ブレイド・オブ・アルカナ リプレイ2(その1)
ブレイド・オブ・アルカナ TRPGリプレイ第2話 【全2回】 | 公開日 |
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ブレイド・オブ・アルカナ リプレイ2(その1) | 2017年3月28日 |
ブレイド・オブ・アルカナ リプレイ2(その2) | 2017年3月29日 |
GM 「では、『ブレイド オブ アルカナ』の二回目を始めまーす」
一同 「パチパチ!(拍手)」
GM 「それほどでも……ケッ!(笑) では、キャラクター紹介!」
Yさん 「ジェスター=サラです。『過去「レクス』『現在「クレアータ』『未来「グラディウス』です。∵死神の手∵が使えま~す」
GM 「使わないでくださ~い(笑) でも、『クレアータ』+『グラディウス』はスゴイね」
ジェスター「アルカナはかわったけど、聖痕の位置は、全然変わってません(笑)」
GM 「顔から顔に移動しました(笑)」
Oさん 「マークが少しかわってる(笑)」
ジェスター「以上でーす」
Mさん 「スゥ=スワスティカでーす。『過去「コロナ』『現在「ファンタスマ』『未来「ルナ』で、心清らかなやさしい少女だ、以上(笑)」
Aさん 「エッ!? 少女? 21で?」
GM 「今の言葉の8割はウソだ。『ファンタスマ』だし」
Oさん 「ネオ=スワスティカです。『過去「オービス』『現在「ステラ』『未来「アングルス』です。∵天真∵が使えるようになりました。あと、ひたすら補助キャラなんで、前には出ませんので、よろしく」
GM 「では、新プレイヤーのTさんは、スワスティカ家の一番下、魔剣使いの男の子。
前回は、剣を振るったら強かったけど、無口で全然喋らなかったね~。今回は、面白おかしいキャラクターになることを期待しています」
Tさん 「喋れるようになった、アイン=スワスティカで~す(笑) 『過去「コロナ』『現在「ディアボロス』『未来「アクシス』です。アイテムからのレベルアップを望んでおります(笑)」
GM 「次、おっさん」
Aさん 「アルバート=スティング、おっさん騎士。『過去「オービス』『現在「アダマス』『未来「アングルス』APが極端に低いのでよろしく。(AP=2)」
GM 「全員の紹介が終わったところで、『因縁』の設定を行ないます。今回の因縁で、皆さんに共通でとってもらいたいものが、あるんだけど…。『エリノア』関係で取ってもらいたい。その前に、ジェスターは忘却判定」
ジェスター「(コロコロ)『未来』のを、1個忘れた」
GM 「今回、『エリノア』に対して取ってもらう『因縁』は自分で、『現在』か『未来』か、決めてくれ。
ちなみに『現在』は、一つしか持てない。『現在』で持ちたいのなら、今の『現在』の『因縁』を『過去』にしてくれ」
アルバート「もう持ってる」
ネオ 「同じく」
ジェスター「『未来』で『エリノア』に対して《同志》の『因縁』を持ちました」
スゥ 「『現在』で《同志》。…同志だけに「おんなドウシ」
…なんちゃって、ハッハッハッ!(乾いた笑い)」
アルバート「『山田く~ん!全部持ってっちゃって~!』(笑)」
GM 「『山田く~ん!殺っちゃって~』(笑)」
アイン 「『現在』、《道連れ》で取りました」
GM 「では、「レコードシート」
と、「アクトシート」
に記入してくれた?」
ジェスター(GMの名前に「北斗の汁」と記入してる)
GM 「『北斗の汁』て書くな!(笑)」
スゥ 「私は『ガンダム』って、記入したよ(笑)」
ネオ 「みんな違うじゃないかっ!」
GM 「頼むからTRPGの時は「nel」って書いてくれよ~」
アイン 「『ネル』ね?」
ネオ 「『汁』?(笑)」
GM 「24時間寝て、コンベンションに穴を開けたことから付けられたあだ名だ(笑)」
GM 「じゃあ、最初の『鎖』を配るよ」
ジェスター「『イグニス』逆位置だ」
スゥ 「『マーテル』正位置」
ネオ 「『レクストラ』正位置」
アイン 「『アルドール』正位置」
アルバート「『オービス』逆位置!」
GM 「シーンカードは『グラディウス』の逆位置。シーンプレーヤーはジェスター」
GM 「前回のシナリオ終了後、一泊してから、主の居なくなった教会で、エリノアが『昨日は、あなた方の力量を見るような真似をしてすみません』と、謝ってから……。ゲオルグ=シュローダー傭兵伯ってのがいるんだけど…〈事情通〉で振ってみて」
ネオ 「ヨヘハフじゃなかったっけ?」
アルバート「リプレイに書いてあったよ?」
スゥ 「ゴメン。それ、俺の打ち間違い。『ヨヘハフ』じゃなくて『ヨーヘーハク』だそうだ(笑) もう、直してある」
一同 「(コロコロ)」
GM 「みんな知ってる? この国では、けっこう有名な人だ。圧倒的な強さを見せる、このエステルランドの英雄。戦場で、まるで鬼神のごとき強さを見せる。出自が不明」
アルバート「羊?」
スゥ 「『しゅつじ』だ(笑)」
GM 「この国の王妃も庶民の出で、出自が不明、後妻だ。ちなみに、王様は凄い年寄、68歳。最近ボケが見られる」
アルバート「やばいじゃん」
GM 「その都合上、王妃の「マルガレーテ」と言う人が、実権を握っている」
ネオ 「傲慢そうな名前だ」
GM 「そのマルガレーテさんは、傭兵伯に大きな信頼をかけてる。同じ出身だしね。で、傭兵伯は王妃の後ろ盾で、戦場だけでなく、宮廷内でも、急速に力をつけているらしい。以上がわかったことだ」
スゥ 「傭兵伯、ゲオルグ=シュローダー、だね?」
GM 「顔は知らないけど、そんな人がいたはずだ」
スゥ 「うん、会ったことあるよ(笑)」
アルバート「またか… 口から出任せがっ!」
ネオ 「誰一人として信じていない(笑)」
GM 「で、エリノアは傭兵伯に滅ぼされた、元貴族の娘だそうだ傭兵伯を倒せる者を探していて、あなた達に近づいたのもそれが目的だったらしい」
ネオ 「どうして倒したいの?」
GM 「彼女の話によると、傭兵伯はとても強力な『マローダー』であるそうだ」
アルバート「ほう」
GM 「『マローダー』を倒せるのは、自分を含めて『刻まれし者だけど、一人では無理なので、仲間を得て、仇を討ちたいそうだ。『もし、ヤツを倒す手伝いをしてくれるのなら、自分にできる限り、なんでもします』だそうだ。『強要はしません』」
アルバート「前回は試してたから、『聖痕』を使わなかったのか…」
スゥ 「しつも~ん! 『マローダー』って言うけど、根拠は?」
GM 「彼女は滅ぼされたときに見ていると、主張する。『あれは間違い無く『マローダー』です』」
スゥ 「『聖痕の共振』が起こったの?」
GM 「離れていたところにいたから、『共振』はしなかったそうだ」
スゥ 「じゃあ、わかんないじゃん」
GM 「でも、人外の強さだったそうだ。『アレはおかしいっ!人でありえない!』 剣の一振りで石柱を切ったりしていたそうだ」
スゥ 「我々だって、可能なんじゃないの?」
GM 「不可能です、剣が耐えられない」
スゥ 「じゃあ、∵死神の手∵と∵魔器∵を持っている『刻まれし者』。倒しちゃって、『マローダー』じゃあなかったら…」
アルバート「最悪だ(笑)」
GM 「でも、『マローダー』だと主張する」
スゥ 「あともう一つ質問、エリノアが、滅ぼされた貴族だって証拠は?」
GM 「それは無いけど… 体にある『コロナ』を見せれば、信じてもらえるんだろうけど、『ちょっと…』」
ネオ 「見せられない所にあると?」
アルバート「どこにあるんだろう? 女が二人いるから見せてやって」
スゥ 「「どれどれ。」
と言って、いきなりスカートの裾をめくる(笑)」
GM 「《同志》じゃなかったのか!? 『ちょっと、見せられないんですけど…』」
スゥ 「残念」
GM 「一応、紋章の刻まれたペンダントを見せてくれるけど?『この紋章であなた方がわかるのであれば…』」
アルバート「〈事情通〉?」
GM 「-12くらいで(笑)」
アイン 「1!(笑)」
スゥ 「同じく1!(笑)」
GM 「シーンカードは正位置に」
アルバート「なんだコイツらっ! 貴族めっ、クソ~!(笑)」
ネオ 「俺、知らないし…(笑)」
アイン 「出自が違うから」
アルバート「やっぱ、兄弟じゃない!(笑)」
GM 「確かにそんな紋章があった。でも、この国じゃない。でも、このペンダントが彼女のだっていう証拠は無い」
アルバート「まあ、信用しましょうか」
ネオ 「アルバートと俺は、前回の夢もあるし、信用するんじゃない?」
アルバート「夢のことを話しておこう」
GM 「なんのことか、わからないそうだ」
アルバート「みんなにも話しておこう」
スゥ 「ヨヘハフ?(笑)」
アルバート「3、4日前、夜中に夢で見た」
ネオ 「うん」
スゥ 「夢に出てきた女に見覚えは?」
GM 「無い」
アルバート「『マローダー』かどうかはわからんが、傭兵伯の身に、何か起きてそうだ」
ネオ 「うん」
スゥ 「でも、『もうろくジジイ』と『ウソつき兄貴』の言うことだし…」
ネオ 「人のこと言えるのかよ~(笑)」
アルバート「騎士を信用せぬと言うか?」
ネオ 「兄貴の言うことは別に信じなくていいけど…」
GM 「奇氏?」
アルバート「字が違うっ!(笑)」
GM 「で、どうする?」
スゥ 「…別にいいよ、暇だし」
アイン 「ぶっちゃけてる(笑)」
GM 「逃亡者が暇でいいのか?」
アルバート「俺らはついていくけど?」
GM 「別にバラバラでもいいんだよ? このTRPGは他のと違って、バラバラでも全然オッケイだから。エリノアについていく人!」
一同 「は~い!」
GM 「結局全員か… エリノアは「ありがとう。」
と、何度も礼を述べる。『では、傭兵伯のいる王都フェルゲンへ向かいましょう』 ついていく人は、『鎖』を正位置にしていいよ」
アルバート「イェ~イ!」
GM 「ボーナスだ。で、このシーンは終了」
ジェスターに正位置のカードが渡された。
シーンプレイヤーはスゥ、シーンカードは『レクス』の正位置。
スゥ 「何日くらいかかるの?」
GM 「かなり(笑)」
ジェスター「乗り物は?」
アルバート「馬がある」
スゥ 「いや? もう私が乗ってるし…(笑)」
アルバート「乗んなっ!『ウォーホース』だぞ!」
ネオ 「危ないぞ」
スゥ 「乗って歩かせるだけだし、従者もいるし…」
アルバート「だれが従者だっ!(笑)」
スゥ 「騎士足る者、婦人に地べたを歩かせるなんて…」
ジェスター「そうそう(笑)」
アルバート「さては、口先だけで生きてきてるな?(笑)」
ネオ 「どういうカッコしてんの? ドレスを着てるんなら乗っけたげようと、思うだろうけど」
スゥ 「…くノ一みたいな格好(笑)」
アイン 「だめじゃん(笑)」
アルバート「乗せない」
GM 「で、数日歩いた。このシーンには当然のように全てのPCは登場してくれ。エリノアと和気藹々…はしてないだろうな~(笑) 王都フェルゲン目指して街道を歩いています」
アルバート「エリノアは馬に乗せとく」
ネオ 「こっちが乗せとくよ、『乗用馬』だし」
スゥ 「…私は?(笑)」
GM 「エリノアは旅用のドレスを着ている」
アルバート「ご婦人を歩かせるわけにはいかない(笑) 騎士道として!」
ネオ 「乗せておこう」
スゥ 「なんだ!? この違いは?(笑)」
ジェスター「アルバートの馬に乗せて!」
アルバート「15歳と21歳の差だ!」
ネオ 「っていうか、スゥを乗せるくらいなら、まだ、ジェスター=サラを乗せるよ(笑) 物腰が静かだしね」
GM 「では、そんな感じに、楽しげに街道を歩いている。道も、今まで君達が歩んできたような道ではなくて、そこそこ人通りがある、舗装された広い道だ。で、そんな道を歩っていると、何か前方で、村人達が立派な馬車を襲っている」
アルバート「こっこれは! いくぞ、ファルシオ~ン!」
GM 「待て~い! シーンプレイヤーよ、汝に尋ねよう。どっちにつく?
① 村人 「やっぱ~ 強いヤツから金を取らないとね~」
② 様子を見る 「どっちが悪いかわからないから、ここは正義の使徒として、様子を見よう」
③ 馬車 「やっぱり高貴な奴らにへつらっておかないとね」
さあ、どれだ!(笑)」
スゥ 「…②番」
アルバート「駆け出したいのに~」
GM 「様子を見る。では、決断したので、シーン終了」
ネオ 「仲介は出来ないの」
スゥ 「『正義はどちらだ!』ぐらいは叫ぶけど?」
GM 「ちょっと、遠い」
スゥ 「近づいておこう」
シーンプレイヤーはネオ、シーンカードは『クレアータ』の逆位置
GM 「ある程度まで近づいて、様子を見ていると、所詮は村人、馬車に振り切られてしまう。そして、その場に残された村人達は、地面を叩きながら悔しがっている」
ネオ 「どうしたんだ!」
GM 「『おぉ、あんたら方~、強そうじゃの~、助けてくだされ~』」
ネオ 「何があったのか、聞かせてもらおう」
アルバート「いきなり「助けてくれ~」って、言われても… どちらに非があるかわからんし…」
ネオ 「だから、話しを聞かせてもらおう」
GM 「話しを聞くところで、このシーンは終わってしまう」
アイン 「短い~(笑)」
ネオに逆位置のカードが渡された。
シーンプレイヤーはアイン、『ルナ』の正位置。
GM 「次は、『ハフーン魔人』だ。」
アイン 「俺?(笑)」
GM 「今回のシナリオは、みんなしゃべんないから早く終わりそうだ」
ネオ 「喋る所が無いんだもん」
スゥ 「雑談でもいいんなら…(笑)」
ジェスター「無駄だって」
GM 「行動をひねってくれればいい。村人が抱き付いてきたときに、避けるとか(笑)」
アイン 「DPが減るじゃん」
GM 「え~、話しを聞くと? おとうしゃま、と思える人アルバートより少し年配の人。混乱しているようで話がよくわかんないんだけど、『先ほどの馬車に私の娘が乗っていて~ 領主の狩の標的にされて~』」
スゥ 「狩?」
ネオ 「そんなことするの?」
アルバート「なんて領主だ! 騎士の風上にもおけん!」
ネオ 「〈事情通〉で判定できないの?」
GM 「できるよ」
スゥ 「狩って何?」
アイン 「人狩り」
アルバート「(コロコロ) ファンボォー!」
スゥ 「(コロコロ) 失敗!」
アイン 「(コロコロ) 成功」
ネオ 「(コロコロ) 成功」
GM 「シーンカードは逆位置に。え~と、ここの領主の『ベルモント』は、何年か前の『ツヘェルコン戦役』で、多くの武勲をたてて、敵からは「殺戮候」
と恐れられていた」
アルバート「『マローダー』っぽい~」
GM 「とにかく強い人なんです」
スゥ 「その人が、精力絶倫で、村娘を襲っている?」
ネオ 「なるほどね~」
GM 「そんな人が、王都のほうに居たはずだ。ここ1年くらい前に、飛ばされてきたようだ」
ネオ 「では、みんなにカクカクシカジカ」
GM 「『もし娘を助けてくれるのでしたら、全財産の半分を出しましょう』」
アルバート「バシッ!『そんな金では騎士は動かん!』」
GM 「シーンプレイヤーはアインなので、どうする?」
アイン 「目で兄弟に訴える」
スゥ 「はぁ?」
ネオ 「では、「コクリ」と、うなづく」
アルバート「おぬしら金で動くと言うのか~!」
アイン 「では、兄の許可が出たので…」
GM 「では、受けるのね」
ネオ 「『お前の好きなようにしろ』って言う意味だったんだけど…」
アイン 「勘違いしてます(笑)」
アルバート「正義の心があるから助けに行くんだっ!」
スゥ 「でも、娘さんにとってはね、領主の所にいたほうが幸せなんじゃないかな~?」
アルバート「好きでもないヤツに囲われるのが…」
ネオ 「囲われると決まったわけではない」
アルバート「下手をすれば殺されるぞ! かわいそうだと思わないのか?」
スゥ 「まぁ~ねぇ」
アイン 「とりあえず、剣が振るえるのならば良し!(笑) 切れればなお良し!」
ネオ 「お金も貰えるし…」
アイン 「更に良し!(笑)」
アルバート「クソ~! なんて非人道的なヤツだ~! お父上に、『私にお任せくださいっ!』」
アイン 「切って良いのか?切って良いのか?(興奮)」
GM 「騎士もお金が無くちゃ食ってけないんだよ?」
アルバート「自分の領地の税率を上げるか…(笑)」
アイン 「反乱起こるぞ?」
GM 「一歩、『マローダー』に近づいた」
スゥ 「『俺も村娘狩ろうかな…』とか?(笑)」
アルバート「チョット、その考えが浮かぶけど、あわてて頭を振る(笑)」
GM 「『では、助けていただけるのなら、有り金の200を…』と言って、渡す」
スゥ 「銀貨で?」
ネオ 「受け取るのはシーンプレイヤー?」
GM 「そう。着服するも良し、わけるも良し」
スゥ 「そんなの、私が見ている以上、不可能だ(笑)」
アイン 「何やら姉が訴えてるので、わけましょう」
ネオ 「では、それを奪い取って、『…半分でいいよ』で、返す」
スゥ 「なにっ~? さらに割りづらくなるじゃないかっ!(笑) 6人なんだよっ!」
GM 「エリノアも入れてくれたんだ」
アルバート「エリノアに『…お金欲しいか?』
GM 「『コク!(頷く)』」
ジェスター「え~?」
GM 「安心していいよ、『どっかのナイトは要らないそうですから…』」
スゥ 「ピッタリ割れる」
GM 「40割」
アルバート「は~ぁ」
ネオ 「半分返したのは無しかっ!(笑)」
スゥ 「無し」
GM 「で、このシーンは終わりだ。ちなみに、パパさんから最後の情報として、馬車が貧相だったから、リッチなのに乗りかえる場所があるんだって。1回そこによって、服とか着替えさせてから連れて行くそうだ」
アルバート「今、その場所に行けば…」
GM 「まだ間に合う」
逆位置のカードがアインに渡された
シーンプレイヤーはアルバート、『フェルキル』の逆位置。
スゥ 「狩られた娘って、一人だけなの?」
GM 「月一で、『娘を出せ~』」
アルバート「月一でとっかえひっかえか… このヤロ~!うらやましい」
ネオ 「今なんか言ったよ(笑)」
GM 「最初は、立派な人だから…ってことで、出していました。しかし、何やら帰ってこない。村では『狩られてる』と噂されてる。『娘を刈り取られているようなものだ!』で、差し出すのがいやになって、今回、こういう事態になった」
ネオ 「確かめる必要があるな」
アイン 「ですね」
アルバート「騎士として…」
アイン 「切れたら良し。剣士として…」
GM 「それじゃあ、剣士じゃなくて、人切りじゃ…(笑)」
スゥ 「ウソをつければ良し…」
アルバート「なんでだっ!」
ネオ 「エリノアを補助できれば良し」
GM 「一番、まっとうなことを言ってる。で、どうする?」
アルバート「ウォーホースで駆け出したいんだけど…」
スゥ 「オッ? カッコイイじゃん、ランス構えてさ」
アルバート「村人に刺さっちゃうでしょ!」
スゥ 「誰も、村人襲えとは言ってない!(笑)」
GM 「普通避けるだろ?(笑) その場所にみんなで向かいながら作戦を立てるわけだけど… 任せる」
アルバート「私が切りこむ~!(叫び)」
スゥ 「…娘さんを人質に取られた場合は?」
一同 「………」
スゥ 「ハイハイハァ~イ!」
アルバート「どうぞ」
スゥ 「∵不可知∵及び【闇走】で、私が先に潜入します」
アイン 「失敗する可能性が高い」
スゥ 「娘一人をさらってくればいいんでしょ? 楽勝!」
GM 「…えっ?」
スゥ 「…保護すればいいんだね(笑)」
アルバート「失敗したら?」
スゥ 「∵不可知∵は奇跡だよ、破れるわけが無いじゃん」
ジェスター「【闇走】が失敗しそうだ(笑)」
アルバート「『マローダー』が∵天真∵とか…」
スゥ 「相手に見えない所で∵不可知∵を使えばいい。【闇走】は無理にしなくてもいいし」
アルバート「それで行こうか…?」
スゥ 「でも、問題が一つ。娘さんの顔を知らない(笑)」
ネオ 「囮作戦も欲しいかな?」
GM 「∵奇跡∵使うと、2D10、DPが減る人がいる」
スゥ 「別に…他人のことはどうでもいい(笑)」
アルバート「普通に訪問するのは?」
スゥ 「どうやって?」
アイン 「ゴメンくださ~い」
アルバート「旅の騎士ですが…」
ジェスター「お引き取りください(笑)」
アルバート「家宅捜査」
スゥ 「警察じゃないんだから…」
ネオ 「騎士が狂人のふりをして、突っ込んで行けばいい。そのスキに、スゥに行ってもらう」
アルバート「突破口を開くか…」
スゥ 「∵紋章∵で、一般市民を無力化もできる。どっちにしろ、∵奇跡∵だけど…」
ネオ 「なるほどね」
スゥ 「『マローダー』や『刻まれし者』には、効かないけど」
GM 「あ~ァ、ただの話し合いのシーンが今までで、一番長い(笑)」
スゥ 「こういう時、GMは暇なんだよね~」
アルバート「公爵って強いんだよね?」
GM 「『爪楊枝1本で敵を倒した』とかある(笑)」
ネオ 「じゃあ、傭兵伯は『ツバで、敵を倒した』って?(笑)」
アルバート「では、私は突入しよう」
スゥ 「まった。君が突入すると、娘を取り返しに来たと警戒されるでしょ? 逆に潜入しづらくなるんだけど…」
ネオ 「まあね」
アルバート「夜に潜入するか…」
スゥ 「夜までいるのかな?」
ネオ 「いなきゃいないで、出て行くところを襲えばいい」
スゥ 「結局、『不可知』か『紋章』を使うわけね?」
アルバート「『不可知』で中に入った方がいいんじゃない?」
ネオ 「でも、スゥはイマイチ信用できないんだよな…(笑) 貴族の家に入ったら、金品の強奪に走るだろう」
GM 「意見が合わないようなら、プレーヤー同志で〈交渉〉で、言いくるめる手もある」
スゥ 「では、『夜にこっそり侵入』で、シーンプレイヤーのアルバートに〈交渉〉。(コロコロ)5」
アルバート「(コロコロ)6!…言いくるめられた(笑) 『うむ、その意見も、もっともだ!』」
アイン 「だめじゃん」
GM 「しっかりしろ、シーンプレイヤー!」
アルバート「それで行こう!」
ネオ 「金品を強奪するなよ」
GM 「∵不可知∵を使えば、大群集の中でも完全に姿を消せる。次に行なう行動には誰も気づかない。消えていられるのは行動が終了するまでである」
アルバート「侵入して…」
ネオ 「終わり?(笑)」
GM 「連れ出して、終わり。でも、見えない相手に一般の人がついて行くと思うか?」
ネオ 「いざとなったら∵紋章∵を使えばいい」
アルバート「俺らはドコで待機していればいい?」
スゥ 「入り口の近くで」
GM 「じゃあ、夜になった」
スゥ 「のり込んでいって、公爵と娘が真っ最中だったらどうしよう(笑)」
アルバート「それは無いだろ」
ネオ 「『殺戮候』は来ていないの?」
GM 「わからない。でも来ていたら、間違い無く、スゥは死ぬんじゃない?(笑) 一発で」
逆位置のカードがアルバートに渡された。
シーンプレイヤーはスゥ、シーンカードは『ファンタスマ』の逆位置。
一同 「物忌み! (スゥ<は除く)」
スゥ 「あっ!汚っ?!(笑)」
GM 「シーンプレイヤーは、好きな時にプレイヤーを呼び出すことができるよ。物忌みしても、このシーンのラストにカードが表になるから、あまり意味が無い」
アルバート「意味なーい、辞めときます」
ジェスター「うん」
スゥ 「では、∵不可知∵!」
GM 「『束縛』! スゥには『アクア』逆位置のカードをプレゼント」
アルバート「(コロコロ)6減った! イタッ、残り7」
アイン 「(コロコロ)デカイッ! 残り4!(笑)」
スゥ 「余裕だって。では、見えなくなった所で、潜入!」
GM 「見えないのをいいことに、ますっぐ入っていくんだろ? では、マップを… 塀に囲まれてて、中には大きな建物と馬小屋らしいものがある」
スゥ 「馬小屋に娘さんが居たら、猟奇的だね。とりあえず、大きな建物に向かう」
アイン 「馬小屋にはいくらなんでもいないでしょ」
スゥ 「いや、もうすでにプレイは始まっているのかもしれない(笑)」
アイン 「馬小屋で~?」
GM 「では、塀にある、門の前。閉まっていて、見張りが二人立っている」
スゥ 「【闇走】で、門を越える。(コロコロ)成功! スタッ!」
GM 「では、建物の扉の前に、見張りがいるんだけど…」
スゥ 「窓は無い?」
GM 「みんな閉まってるよ」
スゥ 「二階ある?」
GM 「ある」
スゥ 「二階の窓が開いてるかもしれないので、【闇走】で、二階に上がる。…ベランダとかあるよね?」
GM 「ある(笑)」
アルバート「無かったら、二階の窓に張り付いて、何も出来なくなる」
スゥ 「(コロコロ)成功。開いているところは無いかな~?」
GM 「ガチャガチャと調べると、無い」
スゥ 「ガラス?」
GM 「うん」
スゥ 「では、鍵の近くにダガーで円く傷を付けて、肘で割る。もちろん、人がいない所で」
アイン 「なんか、手馴れてるんですけど…(笑)」
GM 「では、明かりの消えている部屋の前で試みた。〈希望〉で振ってみて」
スゥ 「(コロコロ)失敗!シーンカードが『ファンタスマ』なのでもう1回。(コロコロ)失敗!」
GM 「では、中で寝てたヤツらが、『ガシャーン!』と、音がして『何ヤツ!』と、起きた(笑)」
スゥ 「では、扉の横で、何事も無かったように『ぼ~っ!』と、立っている。石でも落ちていれば、放りこんでおきたいんだけど…」
GM 「二階だから無い。『窓が割れたぞ!』もう1回〈希望〉失敗したら、姿が見えちゃう」
スゥ 「(コロコロ)失敗…(笑)」
GM 「見えた。『何ヤツだ~!』」
アイン 「だめじゃん」
スゥ 「何人いるの?」
GM 「ざっと、10人」
つづく
ブレイド・オブ・アルカナ TRPGリプレイ第2話 【全2回】 | 公開日 |
---|---|
ブレイド・オブ・アルカナ リプレイ2(その1) | 2017年3月28日 |
ブレイド・オブ・アルカナ リプレイ2(その2) | 2017年3月29日 |