「左目地区のスラム街で、パトロールをしていました。」
カルティエ:ケンカしたっていう時間は?
GM   :「犯行時刻とほとんど同じです。」
アトス  :ケンカした二人は?
GM   :「酒場の近くだったので、おそらくは酔っ払ったお客でしょう。」
レイン  :何ていう酒場?
GM   :『ソンタク屋』だそうだ。ケンカに巻き込まれてできた傷を手当てしてくれた人は、その酒場の店員だそうだ。
カルティエ:…ガヤン神殿って、便利な魔法に頼って、基本的な聞きこみ捜査を怠ってるんじゃないか?
レイン  :ショボイね~
カルティエ:裏をとりたいのなら、その店員に聞けばいいだけじゃん。
アトス  :ヤンの日ごろの行ないが、いけなかったんじゃないの?
GM   :今、裏付けしてるんじゃないの? 捕まえてからするのも変だけど…(笑)
アトス  :普通逆だろっ!
カルティエ:殉職者数が多いわけだ。
GM   :人手が足りないんだよ~(笑)
カルティエ:なるほどね~
アトス  :だから、ヤンみたいのが入信者なんだ~
GM   :ヤンは優秀だぞっ!125CPも使ってるから。
カルティエ:前回まるっきり役にっ立って無いんだけど…
GM   :それは…GMレインがサイコロを振っていたから…(笑)
カルティエ:能力値云々じゃなくて、言動と行動そのものが、役に立ってなかった。
GM   :「では、現場に向かいましょう。」と、レマンダさん。
カルティエ:じゃあね~ ヤン~
レイン  :じゃあね~
GM   :「皆さん期待してますよっ!がんばってください!」と、ヤンが言ってる。
アトス  :がんばって働けよ~
カルティエ:これから水攻めらしいわよ~(笑)
GM   :拷問は無いって、少なくともバドッカでは。他の地域で信仰が歪められてるような所では、あるかもしれないけど。
カルティエ:○○川県警。(笑)

 

ルナルサーガ TRPGリプレイ 時の向こうの殺人者 公開日
(その1)今度、面会に行ってやる 2017年2月22日
(その2)聞き込み≒右往左往 2017年2月25日
(その3)犯人は誰だ 2017年2月26日
(その4)身内に甘く、ヤンに厳しく 2017年2月28日

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