銀砂の楔リプレイ その1
銀砂の楔 TRPGリプレイ 第一話『求め続けた、死』 【全8回】 | 公開日 |
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(その1)銀砂の楔リプレイ キャラ紹介 | 2017年5月1日 |
(その2)銀砂の楔リプレイ その1 | 2017年5月3日 |
(その3)銀砂の楔リプレイ その2 | 2017年5月3日 |
(その4)銀砂の楔リプレイ その3 | 2017年5月20日 |
(その5)銀砂の楔リプレイ その4 | 2017年5月20日 |
(その6)銀砂の楔リプレイ その5 | 2017年5月24日 |
(その7)銀砂の楔リプレイ その6 | 2017年5月25日 |
(その8)銀砂の楔リプレイ その7 | 2017年5月26日 |
GM「ではプレイヤー間のキャラクター紹介が終わったところで本筋に入りましょう。・・さっき言った通り、門狩り<カドガリ>という能力目覚めたわけだけど、その力を持て余しているわけです。
えーと、キャラクターの中で一人だけ組織に所属しているんですが・・」
小田切進「誰?」
本田黒猫「うへへへへ」
GM「本田くんです。本田くんは能力の事とか門狩りの事は知っていると思ってください」
本田黒猫「………知ってるのさ(笑)」
GM「・・(実際に何を知っているのか質問せんのかい)。で、他のみなさんの所にですね、ある日黒服を来た男達がズカズカとやってきて、『お前が~だな』と言います。それぞれキャラクター別にね。
で、値踏みするような目で全身を見る。その後『あなたの門狩りとしての能力を買いたいんだが』」
吉野裕也「金ならいくらでもあるが(笑)」
曽根崎君香「しまったぁ~(笑)」
GM「てことは別に用はないってこと?」
吉野裕也「うーん」
GM「彼らは『あなたの力を必要としている人がいるんだ。一緒に来てもらえないだろうか』と強制ではなさそうだ」
徳川源三郎「とりあえず、力のことについて知りたいのでついていく」
GM「じゃあ源さんはついていく事にしました。他の人は?」
吉野裕也「一応ついていく」
GM「では裕福探偵は何の疑問も持たずについて行くことにしました(笑)」
吉野裕也「いやそんな疑問がないなんてー」
小田切進「うーん、名声が上がりそうだな。行ってみようかな」
GM「ミスティックも行きますか」
曽根崎君香「ネタになるかもしれないから行く」
GM「何事も経験、ということですか・・(誰も断らんのかい。単純やな~) で、君たちはそれぞれ同意するわけですよね。すると近くに止めてあった黒塗りの車に乗せられます」
曽根崎君香「ベンツがいい」
GM「では希望もあったので車種はベンツという事で・・」
曽根崎君香「やっぱBMWがいい」
本田黒猫「ええ~!? なぜランクダウンするんだ?(笑)」
曽根崎君香「しかも紺がいい(笑)」
徳川源三郎「やっぱリムジンだよ~」
本田黒猫「ロールスロイスだよ」
徳川源三郎「フェラーリでいいや(笑)」
GM「はいはい。まーそんな希望が錯綜した別々の車に乗って案内されるわけですね。地図で見てもらって、新橋駅の近くのビルのほうに案内されます。ほぼみんな同時期につきますので、ビルの前には何台か車種の違う車が止まっています。そこでみなさんがビルから降りるわけですよ。あ、ちゃうちゃう、ビルから降りてどうする(爆笑)」
本田黒猫「飛び降りるってか、ひゅーん」
GM「ここだ、降りてくれ、とおろされます。ビルは5階建てくらいで、各階に別々の店、というか株式会社や事務所が入っているような所です。で、その5階につれて行かれます。ちなみに本田くんは別口で呼び出しを受けていますのでここに一緒にいると考えてください」
本田黒猫「おう」
GM「部屋につれてこられて、『入れ』と。中は俺達が授業を受けている大学の教室くらいの広さの部屋です」
吉野裕也「どっちの?」
徳川源三郎「H号館、E号館?」
曽根崎君香「わからん話をするなよー」
GM「E号館。そのくらいの小さい部屋です。中心に半円状のソファーがあって、窓際には豪華な机があります」
吉野裕也「安物だ」
GM「豪華なんだよ、一応(笑)」
本田黒猫「この机は1億円だぞ!」
吉野裕也「安いな」
曽根崎君香「吉野くんもしかして、この部屋みてうちのトイレより狭い、とか(笑)」
GM「言ってそう」
吉野裕也「犬小屋より狭いぞ(笑)」
GM「その豪華な机の所に一人の女性がいます。茶髪でちょっとウェーブがかかったような髪型です」
曽根崎君香「口は耳まで裂けている(笑)」
GM「そんな人ではありません。その人は君たちが部屋に入ってくるとにこやかに笑いかけてくる」
浅井栞璃『ようこそ、みなさん。私はSKSという組織のといいます』
徳川源三郎「SKS、栞璃さんね。何歳ぐらいの人?」
GM「そうね、20代後半・・と言っても君香さんと同じくらいかな。外見はさっきも言ったとおりウェーブのついた髪が腰の辺りまで・・」
本田黒猫「ツカツカツカ。痛んでますよ(笑)」
GM「無言でびんた、バシッ。『本田くん、君は時々失礼ねぇ』(笑)」
曽根崎君香「時々、ねぇ?」
GM「服装は白いキャミソールに青いズボンという感じです。かなりカジュアル」
徳川源三郎「きゃ、キャミソール!?」
曽根崎君香「いや、そ、それは、そういう服なんだよ。わかるけど。だって、『白い』って来たらギクッて来るよね(笑)」
吉野裕也「ちょっとやばいよー」
GM「(男性プレイヤーはキャミは下着だと思ってやがるなー)ちなみに季節は夏だ」
浅井栞璃『この新橋では、あなたがたのような力を持っている人を必要としているの。私がそういう力を持った人を組織化しているのです。とはいえ、組織化したからと言って行動に制限を加えるというわけではありません』
GM「つまりね、君たちの持った門狩りとしての能力に対して予測される災害とか、被害や、事故や事件に対してサポートする事が目的となっているんです。
また、ゲートに干渉できる力を持った人を集めてゲートの破壊を行っているそうです。門狩りの能力を持った人たちに対して、それは依頼という形で、報酬付の仕事として、行われているわけ」
徳川源三郎「ふむふむ」
GM「ゲート破壊とかSKSから頼まれた仕事をこなしたら、数百万単位の・・とまではいかないかもしれないけれど、お金が入ってくる事となる」
徳川源三郎「数百万・・」
曽根崎君香「単位は?」
吉野裕也「ペソ?」
GM「円です。本来なら門狩りというのは集団で雇われる事はないのだけれど、君たちは結構特殊なケースでね、目覚めたばかりである事、力が未知数である事、などを考えてのことなんだ。無論それなりの力は既に持っていると判断されてるんだけどね」
本田黒猫「約1名金で買った可能性アリ(笑)」
徳川源三郎「門狩りの力さえ金で買うか」
吉野裕也「俺は『金がすべてだー』とか言ってるのか」
浅井栞璃『とりあえず説明はこんな所なのですが、何か質問等があったらどうぞ』とほほえみかけてくる
徳川源三郎「はーい。門狩りの力を持っていたら狙われる云々とありましたが、誰から狙われるの?」
GM「そうですねー、門狩りというのはゲートに干渉できるわけです。ゲートを通じて幻世からやってくる高次存在を降ろそうと考えるおかしな組織がやっぱりいるわけ。その組織から邪魔者として狙われる可能性があるわけです」
吉野裕也「SKSって何の略ですか」
GM「Secrets Killing Systemです」
徳川源三郎「シークレット・キリング・システム?」
GM「そう。秘密にすべきことを・・」
徳川源三郎「kill?」
GM「うん、抹殺するんです。だから民間の人にはなるべく知られないように行動するのが大切」
徳川源三郎「黒幕は誰ですか、スポンサーとか」
GM「スポンサーね。この街では経営母体はASAIカンパニーで、その他に国内外を問わず多数の企業や政府が出資しています」
徳川源三郎「じゃあSKSは全国に散らばっているの?」
GM「全国というか、全世界的な組織です。ちなみに本田くんはアメリカでSKSに入りました」
本田黒猫「はいはい」
GM「何ですか」
本田黒猫「髪、痛んでますよ」
GM「バシッ。知り合いなせいか容赦がない」
本田黒猫「いま、ふと質問が浮かんだのに消えてしまった(笑) あっ、靴のサイズは何㎝?」
GM「24.5」
徳川源三郎「ちなみに俺は27(笑)」
本田黒猫「・・そうか。えーと、基本的に我々は何人で行動するんだい」
GM「ここに集まったメンバーで行動して欲しいらしい。無論このSKSという組織に所属するなら、ですが」
本田黒猫「(吉野裕也を指さし嫌そうに)え~」
徳川源三郎「そういうプレイヤー同士の感情は控えたほうがいい(笑)」
本田黒猫「いやいや、金がない事にコンプレックスを抱いているのだよ」
徳川源三郎「プレイヤーじゃないの?(笑)」
小田切進「ごめーん、ここにも金持ちがいるよ」
本田黒猫「金持ちなんて嫌いだぁ(笑)」
曽根崎君香「は~い、そこそこ自分の時間とかを持ってていいんですか?」
GM「もちろんです。そもそも依頼といっても強制じゃないから」
曽根崎君香「ん」
GM「後ね、この新橋ではSKSはどちらかというと新参者で、大きな組織というわけじゃない。さっきも言ったけど街を守っている一族が大きな力を持っていたんだけど、その長が死に組織として機能しなくなっちゃってるんだ。
そこにSKSが彼らに任しておけないから、と進出してきた、というわけ。
ちなみに、この浅井栞璃さんという人はASAIカンパニーの副社長なのでサポートはしっかりしてくれそうだ」
吉野裕也「知り合いだったりして」
GM「金持ちだからってか。見かけた事くらいはあるかもしれないけど、向こうは覚えてないよ」
徳川源三郎「よっしゃ、玉の輿だな・・いや、この場合は逆玉と言うべきか(笑)」
本田黒猫「残業手当は?」
GM「ないです」
小田切進「経費は?」
GM「経費は出ません。最後に成功報酬という形で出ます」
本田黒猫「意外にケチだな」
GM「そうでなければやっていけないので」
吉野裕也「経営苦しいの?」
GM「経営が苦しいわけじゃないけどね。その辺をちゃんとチェックしていかないと、実力のない奴まで金を貰ってしまうことになるので」
吉野裕也「ふ~ん」
その後、新橋の地図に関する質問がいくつか出た。
吉野裕也「ところでここって銃刀法あるの?」
GM「もちろんあります、日本ですから」
本田黒猫「当たり前だろ、君ん家の私有地とは違うんだよ(笑)」
小田切進「見つからなければOK」
GM「もし銃器を持つならSKSにあるものを買うことになる。使わない時の保管はSKSでやる、という形」
吉野裕也「支給品ですか」
GM「違う。保管がここで行われるだけ」
吉野裕也「はいはい」
GM「今、新橋ではゲートから『歪み』がたくさん噴出して困ったことになっているんだ」
曽根崎君香「ゲートってどこにあるの?」
GM「あちこちにある。通常どこにあるかは判らないのだけど、SKSには調べる機械がある。ゲートの反応は『特異点』反応と呼ばれる。特異点反応はSKSで場所を調べて、処理が君たち門狩りに、仕事の依頼という形で行われる」
本田黒猫「話は変わるけど、千段坂って本当に千段あるの?」
GM「3267段あります(笑)」
本田黒猫「ほうほう」
曽根崎君香「メモするな~(笑)」
本田黒猫「今度数えようぜ、数えようぜ(笑)」
GM「(盛り上がってんなぁ)」
小田切進「一段たりな~い、とか(爆笑)」
本田黒猫「ゲートが開いたぁ!(笑)」
GM「さて話の続きです。君たちは『歪み』の存在をある程度まで感知出来る。でみ感知できるのは逆に言えば相手からも感知される可能性があるんだ」
本田黒猫「それを防ぐ手だては?」
GM「そのためにSKSが組織されたんだよ。少なくとも自分たちが自衛するだけの力はもっていようとね。で、『その自衛する為の武具は値は張りますが、ここの地下に』と、地下に案内される。エレベーターで降り、奥の方に通される。シャッターが上がると壁一面に」
本田黒猫「会員割引はありますか?(笑)」
GM「ありません」
本田黒猫「が~ん」
ここで、プレイヤーは銃器の購入に入った。
浅井栞璃『ここにあるそれぞれの武具について性能は疑うべくもありませんが、銃刀法違反など法律的な問題もあるので、お渡し出来る価格も普通ではありません』
吉野裕也「なるほどー、でも10倍の値段でも買えるねぇ」
浅井栞璃『ところでSKSに所属して下さるという事でしょうか。ここで武器を受け取った時点でSKSに登録されますが』
吉野裕也「・・ここまで見せられたらたまらないよねぇ(笑)」
購入中。
浅井栞璃『あ、そうそう。これが通信機です』とPHS位の小さいのを渡される。『安全を少しでも確保する為に、オペレーターがいるのです』
GM「栞璃さんは射撃場から若い女の人をつれてきて紹介してくれる。名前は南雲さん。『これから、よろしくお願いします』と言います」
徳川源三郎「女?」
GM「ええ、女性です」
本田黒猫「この人も新人?」
GM「新人じゃないね。浅井栞璃さんとの仲は古いらしい」
徳川源三郎「歳も同じ?」
GM「若いよ、まだ22歳だ。でも銃器の扱いについては君らより断然上です。まぁ門狩り能力は全く持っていません」
本田黒猫「オペレーターに、髪痛んでますよ」
GM「『そんな事はありません』(笑)」
本田黒猫「くっ、化粧落ちてますよ」
GM「それ以前に化粧してないよ。今まで射撃場にいたんだから」
徳川源三郎「ほ~ん。彼女の撃っていた目標物を見てみよう。人型?」
GM「うん」
徳川源三郎「まさかピンホールショットとか言わないよね」
吉野裕也「跳弾とか」
GM「違う。急所を抜いてるだけ。で、そうこうしていると浅井栞璃さんの携帯がぴぴぴぴ、ぴぴぴぴっと鳴ります」
徳川源三郎「自分の懐を探る。あ、俺じゃないのか(笑)」
だが源さんのプレイヤーの携帯が本当に鳴り始め、一同爆笑。
GM「そうそう、そんな感じで鳴ってる(笑)」
閑話休題。
GM「しばらくして浅井栞璃さんが話終わる」
浅井栞璃『どうやら早速依頼をする事になりそうです。今、阿笠山の山頂付近で爆発のようなものが起きたという報告がありました。特異点反応は今の所は出ていませんが、爆発があったと思われる時刻に一時的に特異点反応が出たそうです。・・そこで調査を依頼したいのです』
徳川源三郎「じゃ、行ってこよーか」
GM「(即答だなー)」
徳川源三郎「時間帯は?」
GM「時間は夕方から夜になる頃。だんだんと空が暗くなる時刻だね」
徳川源三郎「じゃあ夜中に山に入る事になるのか。明かりが必要だな」
GM「携帯出来る奴を貸してくれるよ」
小田切進「ライター持ってるやろ?(笑)」
GM「ライターで森の中はきついと思う。携帯出来るそこそこの大きさのライトだ」
曽根崎君香「あのやったら眩しい奴だね」
つづく
銀砂の楔 TRPGリプレイ 第一話『求め続けた、死』 【全8回】 | 公開日 |
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(その1)銀砂の楔リプレイ キャラ紹介 | 2017年5月1日 |
(その2)銀砂の楔リプレイ その1 | 2017年5月3日 |
(その3)銀砂の楔リプレイ その2 | 2017年5月3日 |
(その4)銀砂の楔リプレイ その3 | 2017年5月20日 |
(その5)銀砂の楔リプレイ その4 | 2017年5月20日 |
(その6)銀砂の楔リプレイ その5 | 2017年5月24日 |
(その7)銀砂の楔リプレイ その6 | 2017年5月25日 |
(その8)銀砂の楔リプレイ その7 | 2017年5月26日 |